坂上忍(54)がMCを務める『バイキングMORE』(フジテレビ系)が2022年3月に終了すること、さらに同じタイミングでビートたけし(74)が『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)を卒業することなど、来春の改編情報がちらほらと聞こえるようになってきた。
『アウト×デラックス』が終了!?
「何かと出演者が話題になる『アウト×デラックス』(フジテレビ系)も、来春に終了してしまうようですよ」(芸能プロ関係者)
2013年4月にスタートした『アウト×デラックス』は、独特の世界観を持って生きているこだわりの人たちを招き、トークを展開するバラエティ番組。
MCをナインティナインの矢部浩之(50)とマツコ・デラックス(49)が、サブMCを南海キャンディーズの山里亮太(44)が務めている。
番組にはA.B.C-Zの塚田僚一(35)、戦慄かなの(23)、高橋ひとみ(60)、遠野なぎこ(42)など、異彩を放つタレントたちがレギュラー出演し、ここ最近も日本ハムファイターズの新庄剛志監督(49)、加護亜依(33)、華原朋美(47)など、話題のゲストが登場し、番組がSNSやネットニュースを賑わせることも少なくなかった。
「ただ、視聴率はあまり振るっていなかったんです。12月16日の世帯視聴率は4.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は2.3%でしたからね」(前同)
同時間帯の『news zero』(日本テレビ系)は世帯7.3%、個人3.8%、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)は世帯6.4、個人3.3%だった。
「テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率では『アメトーーク!』が3%台で、『news zero』が2~3%台、『アウト×デラックス』は1~2%台です。木曜23時には『アメトーーク!』と『news zero』という人気番組が存在し、『アウト×デラックス』は完全に押されていたわけです。
ただ、視聴率だけが原因ではないのでは、とささやかれています。MCのマツコさんはテレビの仕事を整理しようとしていますから、それも関係している可能性がありそうです」(同)
11月13日の『マツコ会議』(日本テレビ系)では、自身の身の振り方について「いろいろ、本当に考えているのよ」と切り出して「どのタイミングで私は身を引こうかなってずっと考えてる」と告白した。
2020年9月、マツコが約10年にわたってレギュラー出演していた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を突如降板した際、番組MCの明石家さんま(66)は「本当は5年前に(番組を)辞めて、今年コロナがなかったら舞台とかもやっていきたいらしい。俺ともし番組やるとしたら、『(お笑い)向上委員会』みたいなことしたいらしいのよ」と、その経緯を語ったこともあった。
「ただ、来春終了の話が出ている『アウト×デラックス』以上に、さんまさんとマツコさんがやっている『週刊さんまとマツコ』(毎週日曜日18時30~19時、TBS系)のほうが、状況的にはマズいと言われています」(民放キー局関係者)
4月16日にスタートした『週刊さんまとマツコ』は、さんまとマツコが型にハマらずに思う存分しゃべり倒すことを目指すトーク番組で、『ホンマでっか!?TV』をマツコが降板する際に、マツコ側から「何か一緒にやりたい」という希望から実現した番組だと、初回放送でさんま自身が明かしていた。
「同時間帯には歴史あるアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)もありますが、さんまさんとマツコさんという2大巨頭の冠番組ですから、開始前から大いに注目を集めていました。しかし、ふたを開けてみると、番組に一貫したテーマがなく、迷走が続いています。
5月の放送では、さんまさんとマツコさんが弁当を作って対決したり、かと思えば2人が終活について語るなど、毎回テーマが全然違う。そこが魅力なのかもしれませんが、なかなか視聴者が定着しづらいのではないでしょうか」(前同)
12月12日の『週刊さんまとマツコ』の世帯視聴率は4.8%、個人視聴率は2.6%だった。同時間帯の『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)は世帯13.7%、個人8.0%、『相葉マナブ』(テレビ朝日系)は世帯10.4%、個人6.2%、『サザエさん』は世帯9.8%、個人6.4%となっている。
「『週刊さんまとマツコ』は世帯5%台、個人3%を切る数字を推移しています。日曜18時30分という多くの人が自宅にいる時間帯でこの数字は非常に厳しい。現状、他局の半分ほどの視聴率しか取れていないわけですからね。
加えて、MCはさんまさんとマツコさんという超のつく大物タレント2人。30分番組ですがギャラはかなり高いはずです。2021年4月に始まったばかりですが、『アウト×デラックス』以上に『週刊さんまとマツコ』のほうが状況は厳しいと言えるでしょうね。
ただ、『ホンマでっか!?TV』の代わりに始まった番組ですし、マツコさんも自らの引き際を考えている。おそらくさんまさんも、同番組が何年も続いて欲しいとは思ってはいないのではないでしょうか……」(前出の民放キー局関係者)
『アウト×デラックス』に続いて『週刊さんまとマツコ』もいずれ……マツコ・デラックスのレギュラーは徐々に清算されていくのだろうか――。