大谷翔平選手

 2021年、最も日本を沸かせたスポーツ選手、と言っても過言ではない。

 エンゼルスの大谷翔平は今季、投手として23試合に先発して9勝2敗。打者としては46本塁打の活躍で、「リアル二刀流」を実現させた。それだけでなく、MLBオールスターでは日本人史上初となるホームランダービーに出場。満票でア・リーグMVPに選出された。

旅行のチケットをプレゼント

 今年の新語・流行語大賞では、「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞を受賞。2021年を象徴するアスリートとなった。

 そんな大谷の活躍と切っても切り離せないのが、通訳として帯同してきた水原一平だ。シーズン中はもちろんのこと、オフ中も一緒に行動。オールスターでは妻やパートナーと歩くのが慣例のレッドカーペットショーに同伴し、ホームランダービーでは捕手役を務めた。

 仕事は通訳の域を超え、動画撮影、キャッチボールの相手、車の運転、買い物、食事相手とまさに“ニコイチ”

「一番お世話になっているのは一平さんですね。いつも一緒に仕事をしてくれているので」

 帰国後の記者会見では、米国で一番お世話になった人物を聞かれると、真っ先に水原通訳の名前を挙げ、感謝を口にした。

「水原が結婚した際、ハネムーンとして旅行のチケットをプレゼントしていました。婚約者の時代から水原夫妻と大谷は常に行動を共にしていて、早い段階から家族ぐるみの付き合いだったんです。結婚が決まったときは、大谷が飛行機の中でサプライズで結婚のお祝いをしたこともあったそうですよ」(球界関係者)

チーム内ではいじられキャラ

 気遣いのできる大谷と同じく、水原もサポートに余念がない。

「水原さんは通訳ですから、別に何を食べようが何を飲もうが自由なはず。それなのに、大谷の前ではチョコレートやお菓子を食べないようにしているそうです。

 “翔平は甘いものが好き。それなのに、目の前でパクパク食べていたら食事管理を徹底して我慢している翔平に悪い”と。大谷のいないところではこっそり食べているそうですが(笑)」(スポーツ紙記者)

 一方で、コミュニケーションに関しては通訳にベッタリではない。大谷の英語力はここ1、2年で飛躍的に上がり、水原通訳なしでも会話できるまでに成長しているという。

 優等生というイメージが強い大谷だが、水原通訳には意外な一面を見せることもあるのだとか。

現地メディアにインタビューを受ける水原一平(『BallySportsWest』公式ユーチューブチャンネルより)

「普段の大谷は冗談や多少の下ネタも言うような“普通の20代の男の子”だそうです。実は、エンゼルスのベンチ内で水原はイジられキャラなんです。

 他のチームメートからイジられている水原を見て、大谷もよくそれに乗っかっているんだとか。水原がイジられキャラになりきることで大谷がチームに馴染みやすくしているんじゃないかな」(前出・球界関係者)

 年齢は大谷の方が10歳年下だが、そこは気心が知れた仲。「タメ口」になることもしばしばだという。2022年はメジャー5年目。水原通訳と共にどんなショータイムを見せてくれるのだろうか。