「3日前にトルコから帰ってきました。植毛しまして……」
3月16日、フジテレビ系の『バイキングMORE』に飛び入り出演したいしだ壱成。手術跡が残る丸刈り頭を指差しながら、トルコでのエピソードを興奮気味に話し始めたのだった。
誹謗中傷から植毛手術が実現
「彼は'91年から俳優として活躍していましたが、近年は精神的な不調もあり石川県で生活していました。'18年には当時19才の女性と再再婚しましたが、相手の不貞行為が発覚して、昨年12月に3度目の離婚。現在は石川県を離れ、長野県内のホテルで暮らしているといいます」(スポーツ紙記者)
2月には、クラウドファンディングのリターンを巡って金銭トラブルを起こしていたことも発覚。『週刊女性』の電話取材に対し、
「病気があって一般的な仕事に就けず、(金銭面などで)自分にも落ち度があるので……。しょうがないですね」
「(借金は)返せるところは、返しています……」
と、力なく答えていた。
苦難続きの中、突然の植毛報告となったわけだが、いったいどんな経緯で行われることになったのか。トルコでの手術に同行した『株式会社薄毛の窓口』の代表である山本祐司氏に話を聞いた。
「今回の植毛手術は、今年1月に私からお声がけして実現しました。昨年末、いしださんの離婚に関するネットニュースを読んでいた際、コメント欄で彼の頭髪に関する誹謗中傷が多く、憤りを感じたんです」
山本氏自身も薄毛に悩み、海外で植毛手術を受けた経験の持ち主。その過程で培った知識や海外での人脈を活かし、腕の確かな医者をコーディネートする仕事を行うようになった。日本ではあまり聞きなれない言葉だが、“植毛手術”とはどのようなものなのか。
「後頭部や側頭部にある“将来も生え続ける毛根”を、頭髪と一緒に前頭部や頭頂部に移植する手術です。移植した箇所の毛が抜けても再び生えてくるので、細かいメンテナンスなどがいりません」(山本氏、以下同)
トルコで手術を受けたのにも理由がある。
「トルコでは“ヒゲが濃い人がイケメン”という文化があって、髪の毛を抜いてヒゲにしたりと植毛がポピュラー。そのため、手術代は安く技術力が高い“植毛先進国”なんです。日本で受けるとなると、人気の病院だと予約で2年待ちだったりしますが、トルコなら1〜2か月後に手術を受けることができます」
トルコなら日本の3分の1程度の金額
値段もリーズナブルだ。
「今回、いしださんは毛根を2350株植えましたが、日本で同じ手術を受けると250万円を超えたりします。しかし、トルコなら日本の相場の3分の1程度の値段で受けることができる。飛行機代や宿泊費を入れても100万円以下で収まるのではないでしょうか」
コロナ禍でも渡航に支障はないようだ。
「トルコをはじめヨーロッパの方は、もうコロナっていう雰囲気がまったくなくて。経済が普通に回っている状況ですね。規制も緩くなってきて、徐々にビジネスマンや留学生が増えてきています。現在、戦争をしているロシアとウクライナも近いですが、特に影響は出ていません」
最近は暗いニュースばかりのいしだだが、トルコでの様子はというと――。
「すごく元気で明るかったですよ! いしださんは飛行機の長距離移動後、到着したその日に8時間を超える植毛手術を受けるという強行スケジュールでしたが、疲れた素振りも見せずずっと朗らかでした。空いた時間は一緒にイスタンブール市内を観光しながら、ケバブを食べたりカフェに行ったり、楽しかったです」
未来への展望も熱く語っていたそうだ。
「“日本だけでなく、タイでも芝居や芸能活動に力を入れていきたい“とか “自分を応援してくれる人を集めて、まだまだ頑張りたい”などと話していました。
自分も髪の毛で苦労したからわかるんですけど、髪の悩みって自信とか活力にも影響しますからね。今回の植毛が役者としての仕事にプラスになってくれたら、うれしい限りです」
いしだの植毛手術の報告は反響を呼び、『薄毛の窓口』への問い合わせも急増したそうだ。
「薄毛を気にしている人の多くは、治療自体も伏せたいという人がほとんど。いしださんのように植毛治療を堂々と公言する人が増えて、悩みやコンプレックスを解決しようとする人が祝福されるような社会になればと願っています」
身も心も強くなって、表舞台へのカムバックもすぐそこ!?