《歴史ある番組の重さをしっかり噛み締めながら、丁寧に繋いでいきたいです》
2月2日、インスタグラムで抱負を語ったのは、4月から『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の新アシスタントに就任することが発表されたタレントの井上咲楽。
「放送開始以来、51年にわたって桂文枝さんが司会を務めてきた長寿番組。現アシスタントの山瀬まみさんも14年間添い遂げるかたちで、3月をもって2人は勇退。後任に選ばれたのが、お笑い芸人の藤井隆さんと井上さんでした」(スポーツ紙記者)
長い歴史を持つ番組のリニューアルは大きな話題となっているが、新たなコンビはいかにして選ばれたのか。
「藤井さんはこれまでも『新婚さん』の特別回などに定期的に出演していて、文枝師匠からの信頼も厚い。妻でタレントの乙葉さんとのおしどり夫婦ぶりも有名な愛妻家ですから、これ以上ない適任ですよ」(テレビ朝日関係者)
一方の井上も、関係者の間で高い評価を得ているという。
「バラエティー番組で見せるおちゃめな顔に加えて“趣味は国会傍聴”というインテリな部分を併せ持っていて、社会情勢への関心も高い。近年は“昆虫食”にハマっていることで話題にもなりましたが、実はそれも将来的な食糧危機のことを考えてのことだと聞きます。個性的なキャラクターや幅広い対応力は、光るものがありますね」(同・テレビ朝日関係者)
着ぐるみみたいな存在
井上のデビューのきっかけは'15年の『第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン』。その後トレードマークの太眉で注目を浴びたかと思いきや、'20年には人生初の眉カットによるイメージチェンジで再び話題を集めた。
そんな彼女の人柄について、デビュー前の高校生時代にアルバイトしていた地元・栃木県の『和食 杣』店主・寺方祐助さんに話を聞いた。
「働いていたのは高校1年生のとき。誰からも好かれる子でお客さんからの評判もよく、当時から“芸能人になれるよ”と言われていましたね」
何を隠そう、井上の芸能活動の原点はこの店にあった。
「私が、たまたま見つけたホリプロのオーディションをすすめたんです。最初は太眉キャラでしたが、いずれはきれいな路線でもうまくいくと思ってましたよ」(寺方さん)
デビュー前から“愛されキャラ”だった井上。芸能界入りした後も、ひと目でその素質を見抜いた恩人がいた。
「キャラクターの着ぐるみみたいな存在で“ただものじゃない”と思い、採用させていただきました」
そう語るのは、井上が'17年から'19年にかけて『おはガール』として出演し、現在も水曜レギュラーを務める『おはスタ』(テレビ東京系)の千代島優プロデューサー。
多様性が当たり前の現代人だからこそ
「ロケで一般の子どもと接するとき、年上のお姉さんが来ると男の子たちは少し緊張しがちなんです。でも、井上さんのときはそれがなかった。キャラクターのようで、親しみやすかったんでしょうね」(千代島さん)
そんな“ただものじゃない”新アシスタントについて、コラムニストのペリー荻野さんも太鼓判を押す。
「武器として、表情の豊かさがあります。『新婚さん』ではインパクトのあるエピソードを披露する出演者もいるので、そんな話を聞いた際のリアクションは期待できますね」
藤井とのコンビネーションにも、期待がかかる。
「番組では、文枝さんが椅子から転げ落ちるリアクション芸が恒例でしたが、藤井さんは仕切ったりズッコケたりという振れ幅が調節できる人。井上さんはかなり自由にやれると思います。大胆にボケても、藤井さんならうまく受け止めてくれるはずですし、彼女が椅子から転げても大丈夫でしょう(笑)」(ペリー荻野さん、以下同)
“番組の若返り”という点でも、いい変化が。
「'13年に、男性同士のカップルが出演して話題になりました。文枝さんは新しい価値観を驚きとともに伝えましたが、井上さんは多様性が当たり前の現代を生きているので、広い視野で出演者と会話できるのではないでしょうか」
期待される点は、ほかにも。
「『新婚さん』のアシスタントは長期での起用が予想されますから、もし今後彼女自身が結婚して“新婚さん”になったら、視点も変わるはずです。22歳の彼女が、番組を通して成長していく姿を見るのも、楽しみですね」
太眉キャラに始まり、これまでにもさまざまな顔を見せてきた井上の活躍に期待!