夫婦漫才『かつみ(“ハート”入る、以下略)さゆり』の(“ハート”入る、以下略)さゆりさんは、夫であるかつみ(“ハート”入る、以下略)さんの2億円ともいわれる借金をともに返済しつづけて25年。苦労もあったはずなのに52歳でこの若さ! 肌の透明感! いったい、どれくらいの手間とお金をかければ手に入るのか。
さゆりさんに美の秘訣を伺った。
「もともとものすごい乾燥肌で敏感肌! 自分の肌に合わない化粧品を使うとすぐに赤くなったりピリピリしたり。おまけに、45歳すぎたころにシミを消そうと初めてチャレンジしたレーザー治療は、逆効果。レーザーが肌質に合わないとかでシミが大きくなって戻ってきはりましたー! ショックでしたよ」
それからはレーザーや注射器を使った美容治療にいっさい手を出していない。
「昔より若いねって言っていただくことがあって。自分でもそう思うんです。30代でちゃんとお手入れを始めてから、今のお肌が絶好調って毎年更新している感じ」
毎日のお手入れ法を聞いた
時空をもゆがめるさゆりさん、気になるのが毎日のお手入れ法だ。
「50歳になって、化粧品にはそこそこお金をかけるようにはなりましたよ。でも本当にそんなにお高いものは使ってないんです。ドラッグコスメもじゃんじゃん使います。基本は自分の肌と“対話”すること。
レーザー治療で大きくなってしてしまったシミちゃんも(笑)、毎日よくよーく観察するとね、ホルモンバランスの変化やら、季節の変化で濃くなったり薄くなったりと発見があるの。それによってメラニン抑制の成分が入ったもの、鎮静系のもの、攻めの化粧品にしてみたりと、使うものを変えています。だからね、シミも敵と思わずお肌の定点観測地、味方と思っといたらいいんです」
使いだした化粧品を1本使い切る。化粧アイテムは化粧水、乳液、クリームと、ラインナップ使いするなどの常識にとらわれず、“今の自分の肌”に合うものを追求するのがさゆり流だ。
「いただいた試供品などの化粧品は必ず試すんですけど、初めてのときはだいたい“コレいいわ!”って感じがする。でも、使い続けてると、あら、そうでもないわ、ってなることありません? 私の場合はそれがすごく多くて。だからこそ、使う基礎化粧品はコロコロ変えて、今の自分に合ったものをチョイスするようにしてます」
45歳からの復活を支えたホットタオル
年々お肌の調子が上向くさゆりさんだが、じつは我々同様、ガクッとお肌の曲がり角を実感した時期があったのだという。
「45歳ですね。きたきた――――! 目の下きました――って時期があったんです。もういよいよかと。これが老化かと! でもここでね、世間で言われることをうのみにせず、もう年だからと思い込まない。まるで自分が二十歳ぐらいの気持ちで、年齢という枠にとらわれないでお手入れを頑張ったんですよ」
自分の肌の回復を信じて、そこからお手入れのギアを上げたさゆりさん。その最大の勝因はと伺うと、今日から真似できるうれしいテクニックを教えてくれた。
「スキンケア用品はさまざま変えてきましたが、一貫してそこから頑張ったのが“ホットタオル”。私は朝晩、お風呂あがりにやるんですけど。まずは厚手で大判のタオルを水に浸して軽く絞ったら1分レンチン。そのタオルを首や頭の方にまでのせて、リンパをやさしくマッサージするんです。お肌の色がワントーン明るくなって、そのあとの化粧品の入りもよくなるから、このひと手間が、私の肌を救ったといっても過言ではないかな」
家にあるタオル1本で、さゆり肌に近づけるのか!
「ホットタオルは、顔だけではなくて髪の生え際、耳、首の後ろまでタオルで温めて、ほぐしてあげるのがポイントです。お顔の血色がパッとよくなります。要は血行をよくすることが大切ですね。今なんて特に、寒いし血行も悪くなりますでしょ? そうすると顔色も悪くなって、くすむしむくむんですわ。そんな時こそホットタオル! 肌もツヤッツヤになりますよ」
肌が欲するままに「保湿」の強化を
「以前、番組のロケで、化粧品会社の研究員の方に聞いた話が忘れられないのですが、人間の身体って赤ちゃんの時は80%以上が水分なんですって! 赤ちゃんプルプルツヤツヤじゃないですか。それが、どんどん水分量が下降して、なんと50代では50%台にまで減るわけですよ。そりゃシワシワになりますよ。だから必死に“保水命”でケアしてきました」
どんなにお金がなくても化粧水だけはたっぷり使ってきたというさゆりさん。化粧水は値段より量が大事。そして、自分の肌にあっているものを使うべきとのこと。
「安いものでもいいので、刺激を感じないものをたっぷりと使ってみてください。それを、手のひらをしっかり顔にあててホットアイロンのように肌に入れ込んでいきます。そうすると肌がもっちりしてきて、手と肌がひっつき始める感覚が出てきます。それが“奥まで入った!”の合図。まだ肌が欲しているな、と思ったら2回、3回と“追い保水”をします。家にいる間は“乾いた”と思ったらすぐ。仕事中はモイスチャースプレーをメイクの上からシューッとかけてます」
さらに、さゆりさんが自分の肌ケアに課していることがある。
それは「肌を丁寧にあつかう。ぜったいにこすらない」。
これから迎える花粉症シーズン。常に目元をこすり、鼻をかみまくっている人には耳の痛い話かも?
「あとね、自分の肌同様、体調の変化にも、ものすごく敏感です。お仕事に穴をあけてはいけないということは当然ですが、一度体調を崩して乱れた肌の調子はなかなか戻ってくれないですから。例えば口内炎なんかも、年齢がいくとすごくできやすくなりますでしょ。さゆり、もうピピピッとわかるんです。できる予感がするんです。そこでもう薬を塗ってしまうんですね。何事も事前の防御が大切」
鏡を見ながら「今日もかわいいね」
美容クリニックは行かないが、お医者さんへはすぐ相談すると笑うさゆりさん。自分自身へのアンテナ感度がものすごくいいのだ。
「自分をほめる、大切にするってとても大切だと思うんです。ある実験でね、お花に罵声を浴びせて育てるのと、褒めながら育てるのとでは、環境が同じでも枯れる速度が違うんですって! だから、さゆりは朝、鏡をみながら“今日もかわいいね! いけてるね!”と自分に言い続けてます。もちろん、かつみさんも言ってくれはりますけど」
そう聞くと、ポジティブマインドは“美”にとって欠かせない要素と思えてくる。さゆりさんのあごのラインもスッキリと、その笑顔もまぶしいこと!
最後に、さゆりさんが今注目しているという身体のパーツを教えてくれた。
「それはね、“頭皮”。いつも私、スキンケアはデコルテはもちろんバストの下までやるんですけど、今改めて手をかけているのがココ。だって、全部皮一枚でつながってるでしょ? 頭皮が汚れていたり凝り固まってると、顔まで老けるんと違うかとおもって! 知らんけど!笑」
まずは自分のお肌を観察して、お金ではなく、手間をかけてみる。さゆりさんの美肌、それが答えだ。