尾上松也(以下、松也)「自分で企画したドラマですので、とにかく実現したよろこびは大きかったですね」
と、尾上松也。昭和の名作剣士マンガ『赤胴鈴之助』のその後を完全オリジナルストーリーで描いた『まったり! 赤胴鈴之助』。65年前のテレビドラマ版で子役時代の亡き父・尾上松助が演じた鈴之助の役を今作では息子の松也が務めている。
江戸時代からタイムスリップした鈴之助が令和の時代でまったり過ごす日常をコメディータッチで描く作品。見どころのひとつが、目が離せなくなる松也の国宝級の“顔芸”。
松也「撮影現場で思いついたことをどんどん提案して、実際に演じていきました。いいか悪いかは監督に判断してもらう。引き算されることのほうが多かったですね」
マドンナ・ヨシ子を演じた堀未央奈は、今作でコメディーに初挑戦した。
堀未央奈(以下、堀)「遊園地に行く感覚で現場に行っていました(笑)。乃木坂46を卒業した1年でいろいろなお芝居に挑戦させていただきましたが、自分自身も楽しみながら、みなさんとひとつの作品を作り上げていくということが大切なんだと、すごく感じさせてくれた作品です」
今作で先輩の松也から学んだことを聞くと、
堀「白目を教えていただきました。私、やったことがなくて、すごく勉強になりました」
松也「ちょっと困っている様子だったので、“とにかく限界まで上を見ろ”と。顔の位置はそのまま、あごを引くくらいの気持ちで上を見ると白目になるんです(笑)」
タイムスリップした令和の世界でも“悪を倒す”と奮闘するまっすぐな鈴之助がさまざまな事件に巻き込まれていく。
堀「鈴之助を見てクスッと笑って癒される方が多いと思います」
松也「明日の活力になるようなドラマになったらうれしいですね。チャンネルだけ合わせて流し見するくらいの軽い気持ちでもかまいません(笑)。僕自身は、赤胴鈴之助という作品があることを改めてみなさんにお届けできることがありがたいです。
そうだ、主題歌の『RED』も歌わせていただいています。オープニングだけは、しっかり見てもらわないとだめだな(笑)」
ふたりにとってのヒーローとは?
松也 僕は、確実に原辰徳さんです。もし、子どもができたら、男の子でも女の子でも1回は「将来、野球選手どう?」と提案したい。野球だけは、興味を持って欲しいですね。大谷翔平選手みたいな子どもだったら、もう最高ですよ。すぐに仕事を辞めて、代理人になります(笑)。
堀 私はミラ・ジョヴォヴィッチさんです。小さいころに見た映画『バイオハザード』のミラさんが、めちゃくちゃ強くてかっこよくて衝撃的で。アクション映画に出てみたいと思ったきっかけでもあります。誰かに守ってほしいとか、何かしてほしいというより、自分が守ってあげたい、何かしてあげたいと精神的にも強くなれました。