「ワクワクしていたけど二十歳になった実感はなくて、年齢だけの変化でした」
昨年12月12日の誕生日に大人の仲間入りをした細田佳央太。
初めてのお酒は、映画『子供はわかってあげない』の沖田修一監督から贈られた焼酎「保命酒」を飲んだ。
「お酒というより薬みたいな独特の味でした。飲むと顔が赤くなって眠気がきます。記憶が飛ぶような体験はまだなくて(酒量)キャパはわからないです。20代でやりたいこと? 特にないですね。好きな芝居ができて、たまにみんなでお酒を飲んでワイワイする時間があればいいかな」
演技はやりすぎないのが大切
成人した節目、ドラマに初主演する。
土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日系毎週土曜夜11時~)で“非イケメン”の主人公、池田龍馬役を演じている。イケメン強豪校に入学した龍馬が、全国選抜高等学校イケメン大会出場に向けた選抜候補メンバー入りしたことから全国制覇を目標に奮闘する学園コメディー。
「設定を聞いたときはイケメンファーストの高校でめちゃくちゃ面白そうだと思いました。何がイケメンなのか、どう描くのか、クランクイン前から楽しみでした」
龍馬が通う「美南学園」は“面武両道”が校訓。姿かたちを美しく保てば自ずと精神も磨き上げられるというもの。
「龍馬は浮いていて周りのイケメンに置いていかれるけど、メンタルは強い。どんなことを言われても聞き入れる。龍馬の魅力をどうやって引き出すのか。周囲から浮いているからこそ、やりすぎないのが大切かなと思うので、コメディーといっても振り切った演技や勢い任せにしないように気をつけています」
坊ちゃん刈りの髪型や見た目に変化はある?
「髪型や衣装は変わらないと思います。(役作りで)猫背でリュックは肩ひもを両手でつかんで背負っていますが、全国大会を目指す過程では姿勢や体形的なことはアプローチしようと思っています。体形を絞ることを考えていますが、作品の途中から(体重を)落とすのは初めてなので、できる範囲でやりたいと思います」
辞めたいはないけど、つらいことはある
昨年はドラマ『ドラゴン桜』での発達障害を抱えた受験生役、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール』では目の不自由な青年役などを好演。初主演ドラマも期待され、現場では座長としても臨む。
「主演と座長は同じ意味だと思っていました。なんでもやれないといけないし、完璧な状態で作品に入って監督の指示も最小限でないといけないと思っていました。でも主演と座長は違うと説明されて。スタッフの力を底上げするのが座長だと。
それはいまの自分にはできないので深く考えるのをやめよう、と開き直ったら少し楽になって主演、座長にとらわれず池田龍馬役を精いっぱい、全力で演じることだけに気持ちを切り替えました。
いずれは座長としてチーム全体をレベルアップできるような役者になれたらいいなと思います」
小学校2年生から活動しているが、辞めたいと思ったことはないという。
「自分が好きで続けていることなので辞めたいはないけど、つらいと思うことはあります。プレッシャーです。演じる役のことを考えて自分に圧をかけている。そのプレッシャーに部屋でひとり、ため息が止まらないことはあります」
これまでの出演作品で多くの“イケメン”に出会ってきていたと推察する。
「カッコいい、男らしいと思う方はいてもイケメンにはまだ出会ったことはないです。イケメンの定義は難しい。例えば顔もスタイルもよくてスポーツ万能でもめちゃくちゃ頭が悪い、あるいは人のやさしさに欠けているのはイケメンなのか。答えが出ないので、このドラマで見つけたいと思います」
自他ともに認めるイケメンに!
●ゲームより優先順位が上
「好きなゲームとポケモンに触れている時間は、いろんなことを忘れられるけど、2時間ぐらいで飽きちゃいます。眠くなるし睡眠はゲームより大事です」
●実は未経験です
「1度も経験のない海外に30歳になるまでに1回は行きたいです。場所はアメリカ。バスケットボールが好きなので、NBAを観戦したい。いろんなところを回ってアメリカの雰囲気を肌で感じてみたいです」