2月23日、天皇陛下が62歳のお誕生日を迎えられた。いまだに新型コロナウイルスが日本中で猛威を振るい続ける中、陛下のお誕生日を祝う一般参賀は今年も中止となった。
「国民の皆さん一人一人の努力を深く多といたします。長く困難な状況が続いておりますが、今しばらく、誰もがお互いを思いやりながら、痛みを分かち合い、支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができるものと固く信じております」
お誕生日に際する記者会見で、こう述べられた陛下。今年の元旦に配信された新年に際してのビデオメッセージでもコロナ禍で困難な状態にいる国民を案じられていた天皇・皇后両陛下。両陛下は、オンラインを通じて公務を行われているが、今年こそは少しずつ直接国民と触れ合われる機会が増えていくことを願うばかりだ。
62歳のお誕生日を迎えられたこのタイミングで、『週刊女性』がこれまで撮りためてきた、陛下の幼少時代から今日までを秘蔵写真で振り返る。
◆秘蔵写真で振り返る天皇陛下、天皇ご一家
●'60年6月、浩宮さま(当時)が美智子さまにあやされるご様子。生後4か月に当たって、皇室の儀式のひとつである『お箸初めの儀』が行われた。
●'63年2月、3歳をお迎えになった浩宮さま。鶴、橘、滝が刺繍でほどこされたお着物である『落滝津文様』の『黒紅綸子縮緬振袖』をお召しに。
●'64年10月、東京五輪のマラソンを観戦される皇太子ご一家(当時)。この57年後、浩宮さまは天皇に即位され、東京五輪の開会式で宣誓を行われた。
ごきょうだいで仲良くスケート
●'67年5月、ご両親がペルーなどに海外訪問される際に泣かれてしまった礼宮さま(当時)を浩宮さまが優しくあやされた。
●'69年8月、『軽井沢プリンスホテル』で静養されていた皇太子ご一家。浩宮さまは、まだ幼い赤ちゃんだった紀宮さま(当時)を抱っこされて。
●'71年2月、浩宮さまが11歳のお誕生日を迎えられた際のお写真。東宮御所内のお庭で読売ジャイアンツのユニフォーム姿で野球を。ジャイアンツの長嶋茂雄のファンだった。
●'80年2月、浩宮さまの20歳の成年式にて。『加冠の儀』で古式の装束に身を包まれた。
●'81年2月、読売ランドのアイススケート場で滑られる浩宮さまと礼宮さまと紀宮さま。
見つめ合われる2人
●'86年10月、ファンだったという歌手・柏原芳恵のコンサートを鑑賞された浩宮さま。花束を用意して、柏原と懇談された。
●'93年4月、皇太子さま(当時)と雅子さまが結婚される直前に宮内庁が公開したお写真。赤坂御苑を散策されるご様子からは、あたたかな家庭を築かれるであろう兆しが感じられる。
●'93年6月、『結婚の儀』で皇太子さまが『黄丹袍』、雅子さまが『十二単』をお召しになられた。
●'93年6月、皇太子さまと雅子さまのご結婚に際して行われた『宮中饗宴の儀』。皇居・宮殿で盛大に行われ、おふたりが仲睦まじく会話される場面も。
両陛下の華麗なスキー姿
●'94年11月、ご結婚から1年半後にサウジアラビアへ公式訪問。リヤド近郊の通称“赤い砂漠”でのおふたり。おふたりとも語学が堪能のため、現地住民と通訳なしで会話される場面も。
●'98年8月、『全国農業青年交換大会』に出席するため石川県を訪問された際、加賀市にある『奥谷梨団地』でナシ狩りを楽しまれた皇太子ご夫妻(当時)。
●コロナ禍になるまで恒例だった“スキーご静養”。長野県の奥志賀高原スキー場では、愛子さまがご幼少のころからご家族でスキーを楽しまれている(写真は'01年2月)
●'02年2月、皇太子さまが42歳のお誕生日をお迎えになるにあたり撮影されたお写真。1歳となられた愛子さまを抱っこされる殿下は“パパの顔”に。
12万人がお祝いに駆けつけたパレード
●'07年10月、徳島県で藍染を体験された皇太子ご夫妻は、案内役の説明を熱心に聞かれていた。藍染体験で作成されたハンカチは愛子さまへのお土産にされたそう。
●'16年8月、長野県で開催された『山の日記念大会』の式典に参加された皇太子ご一家。陛下は登山が趣味で、雅子さまと愛子さまとも度々山に登られている。
●'19年11月、天皇陛下の即位を祝うパレードである『祝賀御列の儀』。燕尾服の陛下とローブデコルテにティアラ姿の雅子さま。およそ11万9千人の国民が沿道に集まった。
●'20年1月、令和にお代替わりをしてから初めての『新年一般参賀』。皇居には皇室の方々をひと目見ようと、およそ6万9千人の国民が集まった。
●'20年2月、天皇陛下のお誕生日に際して宮内庁が公開したお写真。『三の丸尚蔵館』の収蔵品を御覧になる両陛下。