「“禁断”という言葉に、人はちょっとしたエロスを期待しますよね。“禁断のラブストーリー”を描いた今回のドラマは、そう期待していただいていい作品だと思います。ひとつひとつのストーリーを丁寧に紡いだオムニバスドラマになっていて、特に女性の方は共感する部分が多いはずです」
2月14日から全世界独占配信されるNetflixシリーズ「金魚妻」。同名の大ヒットコミックを原作に、下町に隣接する高層マンションに住む妻たちの禁断の愛を描く作品で、夫からのDVやモラハラを受けて苦しむ主人公の平賀さくら(篠原涼子)に手を差し伸べる金魚屋の春斗を岩田剛典が演じている。
台本にないのに脱いだことも
「ドラマ前半の春斗は、さくらにとって深い闇の中に差す一筋の光。王子様のような存在に見えるよう演じました。彼女の家庭環境を知り、守ると決めて行動する春斗ですが、実は彼自身も葛藤を抱えている。後半にかけてどんどんシリアスなトーンになっていくので、最初は明るく、楽しく。ただ、さくらを見つめる目線やセリフがないところの表現で、しっかり後半につなげていけるようにということは意識しました」
地上波では難しい露出度の高い刺激的なシーンが登場する今作。共演の篠原が「早く見てほしい」と絶賛した岩田の肉体も見どころのひとつ。
「作品に入る前からテーマを聞き、原作も読ませていただいて、ある種、覚悟を決めて参加されているキャストの方がほとんどで、僕もそのひとり。金魚屋の設定で、筋トレをしている描写もないので、身体づくりはほとんどしていないですね。ムキムキでバキバキだと、逆にストーリーが入ってこないんじゃないかと思って(笑)」
3月に公開される映画『ウェディング・ハイ』の完成披露試写会でも、共演の中尾明慶から「岩ちゃんのお尻が、超きれい」と褒められていたが、
「なんか、続いているんですよね。映画では、台本にないのに脱ぐことになったんですけど(苦笑)。作品の自分の身体を、冷静にじっくり見ることができなくて。映像チェックをするときも“もういいです。大丈夫、大丈夫。これで進めてください”って感じで(笑)。でも、きれいなほうがいいのは確か。そう言ってもらえるのは、ありがたいです」
篠原さんは近寄り難い印象だった
ドラマの中で占い師が“魂のカタワレ=ツインレイ”という言葉を使う。自分にとってのツインレイに会ってみたいかを聞くと、
「そういう相手がいるとしたら面白いですよね。まだ、そんなふうに感じた人には会ったことがないですが。男性なのか、女性なのかもわからないですけど、興味はあります」
春斗にとってのツインレイかもしれないさくらを演じる篠原とは、映画『ウェディング・ハイ』でも共演している。
「撮影の順番としては、映画のほうが先でした。ただ、ほとんどセリフを交わすシーンがなかったので、「金魚妻」が初共演と言ってもいいと思います。以前、篠原さんが主演された映画『アンフェア the end』の主題歌を三代目 J SOUL BROTHERSで担当させていただいて。当時、篠原さんにお会いしたときは、圧倒されるようなオーラを感じて、近寄りがたい印象だったんです。でも、今回共演させていただいて、メディアで見るイメージそのままでした。明るくて表裏のない、親近感が湧くキャラクターで。現場のアイドルみたいな感じでしたね」
今作を含め、上半期だけで映画3本にドラマ2本と作品が続き、「みなさんに“お腹いっぱい”だと思われないか、少し不安です」
と語る。時間ができたら、プライベートで挑戦してみたいことがあるか聞くと、
「変わっているかもしれないのですが、そんなにプライベートが充実していなくても大丈夫(笑)。いまは、空いている時間があったらレコーディングをしないといけないし。仕事人間なので、仕事のことばかり考えています。
しいて挙げるなら、お取り寄せグルメみたいなものを深掘りしてみたいかな。周りにいる人だと、EXILE NAOTOさんとか詳しそうなので、今度聞いてみようと思います。旅行もね、海外は、まだ難しそうですよね。でも、(昨年の)EXILE20周年を記念して13年ぶりに開催されるアリーナツアーが2月末から始まる予定なので、これから地方に行く機会は増えそう。楽しみです」
飼ってみたい動物は?
動物は好きなんですけど、飼いたい気持ちはあまりないかな。若いときのほうが、犬や猫を飼ってみたいと思っていました。いまは忙しくて、何か飼ってもかわいそうって思っちゃう。
昨年から歌手活動もスタート!
大きな選択でした。ちょっと飽き性なところがあるので、新しい風を入れたいという思いもあって挑戦しましたが、いちばんは、いつも応援してくださっているみなさんに自分からアプローチできる空間をつくりたかったから。この挑戦は間違いじゃなかったと思いますし、今後も継続していきたいですね。ライブイベントみたいなことは、引き続きやっていきたいです。
最近、Netflixで見た中で印象に残っている作品は?
ショートフィルムの『SKIN』は、すごく面白かったです。'19年の米国アカデミー賞で短編実写部門を受賞していて、20分で終わっちゃうんですけど、心にぐさっとくる、考えさせられるような演出っていうのかな。素晴らしい作品だと思いました。
Netflixシリーズ「金魚妻」
世界最大級の動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』で2月14日からhttps://www.netflix.com/jp/
撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/下川真矢(BERYL) スタイリスト/桶谷梨乃(W) 衣装:ブルゾン、シャツ、パンツ(以上、すべてSEVEN BY SEVEN/Sakas PR)、シューズ(NERD MIND/madras)