3月17日発売の『週刊文春』3月24日号に掲載された、《福原愛の嘘と恐喝事件》とのタイトルが打たれた穏やかではない記事。それは元卓球女子日本代表の福原愛の交際相手、つまりは元不倫相手とされた“Aさん”の前妻・“B子”さんによる告発だった。
メジャーリーガー・大谷翔平似とも称された、イケメン商社マンとの不倫疑惑が生じたのが2021年3月のこと。当時、台湾人の元夫・江宏傑(ジャン・ホンジェ)氏と2人の子どもを台湾に残して帰国していた福原が、Aさんと横浜中華街デートを楽しんだ後にホテル、そして彼女の自宅での2連泊をキャッチされたのだ。
ところが、福原は不倫を頑なに否定。一方で江氏による“モラハラ”報道も浮上する、日台を巻き込んでの大騒動に発展するも同年7月に2人の離婚が成立。子どもたちを元夫に預けながらも共同親権とする形に。そして12月ーー、
「『NEWSポストセブン』が、ひだまりの中でベンチに腰掛けて談笑する公園デートを撮っては、愛ちゃんとAさんの“真剣交際スタート”と報じました。この記事で書かれた“嘘”にB子さんは我慢できずに、今回の福原への反論として告発に至ったみたいですね。夫を“寝取られた”妻の登場で騒動は再燃しそう」(スポーツ紙芸能デスク)
丸文字の“ラブレター”には…
文春記事を読み解くと、1度は夫の“火遊び”を許した妻だったが、彼女は自宅で“ペンギン柄の便箋四枚に綴られた丸みを帯びた文字”を見つける。福原がAさんに書いた“ラブレター”だった。《いつも甘えてばかりでごめんね》《また会える日を楽しみにしています》などと、不倫関係の継続を匂わせるような内容。そして、B子さんはついに福原本人に電話をかけたのだった。
そして夫婦の離婚成立後、B子さんと福原によって起こされた、警察を巻き込んだ“恐喝事件”は昼ドラも真っ青な展開ーー。と、騒動の詳細はさておいて記事内で気になったのが、そもそもの発端となった福原とAさんの“出会い”について。
当初は出会いの場を「6、7年前に共通の知人を介した食事会」と報じられていた2人だが、B子さん友人によると、Aさんは学生の頃に新宿のバーでアルバイトをしていたとある。そこに客として来店したのが福原だ。
その出来事を、すでに交際を始めていたB子さんに《店に愛ちゃんが飲みに来て、携帯番号が書かれたコースターを渡されたんだけど》と、福原から“ナンパ”されたことをうれしそうに話していたというAさん。つまりは福原が“逆ナン”したというのだ。
「不倫疑惑に続き、ちょっとビックリですね」と、幼少期からの愛ちゃんを知るベテラン芸能リポーターは少々ショックを受けた模様。
「Aさんは愛ちゃんより5歳年下とのことですから、学生時代の話としたら“6、7年前”だという時期はピッタリ。後に、彼の方からこっそり連絡したのか、それとも愛ちゃんの方が以後も店に通ったのかはわかりませんが、よほどAさんのことがタイプだったのは間違いないでしょう。
当時は現役の卓球選手として世界で戦っていた、そして江選手と国際結婚した愛ちゃん。まさか立場上、一般の大学生をナンパして交際とはいかなかったのか(苦笑)」
あの“泣き虫愛ちゃん”が、店員の年下男性を“逆ナン”というにわかに信じがたい出会い。しかもコースターに手書きで電話番号を認める、平成、いや昭和にも思える、ちょっと“痛さ”すら感じさせるアナログな手口に思えるが……。
“手書き”でやさしさと奥ゆかしさを演出
「結論から申しますと、確実に“アリ”だと思います」と話すのは、元関西No.1ホストの経験を活かして恋愛評論家、婚活・復縁コンサルタントとしてセミナーや講演活動を行い、多数メディアにも出演するコミュニケーションデザイナーの井上敬一氏。
井上氏によると、この“手書きのコースター”には3つのポイントがあるのだとか。
「まず、男性が“この女性に本当のやさしさを感じた”からこそ有効だった、というのが1つ。やさしさの定義として私が唱えているのが“やさしさとは相手のために時間を使うこと”で、どんなことでも一手間設けることでやさしさをすごく感じるものだと思います」(以下、井上氏)
たとえばスターバックスコーヒーでは、カップに似顔絵を書いて手渡されることで一段と特別なものに感じられる。職務中のCA(キャビン・アテンダント)も「LINE教えて」ではなく、名刺に手書きの電話番号を書いて渡されることで連絡を返す確率も高くなるのだとか。
「名刺の裏やコースターの裏にしても、ひと言聞けばいいだけのところを“このための時間を使って書いてくれた”ことにやさしさを感じたのではないでしょうか」
そして2つ目のポイントとして、男性が女性に対して「奥ゆかしさを感じた」と井上氏は紐解く。
「最近は、大和撫子的な奥ゆかしさを感じさせるような品ある女性が少なくなりました。どういうことかと言うと、相手に対して“イエスorノー”を迫っていないということです。“LINE教えて、電話番号教えて”と言うと相手にイエスかノーを突きつけている状態になり、イヤでも教えなくてはならない雰囲気になります。
そうではなく、自分の連絡先を書いて渡すということは、“後はあなたが決めること”と判断を相手に委ねていること。このアプローチの仕方は最近見かけませんね」
そして3つ目はというと、
「女性の想いや誠実さが本当に伝わったのでなはいでしょうか。講座でもよくお話しするのが“手書きを人は疑わない”ということ。たとえば男性がイケメンだったりハイスペックだとしたら、“僕に声をかけたのはスペック目当てでしょ”と思うかもしれません。そんな疑心暗鬼を払拭させる、本当に相手を想っていることを伝えるのが手書きだと思います」
迷惑メールやフィッシング詐欺が増えたことによって、メールで送られた文面に警戒することが多くなった昨今。一方でレストランやカフェ、また寿司屋が用意する手書きの看板やメニュー表にはどこか安心感を覚えることがある。手書きには、そんな疑念を払う効果もあるようだ。
デジタルネイティブに刺さる手書き
つまり“手書きのコースター”には、男性に「やさしさを感じさせた」「奥ゆかしさを感じさせた」「疑念を払拭して真の想いが伝わった」との効果があったようだ。さらに当時、Aさんは20代そこそこの大学生であったこともプラスに働いたのかもしれない。
スマホやパソコンが当然のように日常生活にあった“デジタルネイティブ”にとって、慣れ親しんだデジタルフォントではなく“手書き”というアナログ手法はさぞ新鮮に映ったことだろう。自分の周りにはいなかったタイプであろう福原に、Aさんが興味を持ったのも自然の成り行きというわけか。
取材時には福原の名前を伏せて、井上氏には一般論として解説してもらったのだが「この女性、かなりのやり手やな〜と思っていました(笑)」と、どうやら“その道”でもやっていけそうな福原だった。
前出の芸能リポーターも「天然なのか計算なのか、ナチュラルにできてしまうのが愛ちゃん」と、まだショックを引きずっている様子。
「愛ちゃんは“筆まめ”で知られていて、よく直筆のお手紙を書いては先輩や後輩、卓球関係者に宛てていましたね。それが本当に可愛らしい文字で、思いを伝えようと一所懸命に書いているのが見てとれる内容でした。
でも、文春記事ではB子さんとの会話を録音したり、逆に“強請り(ゆすり)の被害”を訴えたりと強かな面が垣間見えます。現在は、互いに弁護士をつけて“刑事告訴”や“慰謝料請求”をするとのことですが、どう転んでも愛ちゃんのイメージは180度変わりそうで残念、無念」
世界の強豪と駆け引きをしてきた福原だけに、策略家であるのも当然か。