世界的に大人気な有名セレブは言うこともやることもケタ違い!? 思わず誰かに言いたくなる、ニュースやウワサまで、現地からフレッシュでホットなネタをお届けします!
ヘイトクライムの自作自演俳優に有罪判決
ギャラを釣り上げるため考え出したアイデアは、とんでもない愚策に終わった。ヘイトクライム(人種、宗教、性別、障害などを理由とした増悪犯罪)を自作自演したジャシー・スモレット(39)に、虚偽通報で有罪判決が出たのである。
ことの発端は2019年1月。ジャシーはレギュラー出演するドラマ『Empire 成功の代償』の撮影で滞在していたシカゴで、2人組の白人男性に暴行を受けたと警察に通報した。男たちはトランプ支持者の帽子をかぶっており、ジャシーに対して人種差別、ゲイ差別の暴言を浴びせたとのこと。しかしまもなく、ジャシーを襲った2人組は、彼に頼まれた黒人男性だったことが判明!
その動機はギャラのアップであったよう。差別に対して毅然と立ち向かうヒーロー的イメージを得ることで、ドラマにとってより重要な存在になろうとしたもようだ。彼はまた、嘘の事件の捜査にふりまわされたとして、シカゴ市から民事訴訟を起こされてもいる。まさに自業自得!
●ジャシー・スモレット
カリフォルニア州出身。『ノース/ちいさな旅人』『エイリアン:コヴェナント』などに出演。歌手としても活動。2015年、ゲイであることをカミングアウトした。妹ジャーニーも映画、テレビで活躍する。
クリス・ノースにレイプ疑惑が浮上
『セックス・アンド・ザ・シティ』でミスター・ビッグを演じたクリス・ノース(67)が、「#MeToo」のやり玉に挙がっている。
シリーズ最新作『AND JUST LIKE THAT/セックス・アンド・ザ・シティ新章』がアメリカで配信が開始され、再び注目されたところへ、過去のレイプ疑惑が浮上したのだ。名乗り出た女性は2人。1人は2004年にLAで、もう1人は2015年にニューヨークで被害を受けたと主張。
この記事が出た後には3人目の被害者も名乗り出て、クリスはエージェントから契約を切られ、レギュラー出演するドラマ『The Equalizer』からも降板させられている(不幸中の幸いで、『AND JUST LIKE THAT~』には、第1話にしか登場しない)。本人は「それらの性関係は合意の上だった」と主張しているが、「SATC」ファンに与えたショックは多大だ。
●クリス・ノース
ウィスコンシン州生まれ。'90年代に人気ドラマ『LAW & ORDER ロー&オーダー』にレギュラー出演。続いて『SATC』のミスター・ビッグ役を獲得。カナダ人女優の妻との間に2人の子どもを持つ。
警察から携帯の提出を命令される
映画の撮影現場で誤射事件を起こしたアレック・ボールドウィン(63)に対し、携帯電話を提出するよう捜索令状が出された。事件が起きて以来、警察がボールドウィンに求めてきたことだが、応じなかったため、強い手段に出たもよう。
警察は、彼の携帯に事件の手がかりがあるかもしれないと見ているようである。アレックは、自分が構えた小道具の銃から実弾が飛び出し、目の前にいた撮影監督ハリナ・ハッチンスを死亡させて以来、つらい日々を送っている。
捜査の主な焦点は、経験が浅い24歳の武器担当者と、アレックに問題の銃を手渡した助監督に当たっているが、プロデューサーであり当事者でもあるアレックも当然対象だ。現場にいたクルー2人が別々に起こした精神的被害を訴える民事裁判でも、アレックは被告の1人として名を挙げられている。
●アレック・ボールドウィン
ニューヨーク州出身。『The Cooler』でオスカー助演男優部門にノミネート。トランプを風刺するパロディーでも人気を集めた。子どもは最初の妻との間に1人、現在の妻との間に6人。
長年の恋人と結婚しない理由
サンドラ・ブロック(57)が写真家のブライアン・ランダルと交際を始めて、すでに6年。ブライアンはサンドラの2人の養子をとてもかわいがっており、子どもたちもなついている様子。サンドラにとってはそこがいちばん大事なところのようだが、まさにそれが結婚の障害になっているよう。
もし離婚するはめになったら親権争いが起こるかもと恐れているようなのである。彼女の過去を考えれば、それも納得。そもそもサンドラは、長男ルイス君を、当時の夫ジェシー・ジェームズと一緒に引き取るつもりだった。その直前にジェシーが複数の女性と不倫をしていた事実が発覚。
サンドラは離婚申請をして、いざこざがあった後、シングルマザーとして改めてルイス君を迎え入れたのだ。そのルイス君も11歳になるが、大人の事情に巻き込まないためにも、あと数年様子を見て結婚ということもありうる?
●サンドラ・ブロック
ヴァージニア州生まれ。キアヌ・リーヴスと共演した『スピード』で大ブレイク。『しあわせの隠れ場所』でオスカー主演女優賞を受賞するも、その直後に夫の不倫が暴露される。最新作はNetflixの『消えない罪』
〈取材・文/猿渡由紀〉
LA在住映画ジャーナリスト。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。LAをベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、多くの雑誌や新聞、ウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
〈イラスト/高松啓二〉
映画をこよなく愛する、30年以上のキャリアを持つイラストレーター。独特で繊細なタッチで描かれた雰囲気のある映画スターのイラストやペーパークラフトで、映画雑誌や書籍の表紙を多く飾る。雑誌、ウェブサイトなどでイラストコラムを執筆中。似顔絵教室の講師なども行っている。