成田凌の地上波初主演となる連続ドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)が始まった。
「成田さんは、恋人を殺したという濡れ衣を着せられ、逃亡生活を送りながら、行く先々で遭遇した患者たちを救う天才外科医を演じています。
共演している松岡昌宏さんが、日本テレビの土曜ドラマへの出演は『高校生レストラン』以来11年ぶりということも話題に。松岡さんは、殺害された恋人の兄で、成田さんへの復讐に燃える元自衛官役です」(テレビ誌ライター)
視聴者がドラマの演出にツッコミ
ドラマウォッチャーでコラムニストの吉田潮さんは、この設定は“テレビ局のチャレンジ”だという。
「今は医療モノが多くて、医者が手術をする、救命するという作品には、視聴者はやや飽きています。でも、今回はその医者が逃亡するというずいぶんトリッキーな設定。設定を変えればいいというわけではないですが、テレビ局は変化をつけたいと考えているのでしょう。“定番の医療モノとは言わせないぞ”という気概を感じます」
しかし、第1話の放送後、SNSで散見されたのは、演出に対するツッコミばかり。腕がちぎれかけるほどのケガをした森七菜が、成田に対して冷静に話し続けたことについては、
《こんなに腕がひどい状態で人って喋れるの?笑》
という疑問の声が上がり、松岡が成田に逃げられるシーンにいたっては、
《松岡のアニキが麻酔打たれてのたうち回るのが滅茶苦茶面白い、笑った》
と“トンチキ”扱い。前出の吉田さんもこう続ける。
「代表作がない」とこぼしていた
「それにしても、松岡さんの役が、元自衛官にしては弱すぎないかなと(笑)。まあでも、これが“逃亡モノあるある”。『ルパン三世』における銭形警部のように、追いかける側がどこか抜けているというのは、お決まりですよね」
一方で、主演の成田は適役だという。
「成田さんって、背が高くてスタイルもよく、めちゃくちゃカッコいいのに、その気配を消せる人だと思っています。少し情けない感じにもなれるし、大きさや威圧感を感じないので、庶民のなかに溶け込める。そういった長所が、今回の“逃亡する”役で活きるといいですよね」(吉田さん)
それでも成田は、俳優としてのある悩みを抱えていた。
「“代表作がない”ことを周囲にこぼしていたんです。たしかに、“成田さんといえば”と言われて思い浮かぶ作品は少ないですから。'16年の『逃げるは恥だが役に立つ』や、'17年の『コード・ブルー』、ヒロインの夫役を演じたNHKの朝ドラ『おちょやん』など、人気作にはたくさん出演していたんですけどね」(芸能プロ関係者)
『逃亡医F』が代表作になるといいけれど……。