「ぬいぐるみみたいだけどリアル感があった。木から落ちそうになる瞬間も見られて、目の前にかわいいパンダがいるんだと思って感動しました。また来たいです」
髪飾りとマフラーにパンダをあしらった少女(10)は、同じ6月23日生まれの東京・上野動物園の双子のジャイアントパンダとの対面を興奮ぎみに話してくれた。
抽選倍率は384倍!
オミクロン株による新型コロナ感染防止対策のため1月12日から3日間限定で一般公開された、オスの「シャオシャオ」とメスの「レイレイ」。
1日1080人の定員に、昨年末の抽選は384倍に。
「(当選から)ずっとワクワクしていました。おしりが意外と大きかったです」(40代女性)
「幼稚園でパンダ組の娘が見たいというので応募しました。初めての上野動物園でパンダを見ることができていい思い出になりました」(30代男性)
双子との対面時間は1分。4つのブースを15秒ごとに移動しての観覧に「もっとゆっくり見たかった」や、パンダのみの公開に「ほかの動物も見たかった」と嘆く声も。
コロナ対策で15日以降は臨時休園に。再開時期は未定だ。
「再開したらまた(双子を)見たいです。そのときはもうちょっと時間を長くしてもらえるとうれしい」(50代女性)
ラッキーな来場者たちは、思いも見た目も“パンダ愛”にあふれていた。
成長アルバム
昨年6月23日1時3分に1頭、2時32分に2頭目を出産し、右前肢で子どもを抱えるシンシン。2頭は元気な鳴き声を上げていた。
誕生直後の双子の体重は124グラムと146グラム。生後8日齢の2頭は耳が黒くなるなど体の模様が出始めた。('21年7月1日撮影)
シンシンが1頭の世話をしている間、もう1頭は保育器内で飼育管理。メス(左)、オス(右)が判明し、すくすく成長中。(同7月20日撮影)
メス(上)、オス(下)ともに体重は3キロを超えた。シンシンの母乳と人工乳での哺育で健康状態も良好。(同8月23日撮影)
口腔内の確認でオス(上)は5本、メス(下)は8本の歯がそれぞれ生えていた。ものを識別し目が見えているかは不確実。(同9月27日撮影)
10月8日に命名されたオスの「シャオシャオ」(左)とメスの「レイレイ」(右)。シンシンの出産以来、初めて母子3頭の対面も。(同10月25日撮影)
シンシンと一緒に過ごす時間が増えた双子は初めて屋外の非公開エリアに。母親のあとを追い活発に動き回るようになった。(同11月15日撮影)
シャオシャオ(手前)とレイレイ(奥)には一般公開に向け日中はラジオの音を流し、人の声や物音に慣れる訓練も。(同12月6日撮影)