自分の作品や思いを簡単に世界に発信できる『Instagram』。でも投稿の中には見ていて“イラッ”とするものもありませんか?そんなインスタを、『インスタイライラあるある』で話題になった月光もりあさんが描き下ろしとともにバッサリ斬ります!
フォロバすると翌日には
世界で10億人が利用しているというSNSの『Instagram』(以下、インスタ)。誰もが簡単に写真やコメントを投稿することができ、同じ趣味を持つ人とつながることができる。しかし──。
「投稿を見ていて“イラッ”とするときありますよね」
と話すのは、自身のブログやインスタで育児ネタなどを発信している、月光もりあさん。彼が昨年11月に上げた『インスタイライラあるある』というタイトルの投稿に、現在は1万3000を超える“いいね”がついている。
「ネタにした“ずぼら飯”や“育児パパ垢”は、自分が常日ごろから感じていた気持ちを描きました」(月光もりあさん、以下同)
“ずぼら飯”とハッシュタグがついた写真を見てみると……、
「全部ちゃんとした料理で何品も作っていて、全然ずぼらじゃないじゃん、って(笑)。しかも箸置きとかに箸を置いているんですよ! “ずぼら飯”というハッシュタグをつけている意味がわからない」
また、月光さんの育児アカウントを見にくる人、特に男性の“パパアカウント”に対しては、
「育児アカウントは、ほとんどが女性の“ママアカウント”からのフォローなんです。そんな中、アイコンが男性で“パパアカウント”からフォローされると、珍しいからすぐ気がつくんです。
同じパパからのフォローなので、僕もうれしくてフォローバックすると、相手は翌日には僕につけたフォローを消しているんです」
自分のフォロー数をかせぎたく、片っ端からフォローしているのでは、と月光さん。
「フォローをはずされたら、すぐにブロックします。そんなにフォロワーを増やして人気アカウントに見られたかったら、アカウントを買えばいいのに、と思いますよ。でも、お金をかけたくないんでしょうね……」
芸能人すっぴん自慢、リア充の痛い投稿
インスタの利用者は、ほかにどんな“イライラ”を感じているのか? 女性の利用者300人にアンケートを実施したところ、こんな声が。みなさん、イラッとすることは多いようで──。
「芸能人のすっぴん自慢。あなたのすっぴんは、うっすらファンデーションも含むの? と聞いてみたい」(大阪府 34歳会社員)
「“今、ひとりで思い出の場所に来ています……”なんて意味深なコメントと自撮りを上げている人。それを世界に発信してどうするの!?」(大阪府 会社員43歳)
「スケボーを練習している友達の投稿に、“流行りに乗りやすいんだね”と上から目線でコメントしていたのに、自分の子どもがスケボーデビューしたらその動画を上げて“才能あるかも!?”とご満悦な投稿をしていた友達。他人は褒めないけど、身内には甘いのね」(千葉県 39歳主婦)
そして多かったのは、リア充自慢に対しての“イラッ”。
「“今日は仲のいい友達だけでホームパーティーです♪”なんてコメントをつけて大勢ではしゃいでいる写真をアップしているけど、そのときって緊急事態宣言が出ていなかった? いろいろな意味での危機管理が甘すぎて、本人にツッコんでしまいました」(愛知県 42歳主婦)
「高級レストランや、会員しか入れないリゾートにいます、ということをサラッと書いた投稿ばかりのリア充自慢。“普通のOLです”なんて自己紹介しているけど、そんな人が簡単に行ける場所ではないのでは?」(北海道 53歳主婦)
写真とタグの違和感に“イラッ”のツボ
いかにきれいな写真を載せるか、いわゆる“映え”を狙った投稿。半分は羨ましいという気持ちが入っている“イラッ”なのかもしれないが、月光さんは「僕はそこにはイラッとしない」と話し、こう続ける。
「リア充自慢、いいじゃないですか。それをステータスにしている人たちがいるわけですから。僕は違和感を感じる投稿にイラッとするんです。例えば“育児奮闘中”というハッシュタグをつけて、子どもとの写真を上げているママアカウントってたくさんありますよね。でも写真を見るとバッチリメイクをしているんですよ。奮闘していたら、そこまでメイクしている時間はないだろう、って(笑)」
月光さんのネタになった“ずぼら飯”がまさにそれ。普通に“自慢飯”で投稿すればいいのに、なぜ“ずぼら”とするのかが“イラッ”のツボだったという。
そんな月光さんが、週刊女性のアンケート結果の中で「自分もこれは同意できます」というコメントをイラスト化。
本人にしてみれば、あともう少しは大丈夫、という気持ちでやっているのかもしれない盛りすぎの写真加工。仕上がった写真は……。こんな投稿を見たら、あなたもイライラする!?
(取材・文/蒔田稔)