小室佳代さんと眞子さま

「2月23日、天皇陛下は62歳の誕生日をお迎えになりました。先立って行われた記者会見では、新型コロナや東京オリパラといった時事的な話題のほか、ご家族の近況などについて述べられました」(皇室担当記者)

 名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、約45分間におよんだ会見をこう振り返る。

天皇陛下の“踏み込んだ”ご発言

例年より長く、中でも天皇としての在り方や皇室の存在意義にまつわるご発言が多かったのが印象的でした。コロナ禍で国民と直接触れ合う機会が減ったことや、眞子さんの結婚を機に皇室への風当たりが強まったことを受けてのご判断でしょう。

 昨今は、眞子さんの結婚問題などから天皇制の廃止を唱える人もおり、国民からの敬愛も揺らいでいます。脈々と受け継がれる皇室の信念を、改めて国民に説く必要があるとお考えになったのでは」

 姪・眞子さんの結婚についても、こう言及された陛下。

「結婚に至るまでの状況を踏まえ、『納采の儀』などは秋篠宮家の判断で、また、『朝見の儀』などについては、私の判断で執り行わないこととなりました。今後、幸せな人生を歩んでいってほしいと思いますが、同時に、この間、多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思っています」

 河西准教授は、驚きを隠せない様子で続ける。

「“異例の結婚”となった責任がご自身にもあるとし、国民に対する謝意まで示されたのは、天皇としてはかなり踏み込んだご発言です。裏を返せば、皇室のトップがそう述べられる必要があるほど、皇室は危機的な状況にあるとも受け取れます」

母と祖父が住む小室圭さん実家の近況

 さらに陛下は「皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事」とも語られた。

「眞子さんの結婚騒動は、皇室と国民のコミュニケーション不全が顕著に表れた例でしょう。今回の陛下の総括からは、国民との信頼関係を取り戻したいというお気持ちが感じられました」(河西准教授)

 眞子さんの夫である圭さんは、2月22日と23日にNY州の司法試験を再受験した。英紙『デイリー・メール』は試験本番の圭さんの姿を事細かに報じている。

約45分間にわたって行われた天皇陛下のお誕生日会見では、愛子さまとの思い出を披露される一幕も(2月21日・皇居)

「結婚会見に臨むにあたり散髪した圭さんの髪はすっかり伸びて、再び“ちょんまげ頭”に。服装は2日間ともほぼ同じで、胸元まであけたデニムシャツにネイビーのパンツ、お気に入りの『スター・ウォーズ』スニーカーを合わせるカジュアルスタイルでした。同紙は圭さんの沈んだ表情に注目し、“ダメでも気にしないで!”“受験回数に制限はない”と、不合格を示唆するような表現も見受けられました」(前出・記者)

 昨年の同試験では、再受験の合格率が34%だった。

「米国の試験は言葉の壁がある日本人にとってはハードルが高い。問題文を読み解くだけで時間がかかり、手ごたえがなかったとしても無理はありません。あとは4月下旬に予定されている合否発表を待つのみです」(法曹関係者)

 試験勉強から解放された圭さんは、法務助手の仕事をこなしつつも“つかの間の自由”を手に入れたことに。

「渡米後の圭さんは、パブで友人たちと酒を飲んだり、NYの街を眞子さんと散策したり……。楽しげな生活ぶりが報じられるたびに“勉強ははかどっているのか”と、一部から揶揄されていましたが、これで心置きなく出かけられるでしょう」(同・前)

 一方、日本に残る母・佳代さんは、神奈川県にある自宅マンションで、実父とともに窮屈な日々を送り続けている。

「圭さんが結婚した後、自宅付近に報道陣が集まることはなくなりました。眞子さんとの交際が報じられた'17年に設置されたポリスボックスは、昨年11月に撤去。ただ、所轄の警察が必要に応じてパトロールするなど、多少なりとも緊張した雰囲気が、今も続いています」(前出・記者)

 改めてマンションの住人に聞くと、

「圭くんのことが取り沙汰されて、たしかに一時は厳重な警備体制を敷く必要があったかもしれませんが、もう普通の生活に戻していいはずです。ポリスボックスが撤去されたのは、とある住人が働きかけたから。ほかにも“爪痕”は残っているんです」

 そう言うと、佳代さんが住むフロアの外廊下を指さした。

「人目を避けるために、佳代さんが設置した目隠し用の垂れ幕……そろそろ取っていいでしょう。エントランスに何枚も張られている“不審者注意”“部外者立ち入り禁止”の紙も、回収をお願いしようと思います」(同・住人)

小室佳代さん、渡米のチャンスは

 別の住人は「佳代さん」の名を出すと、表情を曇らせた。

「佳代さんや圭くんは、住人とすれ違っても挨拶をしなかったし、回覧板などの事務的なお付き合いもテキトーでした。それなのに、クレームは言いたい放題で……。マンション住人とのコミュニケーションはほぼないと思います。ここ数年は、見かけることすらありません。買い物やゴミ出しはいつも佳代さんのお父さんがやっています」

 四面楚歌状態の佳代さんだが、かつては何でも話せるご近所さんがいた。同じマンションに住み、佳代さんと元婚約者を引き合わせたと噂される男性だ。

「婚約内定報道前に“圭が、天皇陛下の孫と結婚するの”って、佳代さんから電話があったよ。そのときに“身は潔白か?”って、冗談半分で言ったら、本当にこんなことになって……」(男性、以下同)

 小室家の頼みごとを引き受ける機会が多く、「いちばん仲がよかったのは自分」と話す。だが、佳代さんの近況を問うと、言葉を濁した。

「今も住んでいるとは思うけれど、見聞きしないし、知る由もない」

“第二の人生”を歩んでいる息子夫婦とは相反して、今も息をひそめて暮らす佳代さん。

NY州の司法試験に臨んだ小室圭さん。シャツの間からは“胸毛”が(『デーリー・メール』より引用)

「当初は、息子夫婦とともに渡米して一緒に暮らすともささやかれていました」(皇室ジャーナリスト)

 佳代さんは以前、『週刊文春WOMAN』の取材に、眞子さんの印象をこう語っていた。

《とても立派な方で。曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる》

圭さんが結婚前の'18年に留学してからというもの、日本に残った佳代さんに寄り添い、誰よりも心配してきたのは眞子さんだったと聞きます。そんな眞子さんに、佳代さんは絶大な信頼を置いていました。強い絆で結ばれたふたりが、NYでの同居生活を心待ちにするのは、納得できる話です」(佳代さんの知人)

 陛下の誕生日会見を機に、一連の騒動が“鎮火”しつつある今は、渡米のチャンスのようにも思える。

「そう簡単にはいきません。佳代さんが80歳を超えた実父を置いて渡米するとは到底思えず、かといって、皆保険制度がないアメリカに連れていき一緒に生活するとなれば、高額な医療費や介護費が生じる可能性もあります。コロナやビザの問題が解決したとしても、当分、渡米は困難でしょう」(同・前)

 義母をNYへ呼び出す。元プリンセスの新たな夢が叶う日は訪れるのだろうか。


河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ─「象徴」への道程』(吉田書店)など著書多数