フリーアナウンサーの鷲見玲奈が結婚を発表した。お相手の男性は、かねてから交際が噂され、週刊誌でデート現場を撮られたこともある30代のパイロットだという。
鷲見アナといえば、テレビ東京の局アナだった2019年12月、同僚アナとの不倫疑惑が『週刊文春』で報じられている。局の内部から告発を受けての記事だったが、疑惑の“行為”それ自体は2017年のことだったので「なぜ今になって」と疑問を持つ関係者は多かった。
この件を受けて局は事実を否定。しかし、鷲見アナへのダメージが少なくなく、レギュラー出演していた番組から姿を消すことに。翌年3月には同局を退社して、フリーとなった。
女性の権利を尊重する事務所
そんな彼女だが、“フリーアナ戦国時代”と言われるなかにあって、目覚ましい活躍ぶりをみせているのだという。キー局のプロデューサーに聞くところによると、フリーになった当初は、「不倫疑惑は話題性も大きく、需要があるのでは?」といった理由でオファーしていたそうなのだが、
「地上波のレギュラーは現在まだ1本ですが、彼女は現場の空気を読みながら発言してくれたりと、バラエティーへの対応能力が高い。カメラが回っていないところでもスタッフからの好感度は高く、起用したいと思っているテレビマンは多い」(キー局プロデューサー)
昨年は『アプリで恋する20の条件』(日本テレビ系) や『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)にも出演、女優デビューも済ませており、昨年夏に出した写真集も大人気だという。
まさに右肩上がりの状況での結婚発表。一般的に女性芸能人が結婚すると、仕事をセーブしがちになるケースが多い。売れっ子が結婚して、活動を制限されたら困るのは所属事務所だ。鷲見が所属先はいわゆる“キャスター系”と言われる、フリーアナを専門的に扱った事務所だが、
「事務所が鷲見さんの結婚を反対するなどということはありませんでしたよ。女優が所属するところとは違い、私生活についてあれこれ口を出すようなことはありません。タレントがみな女性ですし、特に女性の権利を尊重しているところです。仕事についても本人の意向を聞きつつ進めていくんだそう。
ただ、難点があるとすれば、キャスターばかりで活動するジャンルがかぶっている事務所なので、場合によっては“入ってくる仕事を取り合う”ということもある。その場合は“年功序列”で先輩に振ることになることもあるとか」(前出・芸能プロ関係者)
田中みな実との差別化
現在、鷲見アナはそういった事務所内における“期待の星”なのだという。
「キャスター系の事務所に入るということは、多くの場合はタレントのポジションよりもアナウンサーとして“番組MC”の位置につきたいという気持ちが強い。そんななかで鷲見さんは同事務所からオファーを受けての移籍ながらも、バラエティーのひな壇的ポジションも嫌な顔せずこなす。事務所としては彼女が“タレントキャスター”として活躍してくれることで、ほかの所属しているキャスターたちのいい刺激になると考えているみたいですね。仕事の幅は広いに越したことはありませんから」(芸能プロ関係者)
いま“最強のフリーアナ”と言われているのが田中みな実だが、彼女はキャスター系の事務所から女優を多く抱える事務所に移籍している。ネットニュースに目を向ければ、つい先日も《田中が鷲見のことをライバル視し、自分の前で彼女の名前が出ることを嫌がる》という報道もあった。
「今はまだ鷲見さんはバラエティー番組などにゲストと呼ばれるポジションで出演しており、1本あたりの出演ギャラもそこまで高くない。今後、バラエティースキルを活かしながら、既婚者としてどんな活躍をするのか見ものですね。女子のカリスマである田中みな実さんと違った路線をどうみせていくか」(テレビ局関係者)
鷲見にとって『結婚』は追い風となるのか――――
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。