「5年前の初めての取材ですか? 覚えてますよ。確か衣装は黒タートルネックでした(笑)。日本で活動する前は、韓国で11〜12年間生活していたんですが、本当にすごく長く感じたんです。でも、日本に戻ってからのこの5年間は、韓国での1、2年くらいの感覚。それくらい早く感じましたし充実していて、恵まれているなと思います」
韓国を中心にアジアで活躍し、2016年から日本での活動をスタート。以来、ドラマに映画、舞台にと俳優として脚光を浴び続ける大谷亮平。本誌には『逃げるは恥だが役に立つ』出演中に黒タートルネックで初登場。あれからはや5年。40代となった自身の生活ぶりを振り返ってもらった。
「『逃げ恥』に出させていただいたころは、日本での仕事がまだ数える程度でしたし、もういっぱいいっぱいだったので、当時から比べると仕事に向き合う姿勢だったりとだいぶ変わりました。40代になりましたが、僕自身は変わってない気がするんです。
ただ、この前ある番組で、頑固な人はより頑固になったりと、年を重ねるにつれ自分の中にある根本的な要素がより強く前面に現れるというのを見て、これは危ないなと(笑)。肉体的な部分も含めて、より自己管理をしっかりしようと思うようになりました」
恋愛に関しては「芯がしっかりしている女性であれば、あまりこだわりません」と以前語っていた大谷だが、現在は……。
「恋愛観ですか? 毎日変わります。自分には芯がないので(笑)。ただ、気を張ったりカッコつける関係は疲れてしまうので、一緒にいて楽な方がいいですね。素の自分を見せられたり、それを見せて冗談を言い合えたり。そういうことは若いころはあまりできなかったですし、自分に余裕ができたのか諦めを覚えたのかわかりませんが、年を重ねるにつれそう思えるようになりました(笑)」
昨年以上のものができればと期待が膨らむ
最近は海外ドラマに夢中で数々の作品を見ていたそう。
「『ウォーキング・デッド』とか、みんなが面白いと話すいわゆる王道の作品を見ます。自分からは冒険しません(笑)。『梨泰院クラス』も見たんですが、韓国にいたときに待ち合わせに使っていたホテルとか飲み屋が映っていたりして、懐かしかったです。なじみの場所から世界的なドラマが誕生したと思うと感慨深くなりましたね」
そんな大谷は、来年1月21日から始まるミュージカル『ボディガード』に出演。昨年、本作で初舞台を踏むも、コロナ禍の影響で大阪公演が5回で中止。満を持して再演に挑む。
「昨年の初舞台はもちろん完走したかったんですが難しい状況になり、まずは初めて舞台に立てたということが大きな収穫でした。念願叶(かな)っての再演ですし、昨年以上のものができればと、自分の中で今から期待が膨らんでいます」
ピアノにハマってます
「小さいころピアノを習っていたのもあり、時間ができたときに、以前から弾きたい曲があったので電子ピアノを買って練習しました。曲名は『ラブ・アフェア』です。
披露ですか? 僕はトラウマがあって、小学校のピアノの発表会で、緊張しすぎて頭の中が真っ白になったんです。先生に助けてもらってなんとか最後まで弾けましたが、あれ以来恐怖で。なので、みなさんの前では披露できません(笑)」
《出演情報》
ミュージカル『ボディガード』
2022年1月21日(金)〜1月31日(月)
梅田芸術劇場メインホール
2022年2月8日(火)〜2月19日(土)
東京国際フォーラム ホールC