2021年も残るところあと数日。やっとコロナの終息が見えはじめてきたが、オミクロン株の出現により再び不穏な日々が続いている。2021年の下半期を振り返ってみると、東京五輪開催や総裁選、眞子さんの結婚など、大きな出来事があった。また芸能界では数々のスキャンダルや、心が痛い社会ニュースも多発した。そこで『週刊女性』と『週刊女性PRIME』が追い続けた下半期のスクープの中から、厳選した記事を再掲する。
7月30日、政府は東京都と沖縄県、埼玉・千葉・神奈川の3県と大阪府を対象に緊急事態宣言を出すことを発表。しかしこの日、日本テレビの関係者約10名が東京・豊洲でバーベキューを開催していたというーー(2021年8月21日配信)。
「『24時間テレビ』の放送を控えた時期で、局内ではこれまで以上に感染対策を徹底するなど、敏感になっていたのに……」
そう怒りを露わにするのは、日本テレビで仕事をする関係者だ。
イッテQ関係者がコロナ感染
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、7月30日、政府は東京都と沖縄県、埼玉・千葉・神奈川の3県と大阪府を対象に緊急事態宣言を出すことを発表。しかしこの日、日本テレビの関係者約10名が東京・豊洲でバーベキューを開催していたという。
「仕事終わりに集まっていたのは、『世界の果てまでイッテQ!』の番組スタッフです。このご時世に大人数で集まること自体が問題ですが、3日後の8月2日、参加したアシスタントディレクターの1人が発熱を訴えました。翌3日にはスタジオ収録を控えていたのですが、もしものことを考えてバーベキューの参加者約10人を除いて収録を行ったそうです」(同・日本テレビ関係者)
悪い予感は的中し、発熱を訴えたスタッフの新型コロナウイルス感染が3日に発覚。しかし、感染の情報が局全体で共有されることはなかった。
「バーベキューとコロナ感染の因果関係はわかりませんが、“バーベキューをしていたことがバレるとマズい”と思ったのでしょう。感染の事実は番組プロデューサー陣と局内の健康管理室など一部の人にしか伝えられませんでした。数日たってから、何人かのスタッフの口から周囲に漏れ伝わりましたが、正式な情報共有はされず。事実は伏せられ続けていました」(同・日本テレビ関係者)
『イッテQ!』といえば、イモトアヤコやANZEN漫才のみやぞんなど、番組発のスターを多数発掘していることでおなじみ。
「“お祭り男”の宮川大輔さんが各国の祭りに参加する企画や、“珍獣ハンター”のイモトさんが世界中を巡る企画が特に人気。コロナの影響で番組の肝である海外ロケができない中でも、視聴率2ケタ台をキープする国民的番組です。15日の放送ではイモトさんが第1子の妊娠を発表し、ネット上は祝福の声であふれました」(テレビ誌ライター)
出演タレントも感じた違和感
番組内でのタレントとスタッフの軽快なやりとりからは、チームワークのよさが伝わってくる。スタッフと距離が近い出演者は、今回のバーベキューやコロナ感染について知らされていたのだろうか。
「出演するタレントの方々も、8月3日のスタジオ収録にスタッフが少ないことには違和感を覚えていたそうですが、特に説明は受けていなかったみたいで……。局を代表する番組とあって関わるスタッフの数も多いですからね。局に出入りする人たちからは、不安の声が上がっています」(芸能プロ関係者)
コロナ禍における集団での会食といえば、8月8日にテレビ朝日の社員ら10人が“東京オリンピック閉会式の打ち上げ”と称し、都内カラオケ店で飲酒していたことが問題になったばかり。参加した20代の女性社員がビルの2階から転落して緊急搬送されたことが明らかになり、騒動となった。
「感染防止のため自粛を呼びかけている側のテレビマンが大人数で集まり、感染を広げていたなんてことがあったら言語道断でしょう。
日本テレビはキー局でも感染対策が厳しいことで有名。入館や収録の際は厳しいマニュアルが存在し、クラスターが発生しないように他局以上に気を遣っています。コロナ禍の中、強行放送をした昨年の『24時間テレビ』も、賛否両論ありましたが感染者を出さず成功させましたからね」(同・芸能プロ関係者)
今年も、出演者に接触するスタッフにはマスクと手袋、フェイスガードの装着が義務付けられる厳戒態勢だという。そんな放送に向け、局側が対策の徹底を指導していた中での“大人数バーベキュー”と、参加者のコロナ感染。加えて局内でも情報が共有されず隠蔽されていたとなると、クラスターが起きていた危険性もあったのでは……と心配になるのも当然のこと。
番組スタッフが大人数でバーベキューを行い、感染者が出ていたのが事実なら大問題だが……。日本テレビに問い合わせたところ、
「スタッフのプライベートに関してはお答えしておりませんが、感染対策に関しては今後も適切に対応してまいります」
との回答だった。連日、芸能人の感染が報じられ、危険にさらされているテレビ業界。関係者が意識を改めない限り、感染者は増える一方だろう。