「1月28日は、大勢の警察官がアパートを取り囲んでいました。埼玉の立てこもり事件があった日だったので、何が起きたのかなと怖かったです……」
被害者が住んでいたアパートの近隣住民はこう話した。
その前日の夜、警視庁は東京都多摩市の会社員・丸山一平容疑者(42)を殺人の疑いで逮捕した。容疑者は東京都小金井市の女子大生・米丸怜那さん(23)を彼女の自宅アパートで暴行し、殺害したというのだ。全国紙社会部記者は次のように説明する。
19歳年下の元不倫相手を絞殺
「丸山容疑者は米丸さんを殺害後、多摩市にある自宅マンションに車で帰宅するのですが、自責の念にかられたのか、同居する妻に犯行を告白。妻が“夫が人を殺したと言っています”と110番通報するという非常に珍しいケースでした」
警察の取り調べに対して容疑者は、
「首を絞めて殺しました」
と自供し、被害者とかつて交際していたとも。二人の年の差は19歳、さらに丸山容疑者には妻子がいたため、不倫関係でもあった。
「いったんは別れたのですが、容疑者は米丸さんのことが諦め切れず、事件のときは復縁を迫って米丸さん宅を訪れた。しかし、それを拒まれたため、カッとなって犯行に及んだようです」(前出・全国紙社会部記者)
容疑者とその家族は数年前、多摩市のマンションに引っ越してきたという。広さは3DK、家賃は月8・5万円ほどで、容疑者の部屋は最上階だった。
イクメンが起こした凶悪犯罪
「奥さんと3、4歳の娘さんは事件以降、ずっと実家にいるみたいですよ。夫婦は共働きのようでしたが、奥さんだけの稼ぎで毎月の家賃を支払っていくのは大変だと思う。事件のこともあるし、近いうちに出て行くんじゃないかな……」(同・マンションの住民)
容疑者について、別の住民はこう話す。
「今でも信じられません。あの人がいくらカッとなったにせよ、こんな残酷なことをするなんて……」
容疑者は会えばちゃんと挨拶し、今日の天気など他愛もない話もするような気さくな人柄だったという。
「毎朝、スーツを着て出勤する姿も見ていたし、帰宅時間もだいたい同じで、夜遅くになっていた印象はないです。それでも不倫していたんでしょ。しかも、そんな年下の相手と……」(同・住民、以下同)
娘の保育園の送り迎えもしていたようで、
「子育てに協力的ないいお父さんという感じ。すごく可愛らしいお子さんだから、パパはベタベタだったんでしょうね」
凄惨な事件を起こした凶悪犯とはかけ離れた、容疑者の子煩悩な一面。だが、その犯行理由はなんとも幼稚で身勝手極まりない。未来ある23歳の命を無惨にも奪い去った罪は重い。