秋篠宮家の長女・小室眞子さんと圭さん夫妻は現在、アメリカNY州で幸せな新婚生活を送られている。圭さんはNY中心部にある法律事務所で法務助手として勤務しながら、同州の弁護士を目指して勉強に励んでいるところ。そしてついに、2月22日と23日に自身2度目の司法試験を迎えた圭さんは、リベンジを果たせるのだろうか。
一方で、昨年は小室さん夫妻にとって大きな節目となった。圭さんがアメリカの『フォーダム大学ロースクール』を卒業し、秋に帰国。10月26日に悲願の入籍、同日には結婚会見でふたりが直接国民に結婚したことを報告した。その翌月におふたりはアメリカNY州に旅立たれ後、近況が聞こえてくることは少なくなったが、今は静かな環境で仕事、そして司法試験に臨んでいるであろう圭さん。
しかし、「試験に不合格ならビザの発行許可が下りずに強制帰国の可能性がある」とも報じられている。圭さんが正念場を迎えたこのタイミングで改めて、皇室を大きく揺るがした結婚問題が一気に決着した、2020年から21年にかけてのいわゆる“怒涛の1年”を詳細に振り返ってみるーー。
「結婚することを認めるということです」
'20年11月、55歳を迎えられるにあたって行われた記者会見で、秋篠宮さまはそう述べられた。ただ、この発言はあくまで法的な観点から発言されたものだった。
「会見で殿下は“憲法にも結婚は両性の合意に基づくものなので、親としては尊重すべき”と述べられ、さらには“結婚と婚約はちがう”とも。結婚は個人の自由意志で成り立ちますが、婚約は秋篠宮家と小室家との問題であり、一般の結納にあたる『納采の儀』は行えないとの意向を示されたことと同義でした」(皇室担当記者)
宮内庁長官の“意味深発言”
これは記者会見より約2週間前に公表された、眞子さんの“お気持ち文書”を受けてのものだと言われる。
《結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です》
と、眞子さんが結婚に対する強いお気持ちを文書に綴られていた。秋篠宮さまの「結婚を認める」というご発言は、眞子さんのお気持ちを汲まれた結果だったのだろう。
文書の序盤には《両親の理解を得たうえで》という文言も盛り込まれており、秋篠宮ご夫妻からも了承された内容だということが話題にもなった。
ただ、秋篠宮さまの会見では、小室家が当時抱えていた金銭問題に対して、
「いろいろな対応をしているとしても、見える形になることが必要」
「結婚する段階になったら、経緯も含めてきちんと話すことは大事」
などと述べられ、小室さん側に金銭問題の経緯をクリアにすることを求められた。さらに、その会見内容が公表された10日後、今度は宮内庁の西村泰彦長官が定例会見で、
「説明責任を果たすべき方が、果たしていくことが極めて重要だと考えております」
と、テレビ局や新聞社が所属する『宮内記者会』に対して語った。「説明責任を果たすべき方とはどなたにあたるのか」という記者からの質問に対しては、
「小室さん側の弁護士、あるいは小室さんご本人、あるいはお母さんではないか」
と回答している。実は、この定例会見の前日、西村長官は小室圭さん親子の代理人である上芝直史弁護士と、宮内庁で面会していた。
『週刊女性』は定例会見の当日、自宅に帰宅したに西村長官を直撃。面会の真偽を問うと「会いましたよ」と、事実であることを認めた。
──小室圭さんに会見で経緯を説明してほしいと伝えた?
「そんなことは言っていませんよ。“小室さんの事情を弁護士さんがきちんと説明したほうがいいのでは”というお話をさせていただきました」
──上芝弁護士に会見を開いてほしいということ?
「いや、そうではなくて“ご自分から情報発信をしてください”ということです」
──今日の会見では「圭さんとお母さまにも説明責任がある」と話されているが?
「それはちょっと、言葉がすべったんです。弁護士さんが代理人だから、弁護士さんから発信するべきであり、今日の会見もそういった趣旨でお話ししました」
このとき、'17年末に『週刊女性』が圭さんの母親と元婚約者の間にある金銭トラブルを報じてから、約3年が経過しようとしていた。
「解決金」を渡さなかった理由
年が明けた2月、天皇陛下が61歳を迎えられるにあたっての記者会見でも、眞子さんの結婚問題に対する回答を求められた陛下は、次のように回答された。
「眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」
皇室のトップである天皇陛下が、ほかの宮家の結婚問題に言及されるというのは前代未聞だった。この質問が出た背景として、この前年に眞子さんが綴られた“お気持ち文書”に《天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっている》と記されていたため、宮内記者会としても、陛下の誕生日会見で質問せざるを得ない状況となっていたのだ。
'20年秋から秋篠宮さま、西村長官、そして'21年に入り天皇陛下などからの言及を経た4月、圭さんがついに動いたーー。
小室家が抱えていた金銭問題に関する詳細な経緯を、全28ページに及ぶ文書で公表した。その中で小室さんは《複数の弁護士に意見を求めたところ、たとえ解決金としてお金を渡したとしても、そのお金は借金の返済だったと誤解されてしまうだろう》と、お金を渡すことで世間から「やっぱり借金だった」と認定されることを恐れていたことがわかる。
このとき、この文書に記載された金銭問題に対する小室家の対応方針は、眞子さんの意向も反映されていたことも明かされたのだ。眞子さんの関与が明かされた宮内庁皇嗣職大夫の定例会見では、
「今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」
という、眞子さんのコメントまで公表した。
文書が世に出てから4日後の4月12日、都内で行われた宮内記者会向けのブリーフィングで上芝弁護士は「解決金をお渡しする形で、この問題を終了したい」という小室さん親子の意向を明かした。
“小室文書”で、元婚約者にお金を渡してしまえば《私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します》と圭さんは思いの丈を綴っていただけに、周囲は驚きを隠せなかった。おふたりが結婚するための最大の障壁となっていた、小室家の金銭問題が解決への動きを見せ始めた。
小室圭さんが帰国した当日の様子
昨年5月、圭さんは留学していたロースクールを卒業し、7月末にNY州の司法試験を受験。
「7月28日、NY州の司法試験を終えた小室さんが、アメリカ現地にある法律事務所への就職の見通しが立ったとNHKが報じました。さらに、今後の生活基盤もアメリカに置く意向も明かされ、眞子さんとはNY州で新婚生活を送ることに決まったと世間が知ることとなったのです」(前出・皇室担当記者)
おふたりの結婚が現実味を帯びてきた9月1日、眞子さんと圭さんが「年内に結婚される見通し」だと、一部メディアが報じた。この報道を皮切りに、結婚問題はは怒涛のクライマックスを迎えることになるーー。
《共感できることもあれば、意見が違うこともありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合い、長女の気持ちをできるだけ尊重したいと思っております》
9月11日、55歳のお誕生日に公表された文書で、眞子さんの結婚問題に対する問いにそうお気持ちを綴られた紀子さま。前の年の殿下のお誕生日会見ほど踏み込んだ発言ではなかったものの《長女の気持ちをできるだけ尊重したい》と、眞子さんの結婚をお認めになるような内容だった。
そうして舞台は整った。9月27日、3年間のアメリカ留学を終えた小室圭さんがついに帰国し、神奈川県横浜市内にある実家に帰宅。各テレビ局は当日、こぞって生中継で小室さんの動向を追った。
実家前には100人以上のマスコミが集まり、近隣住民も集まって人でごったがえし。道路がふさがれて車も片側通行しかできなくなる事態に。道が詰まってしまい、なかなか通ることのできない車を運転する男性がしびれを切らして「どうにかしろよ!!」と警察に怒鳴り散らす場面もあった。
帰国から4日後にあたる10月1日、宮内庁から「10月26日におふたりが入籍される」ことが明かされた。
「入籍当日におふたりで記者会見に臨まれることも発表されました。秋篠宮さまが以前から求められていた“多くの人が納得し喜んでくれる状況ではない”と判断されたことから、結婚関連の行事はいっさい行われず、一時金も不支給となりました」(前出・皇室担当記者)
世間に衝撃を与えたのは、初めて明かされた眞子さまの“病状”について。『NTT東日本関東病院品質保証室』の秋山剛室長が、眞子さんが『複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害』を患っていることを公表した。
秋篠宮さまからの“エール”
「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人とともに過ごしたいと思っています」
会見当日に圭さんは開口一番、そう声を張り上げた。冒頭、ふたりがご自分たちのお気持ちを話して会見場を後に。事前に提出されていた全5問の回答は、報道各社に文書で渡された。
平成から令和にわたった結婚問題は、この日をもって完全決着。渡米前は仮住まいとして東京都渋谷区にある高級サービスアパートメントへ。家具や調理道具などが備えつけてある賃貸マンションで、渡米の準備を行う中、思いもよらぬ出来事が起こる。
10月30日、圭さんがNY州の司法試験に不合格だったことが判明したのだ。圭さんは『フォーダム大学ロースクール』の入学時、若干名だけが選ばれる授業料免除の奨学金を受け取れるほどの実力の持ち主であり、初めての受験者の合格率が80%弱だった今回の試験も合格するだろうとの見立てが強かったからだ。
不合格が判明した5日後、今度は秋篠宮家に訃報が舞い込んでしまう。11月4日に紀子さまの父親で『学習院大学』名誉教授・川嶋辰彦さんが81歳で他界。小室さん夫妻も家族葬に参列し、最後のお別れを告げた。
秋篠宮家が哀しみに暮れる中、現地時間の11月14日に小室さん夫妻はアメリカに到着。新婚生活をスタートさせた。
「おふたりが暮らしているのはNY州マンハッタン地区にある『ヘルズキッチン』という地域です。新築や築浅物件が多く、海外からの駐在員に人気の居住エリアです。現在は家賃50万円程度のワンベッドルームに住んでいると報じられています。建物内にはラウンジやフィットネスセンター、図書館なども備わっています」(在米ジャーナリスト)
渡米してからは圭さんがパブで友人らとお酒を飲んで楽しむ姿や、眞子さんが1人で日用品を購入する買い物風景、2人が手を繋ぐデート風景なども現地にいるメディアに報じられるなど、日本では難しかった生活を謳歌しているようだ。
「元気で暮らしてくれればいいなという気持ちでしょうかね」
昨年11月30日に56歳のお誕生日をお迎えになった秋篠宮さまは、記者会見で結婚した眞子さんへの思いをそのように述べられた。
小室さんは現在、NY州の一等地にオフィスを構える大手法律事務所に勤務しながら、2月22日と23日に2度目の司法試験を受験したとみられる。次こそは、眞子さんのためにもリベンジを果たしていただきたい。