田中聖(本人のインスタグラムより)

 ジャニーズのアイドルグループ『KAT-TUN』の元メンバーである田中聖が2月24日、名古屋市内のビジネスホテルで覚醒剤を所持していたとして、覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された。

 2017年、東京都内の路上で大麻を所持していたとして現行犯逮捕(のちに不起訴処分)されたことも記憶に新しい中、今度は覚醒剤がらみでの逮捕とあって、世間に衝撃が走る中、ジャニーズファンの間では、実弟である『SixTONES』田中樹への影響を心配する声が飛び交っているという。

《高校をずる休みしたんです》

 聖と樹は、5人兄弟の次男と四男。樹は2008年、当時KAT-TUNの一員として活躍していた兄の背中を追うように、ジャニーズ事務所に入所した。

「当初こそ、『聖の弟』として知られていた樹ですが、どんどん実力と人気をつけていき、2012年に連続ドラマ『私立バカレア学園』(日本テレビ系)にした時は、共演者だった現在のSixTONESメンバーとともに、『最も勢いのある人気ジャニーズJr.』として注目を浴びていました」(芸能ライター)

田中樹('20年1月)

 聖が2013年に事務所を退所するも、一方の樹は2015年にSixTONESを結成してデビューを目指すことに。そんな中、2017年に聖が大麻所持で現行犯逮捕をされるという事件が起こった。

 樹は2020年に、晴れてSixTONESの一員としてデビューを果たすことができたものの、「事件当時は、ジャニーズファンの間でも『樹のデビューは絶望的では』とささやかれていた」(同・前)という。

 樹本人も、2020年7月発売の『Myojo』(集英社)9月号の「10000万字インタビュー」で、四面楚歌だった当時の様子を、

≪俺ら、皆が想像する以上にボロクソ言われてきたんで。“デビューなんて絶対ムリだ”って散々言われた。(中略)メンバーも俺のせいで散々言われた。“田中のいるグループで大丈夫なのか?”って。≫

 と回顧。また、ジャニーズを辞めるべきかと悩んだことや、自分から周囲の人々に距離を取るようにしたことを告白。兄・聖が度重なるルール違反で事務所を退所になった際、周囲の目に怯えていたことを赤裸々に明かしていたのだ。

≪まあいろいろあって、俺、初めて高校をずる休みしたんです。精神的にきつくて。俺自身ショックだったし、クラスメイトどころか先生だって俺が弟なこと知ってる。行けなかったんすよね。周囲からなんて言われるだろうって考えたら。≫

田中聖と会社員女性の生々しいLINEのやりとり(所有物)

《なんか久々にムカついたわ。。。》

こうした過去があるだけに、兄の二度目の逮捕を受け、今回も樹は多大な精神的ショックを受けているはず。しかも前回と違って、樹はデビュー済みの身ですし、より多くの関係者に迷惑をかけかねないことをプレッシャーに感じていることでしょう。

 奇しくも逮捕から約1週間後の3月2日には、SixTONESの6枚目のシングル『共鳴』がリリースされるタイミングとあって、樹の心労は想像に難くありません」(アイドル誌ライター)

 逮捕報道の直後から、SNS上では、

≪前回のことも辛かったって言ってたことあるし。ツアー中だし心配だよ≫
≪家族大好きで家族愛がとても強いからほんまに心配≫
≪5人には樹を守ってほしい≫
≪みんな味方だからね≫

 など、ファンからの心配や励ましの声が多数見受けられるが、一番近くにいるメンバーも樹をサポートする姿勢でいるようだ。

「SixTONESメンバーの高地優吾が、逮捕報道の翌日である2月25日、ジャニーズ事務所の有料サイト『Johnny's web』で、具体的な名前こそ明らかにしていないですが、ある人物に“怒り”をぶちまけるブログを更新したのです」(同・前)

高地優吾('20年1月)

≪きょーのこちゆごは怒っております。。。なんか、シンプルに人としてあう合わないがあるよね(中略)なんか久々にムカついたわ。。。黙ってて。周りにどう思われようがそれが俺だから。この壁も絶対に乗り越える。そしたら、また何倍も俺らは強くなる。≫

タイミング的に、聖本人、もしくは樹やグループを貶めてきた人への怒りとも考えられ、“乗り越える”という宣言を心強く思ったファンも多かったようです。樹が『Myojo』のインタビューで語ったところによると、2017年の事件で、『デビューは絶望的』だと逆風が吹き荒れたときも、≪それでも5人は離れないどころか、俺を守り続けてくれた≫そう。今回もメンバーが傷心の樹を支えてくれるはずです」(同・前)

 SixTONESとファンの樹を思う気持ちが、本人に届いていることを願いたい。