「SixTONESしか出てこなくてくっそ萎えて出てきちゃった」
今月8日、都内で行われた映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開記念舞台挨拶にSixTONESがサプライズで登場した。本作の日本語吹き替え版主題歌を担当したSixTONESは振付けに同作の世界観を多く散りばめた『Rosy』を生歌唱。その模様は全国の劇場335館に生中継され、披露後にはメンバーそれぞれが挨拶をすることに。しかし、冒頭のようなつぶやきがSNS上では見受けられるようで……。
SixTONESの登場に荒れる映画ファン
世界的な大ヒットシリーズの最新作ということもありSixTONESの高地優吾(27)は恐縮しながらも「重圧に押されそうになりましたし、スクリーンでSixTONESの名前が出ていると思うとドキドキ」と話し、森本慎太郎(24)は「好きな映画にかかわれるのはうれしかったですし、SixTONESの文字が(エンドロールで)出るときはうれしかったです」と声を弾ませた。
シリーズの大ファンだという京本大我(27)は「これは現実なのかって戸惑ってしまうくらい本当にうれしかったです」と夢見心地のようで、「フィギュアを買って、リビングに飾ってあります」と想いの本気度を明かした。
SixTONESファンには嬉しいサプライズだったが、熱意あふれるこの舞台挨拶に対してネットでは「思わぬ盛り上がりを見せている」と話すのは映画ライターだ。
「舞台挨拶登壇予定者は『スペシャルゲスト』という記載しかありませんでした。そのため、映画のファンは同作の出演俳優や吹き替え版を担当した声優の登壇を期待している人も多かったと思います。
ところが、サプライズで登場したのがSixTONESだったため、生中継先の映画館では、がっかりして途中退席する観客がいたようです」
通常の映画上映中同様、舞台挨拶中の途中退席も禁止されているわけではない。映画の鑑賞後、退席することはマナー違反とも言い切れないが、Twitter上ではこんなコメントが見受けられた。
《舞台挨拶誰が出てくるのかと思ったらSixTONESでガッカリ100倍。途中退場する人も多数(笑)》
《スパイダーマンの舞台挨拶ってだけで客集めて、蓋開けたら吹替声優じゃなくてSixTONES出てくるとかないわ。みんなコレジャナイで席立って出て行く出て行くwww》
《スパイダーマン本編は良かったけど、上映後と舞台挨拶は途中で抜けてきました。というか観客の7割は帰っていた》
今回、スパイダーマンシリーズのファンがこういったつぶやきをするのには、過去の因縁も関係しているのでは? と映画ライターは続ける。
映画ファンが毛嫌うワケ
「'17年に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』の日本語吹替版特別試写会に、同作のジャパンアンバサダーと主題歌を務めた関ジャニ∞が出席しました。
映画上映前に同作の主題歌を披露すると、関ジャニ∞ファンが映画上映を待たずして半分以上が退席していたようです。これには映画ファンも“本当に映画をみたかった人に譲ってほしかった”と不快感を覚えることになりました」
また当時のファンの行動だけでなく、関ジャニ∞メンバーの発言をいまだに許せない映画ファンもいるようで……。
「当時、関ジャニ∞だった渋谷すばる(40)は関ジャニ∞のコンサートツアー札幌公演で、『スパイダーマン:ホームカミング』の出演者ロバート・ダウニー・Jr.のことを“なんとかロバート”と呼んだり、また同作と同じ『マーベル・コミック』原作の他作品を“見ていない”とも明かしたようです。
この時から一部の映画ファンの間ではジャニーズの印象が悪くなったようで、最新作の吹き替え版主題歌をSixTONESが担当すると発表された瞬間から、批判が相次いでいました」(スポーツ紙記者)
しかし、今回SixTONESメンバーは映画へのリスペクトを忘れない謙虚な姿勢を見せている。
田中樹(26)は「みなさんが映画の余韻に浸ってるところお邪魔して申し訳ないですけど、僕たちも滅多にない機会で楽しみにしていたので、今日は短い時間ですがよろしくお願いします」と丁寧に挨拶。
また前述したようにスパイダーマンの大ファンである京本がマーベル作品への深すぎる愛を語ったり、他メンバーも作品について京本から事前に学んでいたという。そんな姿勢に、舞台挨拶を最後まで観た映画ファンからはSixTONESに好感を持ったという声も上がっていた。
ネット上で思わぬ波紋を広げてしまった今回の騒動。一部ファンとは言え、SixTONESの謙虚で熱心な姿勢を見ることもせず、ジャニーズだからと批判するのはいささか行き過ぎな気もする。映画も主題歌披露も観れて2度嬉しいはずなのに……。