12月23日に88歳の誕生日を迎えられた上皇陛下。2021年9月3日に、確かな記録が残るとされる歴代天皇の中で最高齢だった昭和天皇の長寿記録を更新。歴代天皇として初めて米寿をお迎えになる。
「上皇陛下についての'21年のニュースで印象深いのが、退位後初となるハゼに関する論文の発表です。長年研究されているハゼの分類について、今年5月に2種類の新種の発見を論文で発表されました。
また、10月20日に87歳になられた美智子さまと、おふたりで朝と夕方にお住まいの庭を散策されたり、朝食後には1冊の本をご夫妻で音読するなど、お互いをいたわり合い、支え合いながら、穏やかな日々を過ごされています」(上皇職関係者)
'21年は、初孫の眞子さんが結婚して皇室を離れるという出来事もあった。
「眞子さんは結婚前日、上皇さまご夫妻のお住まいを訪問し、1時間以上滞在されました。退出時にはご夫妻は車寄せまでお見送りに。美智子さまが眞子さんを無言で抱きしめられるひと幕もあり、感動的な場面だったそうです」(同・前)
現在バリアフリー化など改修工事中の赤坂御所。終了するとご夫妻の新たなお住まい『仙洞御所』に生まれ変わる。ご結婚後33年間お住まいになった思い出の地で、また静かで穏やかな日々を過ごしていただきたいーー。
今回、米寿となられた上皇さまと、ずっとそばで支えてこられた美智子さまは常に国民に心を寄せられてきた。おふたりのこれまでを、『週刊女性』が撮りためてきた思い出の写真たちと振り返るーー。
◆秘蔵写真で振り返る上皇ご夫妻
●昭和34年4月、ご成婚の日に十二単姿で記念写真を撮影を。
●昭和36年6月、神奈川・葉山でのご静養中、海岸を歩かれる上皇ご夫妻と、まだ幼い天皇陛下。
●昭和36年10月、富山・天狗平で雄大な立山をご覧になる上皇ご夫妻。
お子様方との団欒風景
●昭和37年8月、長野県軽井沢町でテニスのプレー中に仲睦まじくされる上皇ご夫妻。
●昭和41年8月、『日本ジャンボリー』が開かれた岡山・日本原高原でご挨拶される上皇ご夫妻。
●昭和43年8月、静岡・奥浜名湖に現在の天皇陛下と秋篠宮さまを連れられた上皇ご夫妻。
● 昭和44年8月、長野県の『軽井沢プリンスホテル』にて。生後4か月の紀宮さま(現・黒田清子さん)も一緒に。
国際親善でも活躍される上皇ご夫妻
●昭和46年2月、札幌冬季五輪の前年、プレ大会の会場のスケートリンクで手を取り合われながら滑る上皇ご夫妻。
●昭和47年4月、上皇ご夫妻がご家族と『子どもの国』で牛を見学。現在の天皇陛下はお兄さまらしく紀宮さまを抱っこされて。
●昭和48年5月、ニュージーランドのミルフォード湾で観光される上皇ご夫妻がフィヨルドを背景に。
●昭和48年10月、フラメンコを鑑賞されるなど、スペインでも親善に努められた上皇ご夫妻。
祝賀パレードは「ロールスロイス」で
●昭和52年6月、イギリス大使館でのエリザベス女王在位25周年記念パーティーに参加された上皇ご夫妻。
●昭和59年8月、愛犬の紀州犬・千代を連れて軽井沢の『千ヶ滝プリンスホテル(当時)』を散策された上皇ご夫妻とお子様方。
●昭和60年1月、『新年一般参賀』にお出ましになる上皇ご夫妻。
●平成2年11月、即位の祝賀パレードを行われる上皇ご夫妻。ロールスロイスのオープンカーに乗られて、多くの国民からの祝福された。
園児と一緒にお遊戯を
●平成4年10月、上皇ご夫妻の中国ご訪問は1週間に及び、万里の長城にも足を運ばれた。
●平成5年1月、上皇ご夫妻が神奈川県の『葉山御用邸』でご静養。ご夫妻のご静養中に秋篠宮ご一家が合流されるのはこの頃から定番に。
●平成10年3月、長野冬季オリンピックで双眼鏡を片手に観戦される上皇ご夫妻。
●平成13年5月、東京の『大井倉田保育園』では園児たちのお遊戯に参加される上皇ご夫妻
最後の園遊会では“相合い傘”で
●平成17年11月、黒田清子さんとなった紀宮さまの結婚披露宴では、娘を送り出す喜びと寂しさを噛み締められる上皇ご夫妻。
●平成25年9月、皇居内でテニスをされる時などは上皇さまが車を運転されることも。
●平成30年11月、上皇ご夫妻にとって最後となる園遊会ではあいにくの天気となったが、相合い傘で袖を濡らしながら。
●令和3年10月、退位されて穏やかな日々を送られる上皇ご夫妻。『仙洞仮御所』のお庭で談笑されて。
撮影/『週刊女性』写真班、JMPA代表 写真/宮内庁提供