1月中旬、一部週刊誌に《所属事務所を1月末で退所!三行半つきつけられ事実上の“クビ”》と報じられた俳優の東出昌大。
しかし、今月に入っても東出が事務所を辞めるという話は発表されない。事務所の公式ツイッターは2月1日に、東出の出演作の告知をツイートしており、“平常運転”の様相を呈している。公式ホームページにも今後、WOWOWで放送されるオリジナルドラマに出演することが掲載されている。果たして真相は──?
「実際は“仕事のオファーがくる限り東出さんを見限ることはない”みたいですね。独立が報じられた際、事務所は週刊誌編集部からの質問状に対し、《現状お話しできることはございません》と、否定とも肯定ともつかないコメントを出した。本来、否定するのであればきっぱりと『独立はない』といえばいいものを、“現状では”といった含みある表現をするあたりに、やはりあの事務所らしさを感じるというか……」(芸能プロ関係者)
「今後の対応を考える」とした事務所だが
そもそも東出の去就についてネガティブな噂がつきまとうようになったのは、2020年に唐田えりかとの不倫が報じられ、杏との離婚が成立して以降のこと。2021年10月には東出がコロナ禍の最中で広島の撮影現場に、20代ハーフ美女を呼び寄せて3連泊させていたことが『週刊文春』に報じられた。すると、事務所は同誌に《本人に確認したところ、すべて事実のようです》としたうえで、
《ロケ先でのことが事実だとすれば、現在の東出の状況を考えるとまことに不見識な行動であると言わざるを得ません。東出に関しては事実確認を重ねて、今後の対応を考えてまいります》
と感情の入り混じるコメントを残したのであった。
「この怒りのコメントを巡って、マスコミ各社が取材に動いた。なかには、その広島での仕事は“不倫報道を受けて仕事を失った東出に、やっとの思いでとってきた案件だから激怒した”といった内容の記事も見られました。実際はそんなことはなく、オファーが来たから受けた仕事なのだそうですよ。それにしても、“今後の対応を考える”と、
何かしらを匂わせたことも東出さんへの報道が途切れない理由のひとつでは? 結局、何のお咎めもなかったことも含めて」(別の芸能プロ関係者)
現に、1月31日には独立問題を受けて「東出本人が旧知のスタッフや俳優仲間に“仕事が欲しい”と自ら電話して回っているが仕事が決まらない」との近況を伝えている夕刊紙も。そんな東出の所属事務所について、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏はこのように解説する。
「俳優、タレント、歌手となんでもござれの大手事務所と違い、東出さんが所属するのは“老舗の俳優事務所”です。それに加え、これまで所属俳優が大きなスキャンダルに見舞われたこともなかった。なので、いざそういった局面になったときの立ち回りについては不慣れな印象がありますね。
当時、不倫が表沙汰になったあとの記者会見で、『杏さんと唐田さんとどっちが好きなんですか』と直球質問をされ、彼は口ごもってしまった。マネジメント力に長けている大手事務所の場合は、事前に記者との想定問答を考えて打ち合わせることも少なくない。そんななかにおいては、あの会見は全体的にグダグダだったというイメージは否めません。結果、さらに世間の風当たりも強くなってしまいました」
業界内で噂が大きくなって…
それにしても、東出にまつわる報道が多いのはなぜか。冒頭の週刊誌が報じた“独立説”についても「まさか適当に話を作って書いたわけはないでしょう」(週刊誌記者)というが……。
「不倫騒動があって以降、東出さんは仕事現場でとても物静かな方になってしまいました。飲み会などにもあまり顔を出さず、質素な生活を送っていますね。なので、ここ1〜2年は周囲と交流を持たず、あまり自分のことについて多くを語りたがりません」(映像制作会社関係者)
しかし、現場のスタッフたちはネットニュース等でたびたび報じられる東出の近況について、興味を抑えきれないのだという。
「 “子どもひとりにつき養育費1万円”だとか、“独立する”とか、そういった話をたくさん読んだりしますが、もちろん本人に聞くわけにもいきません。すると、どうしても業界内でも“事務所が怒ってるんだって?”、“どうやら辞めちゃうらしいよ”と、本人がいないところで噂話がどんどん大きくなってくる。その関係者内での噂をマスコミに流してしまう人もいますね」(同・映像制作会社関係者)
近年では、記事に対してタレント本人がSNSを通じて否定したり、所属事務所が公式にHPなどで反論を出す場面が多く見られるが、東出およびその周囲からはそのような働きかけはみてとれない。
それが“興味の持続”を生み出しているのだとしたら、なんとも皮肉な話だが……。