30代から婚活を始め、34歳のときダイエット目的でジムに通いだしたプロテインひろこさん。しかし、根がズボラなので、ジムは結局続かなかったそうだ。
「その後、栄養管理のプロに食事内容をLINEで毎日チェックしてもらったら、タンパク質が足りないと言われたんです。運動しなくても筋肉を落とさず、代謝を落とさないよう、タンパク質をもっととるようアドバイスを受けました」(ひろこさん、以下同)
プロテインにハマった理由
しかし、料理があまり好きではないため、コンビニでサラダチキンやさば缶を買い、そのまま食べていた。
「きっと料理が得意な方ならおいしく調理するんでしょうけど、飽きてしまって。しまいにはエサにしか見えなくなっていました(笑)」
だが、そこで思い出したことがある。運動は続かなかったが、ジムに通っていたときに飲んだプロテインがすごくおいしかったことを。
「これならタンパク質を補いながら続けられるんじゃないか。そう考えたことが、プロテインにハマるきっかけになりましたね」
ひろこさんのビフォーとアフターの写真を比べてみると、ぽっちゃりとした丸顔と二重あごが、今ではスッキリとしている。
「以前はIT業界で営業職をしていて、ストレスでドカ食いをすることもありました」
体重は、プロテインを飲み始めると、約3か月で4kg落ちた。あごの線もスッキリしたが、何より肌のキメが整ったのがうれしかったという。
「飲めばやせるわけではありませんが、小腹が満たされ、無理なく食事のカロリーオフができた。フレーバーも豊富で飽きないし、運動していなくても忙しい現代人の栄養サポートにもってこいなんです」
現在は認定資格「プロテインマイスター」を持つひろこさんに、1日にとっているプロテインの量を聞いた。
「3食プロテインだけ飲んでいるわけではなくて、基本的には食事からもタンパク質をとるようにしています」
一般的な成人女性が1日にとるべきタンパク質の目安は50gといわれる。コンビニで買えるサラダチキンのタンパク質量が約20gぐらいなので、1日に50g食べるとなると、サラダチキンならば2個半食べる必要がある。
「結構大変ですよね。だから私は1日の食事を考えて、足りないなと思ったら、プロテインで補う。毎朝、軽い朝食とともに飲むようにしています。朝・昼・夜・間食と、少しずつとると理想的なのですが、特に朝とることが筋肉を落とさず代謝を維持するためには大事なんです」
プロテインだったら、忙しい朝でもシャカシャカするだけで飲める。
ここ数年で味もグンとよくなった。
「今はビタミンやミネラルも一緒にとれて美肌にもいい商品も増えています。目的に合わせてプロテインを取り入れてみてはいかがでしょうか」
プロテインの基礎知識
Q.どんな形状のものがある?
A.オーソドックスなのは粉末水などに溶かして飲む
広く知られているのは粉末タイプ。水や牛乳などと一緒にシェーカーに入れ、振って溶かしてから飲むのが一般的だが、最近ではコップに入れてかき回すだけで溶けるものも。そのほかタブレットや紙パックなどのドリンク、ゼリー、バーなども取り入れやすいと人気だ。製品パッケージにタンパク質量の記載があるので、1日の必要量も考えながらとりたい。
Q.プロテインは温めて飲める?
A.80度以下なら温かくしてもOK
基本的に、冷たい水などで割ることを前提に作られているものが多い。ホエイプロテインの場合、80度を過ぎると固まるといわれているが、温度帯に気をつければ温めることも可能。
「私は最初にシェーカーでシェークして、それをマグカップに移して電子レンジで1分ぐらいチンして飲んでいます。例えば、ボタニカルプロテインのきな粉味は、ホットで飲んでもおいしいのでおすすめ」(ひろこさん)
Q.粉末は口に合わなかった……どうすれば?
A.プロテインが入ったお菓子やパンなども
昔の粉末のプロテインは溶けにくく、まずいという意見も多かった。最近はフレーバーも豊富で、味は格段に向上。果物やケーキの味のものもあるので、自分が好きな味を探してみては。紙パックなどのドリンクであれば粉っぽさもなく、口当たりもよい。また、プロテイン入りのチョコレートやクッキー、パンなども販売されているので、おやつの一環としてとることもできる。
Q.プロテインって何でできてる?
A.粉状になった動物性タンパク質や植物性タンパク質のこと
プロテインとは、日本語に直すと広義のタンパク質という意味。今、「プロテイン」と呼ばれているものは、動物性タンパク質や植物性タンパク質を粉状にしたもの、あるいは粉状のものを加工したものを指す。代表的なものは牛乳に含まれる「ホエイプロテイン」と「カゼインプロテイン」。そして大豆に含まれる「ソイプロテイン」がある。
Q.なぜやせたり、美肌になるの?
A.プロテインによって筋肉が増えれば自然とやせる
プロテインは筋肉をつくる材料になる。筋肉ができれば代謝が上がるためやせやすくなる。肌や髪の毛などもタンパク質がもとになるので、プロテインをとることで、それらのターンオーバーがスムーズになる。また、太るというイメージもあるが1食分100kcalほどしかない。1食分の摂取目安量がメーカーによって決められているので、飲む前に確認しよう。
Q.プロテインの原料によって何が違う?
A.筋肉に変わりやすいものと満腹感が持続するものがある
ホエイプロテインは、牛乳に含まれるタンパク質の一種。飲みやすく、筋肉修復効果も期待されるのでどちらかといえばトレーニングする人向き。カゼインプロテインも牛乳が主成分。身体への吸収速度がゆっくりなので満腹感の持続が期待できる。大豆のタンパク質部分だけを粉末にしたものがソイプロテイン。こちらも消化吸収速度がゆっくりのため、満腹感が持続しやすい。
おいしく飲めるプロテイン3選
ひろこさんおすすめの中から、お悩みやシチュエーションに合った1品を厳選チョイス。ぜひ一度、お試しあれ。
甘すぎず低糖質&低脂質 ダイエットするなら
『THE PROTEIN(ザ・プロテイン)抹茶風味(1kg)』2980円/武内製薬
意識的に活動量を増やしたり、軽い筋トレをしてダイエットをしているなら、動物性プロテインのコレがおすすめ。スッキリしたのどごし。抹茶味でおいしいのに低糖質、低脂質。
人工甘味料や人工着色料なし! 美肌を目指すなら
『タンパクオトメすこやか朝バナナ味(260g)』2980円/タマチャンショップ
動物性と植物性、両方のタンパク質以外にも、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミン、ミネラルなどの美容、栄養成分25種類を配合。美肌を目指せるだけでなく、忙しい人にもおすすめ。
ホットでも飲めて食事代わりに 朝食代わりにするなら
『ボタニカルライフプロテインきな粉味(375g)』3450円/アンファー
大豆と玄米とヘンプという植物性タンパク質なので、温めても固まらずにおいしい。アサイー、スピルリナ、チアシードなど20種類のスーパーフードが入って、朝食代わりに栄養がとれる。
(取材・文/宇野美貴子)