日本テレビの桝太一アナウンサーがMCを務める番組『真相報道 バンキシャ!』で自身の退社を発表してから3週間。桝アナに対する応援の声は日増しに高まっている。
「フリーになってタレント化するアナウンサーが多い中、桝さんは同志社大のハリス理化学研究所の助教に転身し、さらなる勉学の追究に励むという理由で退社された。40歳を過ぎての再チャレンジに加えて今よりも収入が半分以下に落ちることも厭わないその姿勢に胸を打たれた人が多いようです。『バンキシャ!』だけは続投するとのこと。スタッフからも愛されている証拠でしょうね」
と、民放局の情報番組ディレクターが明かす。続けて、
「恐妻家のエピソードを番組などで話していた桝さんですが、転職は奥さんの賛同があってのこと。家族からのバックアップも含めて、桝さんは間違いなく人生の勝ち組といえると思います」
自分の好きな研究を追究し、バックアップしてくれる家族、番組出演継続の形で援助してくれる古巣の日本テレビ。桝さんの人柄あってこそだといえるが、ここまで恵まれたアナウンサーは、かつていただろうか。
そこで、退社後に“勝ち組”だと思うアナウンサーを男女1000人に緊急アンケート。収入だけじゃない、真の勝ち組とは?
第1位 桝アナの先輩・羽鳥慎一アナウンサー
「レギュラー番組を持っているし、安定していそう」(30代、女性)、「好きではありませんが、不倫して再婚して好き勝手にやっているのに好感度も落ちずに番組をやれているから勝ち組なのでは?」(40代、女性)
ちょっぴり辛口なコメントもまざる1位は元日本テレビの羽鳥慎一アナウンサー(50)。
1994年に日本テレビに入社し、情報番組『ズームイン!!SUPER』の総合司会や、バラエティー番組などで活躍。イケメンアナとしても人気を博した。2011年に退社してからは朝の顔として『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)をこなし、古巣の日本テレビのバラエティーにも継続して出演中。
私生活では、1996年にCAの女性と結婚し、長女を授かるも2012年に離婚。2014年には脚本家の渡辺千穂と再婚し。2016年に女児が誕生している。アナウンサーに詳しく、共演歴もあるジャーナリストは、
「やはり自分の名前が入った冠番組を持っているのは成功したアナウンサーというイメージを与えますよね。羽鳥さんて画面から消えた時期がないんですよね。なので、視聴者は好き嫌いにかかわらず成功しているというイメージを持つのではないでしょうか。私個人的には、前妻が引き取った長女への成人のお祝いが2万円だったというゴシップが頭から離れなくて……(笑)」
第2位 “みんなのみな実”・田中みな実
「イロモノかと思っていたけど、安定してきている」(40代、女性)、「ドラマに最初に出たときは失笑モノだったけど、写真集など一定の需要がある」(30代、女性)、「肘ブラヌードは衝撃だった」(30代、男性)
2位は、“みんなのみな実”として局アナ時代から人気を博していた田中みな実(35)。2009年にTBSに入社し、『サンデージャポン』やバラエティー番組などで人気に。2014年に退社し、フリーに。露出が減ったように思えた矢先に女性誌『anan』表紙のセミヌードが話題に。2019年に発売した写真集は発売から1か月で4刷り50万部を突破。2020年に宮根誠司、羽鳥慎一らが所属する事務所『テイクオフ』を退社し、女優が多い『フラーム』へ移籍した。
「収入面を見ると成功しているイメージですが、どうも幸せそうに見えないんですよね(笑)。彼女自身それが女性人気の秘訣だと分析していましたが。でも私はひょっとすると、田中みな実さんは元NHK局アナだった野際陽子さんに並ぶ女優さんになるんじゃないかと思っているんです。今の若い子たちは田中さんが局アナだったことを知らない人も多い。そういった意味で局アナという肩書がなくても個人の力でやっている強さを感じますね」(女子アナウォッチャー)
「年を重ねてますます美しくなっている」(50代、女性)、「ニュースにも説得力を出せるし、バラエティーでも仕切れる。完璧だと思う」(40代、男性)
第3位 NHK出身のパイオニア・有働由美子アナ
3位は、NHK出身女子アナのパイオニア、有働由美子アナウンサー(52)。1991年にNHKに入局、大阪放送局に配属になるが1994年から東京アナウンス室へ異動。以降は、NHKの朝の顔として『おはよう日本』をはじめ、スポーツ番組を担当。2001年から2003年まで紅白歌合戦の紅組司会も務め、局の顔となり2010年からは『あさイチ』初代MCに就任し2018年の退職まで務めた。退職後は『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターに就任。変わらぬ活躍を見せている。
「有働さんは酸いも甘いも噛み分けた大人の女性ですよね。2000年ごろ、奥様のいるスポーツ選手と不倫報道があったときは、かつらをかぶってその方と逢いびきされていた写真が話題になりました。そのときは“なんて女なのっ”と思いましたが(笑)。その後もいろいろと浮名を流したけれど、結婚には至っていないところが魅力かなと感じます」(同・前)
年収・玉の輿ランキングの1位は?
「独身の田中みな実さん、有働由美子さんがそろってランクインしていることに時代を感じました」
とは前出の女子アナウォッチャー。
「今までだったら7位の高島彩さんや、ランク外ですが今も夕方の帯番組を担当している加藤綾子さんなどが上位に入っていたと思うんですよ。昔はよく“女子アナすごろく”という取り上げ方をされていて、上がりはスポーツ選手(高収入)との結婚という時代もありましたから。今はそんなこと関係なく、身ひとつで成功を捉えられる時代なんだと、ある意味うれしく思いますね」
とし、続けて
「フジテレビをお辞めになった大島由香里アナウンサーが、番組内でカトパンこと加藤綾子さんに“玉の輿”という表現をしたことがあったんです。そのとき加藤さんは珍しくムッとして“自分で稼いでますから!”と先輩に言い返したんですね。カトパンほどのフリーアナになれば、そのような目で見られるのは許せないのでしょうね。
視聴者同様、女子アナ自身の価値観も変わってきていると感じました。いい男つかまえて勝ってやる!の時代は終わり、“自分で成功してやる!”という。視聴者のほうにもそれが伝わっているのでしょうね」
男性アナのランキング結果については、
「勝ち組アンケートにも年収ランキングにもフジテレビのアナウンサーが皆無というのが驚きですね。フジのアナウンサーって局アナ時代は華やかで人気がある人が多いじゃないですか。例えば、山中秀樹さんとか局員時代はあれだけ引っ張りだこだったのに今ではほとんど見ない存在に。逸見政孝さんが生きてらっしゃったらフジの男性アナの勝ち組にいらっしゃったんでしょうけど」
“フリー”の名の通り自由に
勝ち組に共通していたのは“好きに生きている”というキーワード。
「いい悪いは別として、羽鳥さんは好きな女性と出会い再婚された。田中さんは美を追求し、有働さんは周囲になんと言われようとカラコン、マツエクを欠かさない。池上さんもジャーナリストとしての道を追求し、古舘さんは今でもトークライブで好き放題しゃべり倒している(笑)。草野さんも筋肉美を追求している。
7位の高島さんは『ゆず』の北川悠仁さんと結婚され2児の母となっても報道番組のレギュラーを持ち、キャリアを積み続けている。みなさん、自分の欲望に忠実に生きていて羨ましいです」(同・前)
局アナ時代はみな会社員。窮屈に感じていたこともあっただろうが、彼らが辞めて羽ばたいていく姿を自分に重ねる視聴者は多いのだろう。
桝さんのますますの飛躍を期待しています!
桝さんだけじゃない!転身を遂げたアナウンサー
菊間千乃(元フジテレビ)→弁護士
大橋マキ(元フジテレビ)→アロマセラピスト
前田有紀(元テレビ朝日)→フラワーアーティスト
内多勝康(元NHK) →介護施設のハウスマネージャー
丸川珠代(元テレビ朝日)→政治家