『牛宮城』オープン初日に撮影クルーを連れてやってきた江頭2:50

 店の前を通りかかった多くの人が、ビルに入るテナントを示す看板をスマホで写した。そこに写る文字は『牛宮城』――。やはりその注目度は高い。祝花も搬入されて行く。プライベートでも家族ぐるみの付き合いがあり、闇営業問題のころから番組で“擁護”と取れる発言をくり返していたカンニング竹山や彼が好む高級時計店のオーナーなどからだ。

 オープン前にして、各方面からさまざまなダメ出しを食らい続けた店がついにオープンした。元『雨上がり決死隊』、現在は基本的にユーチューバーとして活動する宮迫博之がオーナーを務める焼肉店『牛宮城』だ。

コンセプトが“アートとカルチャーがスクランブルする進化していく渋谷でシンプルに昔ながらの焼肉に向き合う”という意味がよくわからない、日本語としてもおかしいものであったり、堀江貴文氏が指摘したようにお金のない若者が多い渋谷のセンター街に高めの値段設定だったり。ほかにも、ずさんな計画のため追加の改装費用がかかり続けたことなどに対し、批判と笑いが殺到していました」(スポーツ紙記者)

 さらに、かつての『牛宮城』共同経営者であるユーチューバーのヒカルが“試食会”で「まずい」とまで言い切ったことがネット上でも大きな話題に。次第にテレビ番組で芸能人が取り上げるまでの一大事になった。

 しかし、そんな波乱しかなかった店は今日、オープンを迎えた。

青汁王子は再来店

渋谷でオープンした『牛宮城』、その初日の様子は‥…

予約を開始したら殺到。現在もしばらくの間は予約することすらできない状況となっています。ただ、怖いもの見たさや話題性で一度は……という人がほとんどではないかと思いますが」(同・スポーツ紙記者)

『牛宮城』は渋谷駅前のスクランブル交差点から徒歩5分ほど。さすがは家賃が月280万円だけあって立地だけでいえば好立地と言えるかもしれない。

「(焼肉屋オープンをやめてもやめなくても)どっちにしても地獄やからね」と語っていた宮迫。オープン当日、牛宮城で見えた景色は変わらず地獄だったのか、はたして……。

 3月1日、オープンの17時を迎えた。店の前には出川哲朗から開店祝いの花も届いている。集まっていた見物客に話を聞いた。

オープン初日の今日については、最初から予約が取れないようになっていました。今日お店で食べることができたのは、一般人ではなく招待客がメインなんじゃないかと思います」(予約が取れず牛宮城を訪れた男性)

 オープン日に来店したのは数万人のフォロワーがいるようなインフルエンサーたちばかりだった。

 確かに“有名人”が営業時間外に現れている。YouTubeにてコラボ動画を配信、試食会にも参加し味を絶賛していた“青汁王子”こと実業家・ユーチューバーの三崎優太氏だ。青汁王子はオープン2時間前の15時ごろに店を訪れ、いつの間にか退店しており、その後18時に再度来店したものの5分後に店を後にした。

『牛宮城』オープン初日に撮影クルーを連れてやってきた青汁王子こと三崎優太

 青汁王子は、記者の「焼肉はどうでしたか?」の問いかけに、「いや、美味しかったですよ!」と笑顔で返答した。やはり牛宮城の焼肉は美味いのか? 

宮迫とヒカルのファンも

 その他にも店の前に集まった人たちに話を聞いた。

もしかしたら、ヒカルが来るかと思って来ました。宮迫も好きです。焼肉店に関しては、1度離れたヒカルが戻ってきてよかったです」(20代男性)

(自分は)底辺ユーチューバーです。有名人をアップしたくて来ました。誰も来なくても、雰囲気を味わえればいいかと。宮迫はどうでもいいです」(30代カップル)

宮迫さんのファンです。あまりテレビは見ないし、法律相談以外は知らなかったけど、ユーチューバーになってからすごくかわいいです。いわゆる"ギャップ萌え"ですね。今日は予約取れないけど、今月後半に取りましたので、お父さんと行きたいです」(20代女性)

「ヒカルのファンで、一昨日から店に顔を出しています。1人だとキャンセルなどで入れるかもと言われたので、一応来ました。初日は価値がありますからなんとか入りたったけど、ムリみたい」(20代男性)

茨城から親子で来ました。今日入りたかったけど、予約初日から一般枠はなかったです。宮迫さんのファンでしたが、YouTubeでヒカルも知り、ファンになりました。今日はもしかしたらヒカルが来るかもと思い、来ました。予約は20日過ぎに取りましたよ」(40代と10代の父子)

「名古屋からです。東京に用事があったので、もしかしたら誰かを見れないかと思って来ました。ヒカルがいたらラッキーだなって」(20代男性)

『牛宮城』オープン初日に撮影クルーを連れてやってきた江頭2:50

 1回転目の2時間制が終わったころ店を訪れたのは現在、ユーチューバーとして大人気となっている江頭2:50だ。取材陣に対してポーズを取るなど、寛容に対応。

忖度なしでレビューするぜぇー!!!」と、『牛宮城』を批評することを宣言し、入店していった。

 素人から今をときめくインフルエンサーたちも訪れた『牛宮城』。オープン直後は「どれだけヤバいのか1回くらい行ってみたい」という人たちでごった返すだろう。問題はその“オープン特需”が終わった後だ。

 進むも地獄、退くも地獄だった牛宮城。未来は天国となるか……。