日本人のソウルフード「納豆」。今や健康管理に欠かせない“発酵食品”であり、何より安くて手軽なのが魅力。とはいえ食べ方はワンパターンになりがちだ。
飽きずにおいしく食べるためのコツを、フードコーディネーターの八木佳奈さんに聞いてみると、
「おすすめは“クサいもの”と合わせること。納豆はニオイが強いので、あえてニオイの強い食品と合わせるとマッチします」
キムチやナンプラー、チーズなど、クセの強い食材が合うという。これらの共通点は、納豆と同じ“発酵食品”であること。
「納豆×発酵食品の組み合わせは、腸活の観点からも、激推ししたい食べ方」
そう断言するのは、管理栄養士の森下久美子さん。
「発酵食品に含まれる乳酸菌が納豆菌をエサにしてパワーアップ。悪玉菌の増殖を抑えて善玉菌を増やし、腸内バランスを保ちます」(森下さん、以下同)
凡人にはマネできない、こだわりの納豆ごはん
そんな最強な食べ方、“納豆×発酵食品”のお手本ともいえるのが、納豆好きを公言するキムタクこと木村拓哉の朝食だ。
過去に『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)で“15年間食べ続けている”納豆ごはんの食べ方を披露し、紹介された納豆がその後飛ぶように売れたというエピソードも。(過去記事『木村拓哉、番組で披露した納豆が“キムタク売れ”も紹介できなかった“静香の納豆”』参照)
その食べ方とは、発酵玄米と納豆、さらにはちみつ梅とあおさの組み合わせ。まず、ごはん茶椀に納豆とはちみつ梅を入れ、梅干しを潰しながら混ぜる。
次にあおさとたれを加えて白っぽくなるまで撹拌し、その上に発酵玄米をのせる。最後に茶碗の中でくるりと上下を返して“納豆onごはん”にして食べるという、キムタクらしいアクロバティックな食べ方なのだ。
「発酵玄米は、炊いたあと数日かけて発酵させた玄米。小豆と塩を加えて炊き上げます。モチモチした食感で、乳酸菌もたっぷり。納豆ごはんにするには最強といえます」
だが、キムタクほど意識の高い人ならまだしも、ふだん白米を食べている人が急にマネするにはハードルが高そう。
「そんな人は、はちみつ梅とあおさだけでも取り入れてみて。はちみつのオリゴ糖は納豆菌のエサになって腸の善玉菌を増やします。あおさなどの海藻類は、納豆と同様にマグネシウムやカリウムが豊富なので、不足しがちなミネラルをダブルで補えて効率的」
「朝ごはんの定番」は古い常識!?
計算されたかのような相乗効果で、まさに木村家の納豆ごはんは、朝食としては100点満点では?
「と、いいたいところですが、実は納豆は朝よりも夜食べるのがおすすめなんです」
その理由は、納豆に含まれるナットウキナーゼが血液をサラサラにし、睡眠中に血流が滞るリスクを下げてくれるから。木村家の朝ごはんを取り入れた“夜納豆”を実践すれば、夜はぐっすり安眠、朝はすっきり快腸がかなうこと、間違いなし!
ワンパターンになりがち「納豆ごはん」
アレンジレシピ3選
食べ応えに大満足
カレードリア
【材料と作り方】
納豆1パックにカレー粉小さじ1/2、ケチャップ小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2を入れて混ぜ合わせる。耐熱の器にごはん1杯分を入れ、納豆、ピザ用チーズ15gをのせて、1000Wのトースターでこんがりするまで5~6分焼く。
きゅうり+チーズ
クリーミーなアボカドにわさびがピリリ
【材料と作り方】
きゅうり1/3本とプロセスチーズ10gは、それぞれ8mm角に切る。納豆1パックに、きゅうりとチーズ、みそ小さじ2/3、塩少々を加え、混ぜ合わせる。ごはんにのせる。
韓国のりでコクとうまみアップ
韓国のり+キムチ
【材料と作り方】
納豆1パックに粗く刻んだキムチ40g、手でちぎった韓国のり2枚を混ぜ合わせる。ごはんに納豆をのせ、ごま油少々をかける。