3月16日に発売されたKinKi Kidsの最新シングル『高純度romance』が「オリコン週間シングルランキング」にて初登場1位に輝いた。歴代1位の記録を持つ「デビュー(『硝子の少年』'97年)からのシングル連続1位獲得作品数」と「シングル1位獲得連続年数」をまたしても更新した。
歌がうまいジャニーズランキング
彼らが所属するジャニーズ事務所といえば、初代ジャニーズがデビューした1960年代、郷ひろみが一斉を風靡した70代、そして近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光GENJIらが活躍した80年代から現在に至るまで、日本の音楽シーンを席巻するアーティストを輩出してきた。また昨今では、舞台やミュージカルなどにも活躍の場を広げるメンバーが多数現れている。
では、ジャニーズ事務所所属アーティストのなかで、「歌唱力」で高い評価を集めるのは誰なのか。今回、「歌が上手いと思うジャニーズは?」と題したアンケートを実施。10代〜90代の男女1000人に回答してもらった。
第1位:大野智(嵐)/129票
ジャニーズを代表する名ボーカリストが上位に並ぶ中、見事に第1位に輝いたのは嵐の大野智(41)だ。メンバーからも「大野智がいないと嵐の歌は成立しない」といわれており、多くの楽曲で主要パートを担当。大野の実績を評価する声が多数見受けられた。
「嵐の歌の柱だと思います」(40代 ・女性)
「嵐の歌の半分以上歌ってるし、安定してる」(30代・女性)
さらには、音域の広さや声質そのものが好きだという意見も幅広い年代から集まった。
「高音が綺麗で歌詞が聞き取りやすい」(70歳以上・女性)
「色んな音域も出せて透き通った声が好きだから」(20代・女性)
「シンプルに耳に残る心地のいい歌声だから」(15歳以上・女性)
現在活動休止中の嵐のなかでは、唯一、芸能活動休止を続けている大野だが、その歌声が聞ける日を待ち望んでいるファンは多いだろう。
第2位:堂本剛(KinKi Kids)/114票
第2位となったのは、KinKi Kidsの堂本剛(42)。今回のアンケートでは、大野智と堂本剛の2人のみが100票以上を獲得。高い評価を得ている一人といえるだろう。
KinKi Kids としてのCDデビューは'97年だが、剛は『金田一少年の事件簿(第1シーズン)』('95年)の主題歌を担当するなど早くから歌声を披露してきたこともあり、歌が上手いイメージが定着しているようだ。
「デビュー当時から上手いと思った」(40代・女性)
「ジャニーズで初めて歌うまいと思った人。今は沢山おられますが」(50代・女性)
2002年からは、堂本剛/ENDLICHERI☆ENDLICHERI/剛 紫など、様々な名義で個人活動も展開。独自の世界観を表現し続けており、ソロボーカリストとしての注目を集めている。
「個性的でジャニーズ所属に無い感じ」(40代・男性)
「表現力がジャニーズでは抜けている。ソロでも活躍している」(30代・男性)
第3位:木村拓哉/81票
'22年1月にリリースしたセカンドアルバム『Next Destination』がヒットチャートで1位を獲得するなど、ソロとしての歌手活動も好調な木村拓哉(49)が第3位に。
「声質がセクシーで感情がよく表現されている」(70歳以上・女性)
「ギターで弾き語りもできるから」(40代・女性)
ミュージシャンとして高い票が集まる一方、やはりSMAP時代の印象が強く残っている人も多いようだ。
「SMAPの歌を聴いたときに甘い声で上手だなと思いました」(70歳以上・女性)
「SMAP時代の歌で、ソロの部分がよかった」(70歳以上・男性)
第4位:東山紀之(少年隊)/76票
第4位にランクインしたのは、1985年に少年隊のメンバーとしてレコードデビューした東山紀之(55)。いずれもバク転バク宙ができるという高い身体能力を備えた少年隊の3人は、激しいダンスをしながら歌唱するというスタイルでお茶の間にインパクトを与えた。当時の印象が強く残っている人が多い。
「少年隊の歌がよかった」(40代・男性)
「少年隊でソロで歌っていたから」(70代・男性)
'20年発売のベストアルバム『少年隊 35th Anniversary BEST』に新録バージョンが収録されたものの、近年は目立った音楽活動はない東山だが、年末恒例の「ジャニーズカウントダウン」などに出演していることで、若い世代にも実力が伝わっているようだ。
「ライブに行ったことがあり魅了された」(20代・男性)
「躍りながら歌えるから」(30代・女性)
「渋い大人の魅力がある」(30代・女性)
第5位:堂本光一(KinKi Kids)/43票
第2位にランクインした剛に続き、KinKi Kidsの堂本光一(43)もTOP5にランクインした。
「KinKi Kidsの2人は、歌が上手」(60代・女性)
「ともかくKinKi Kidsは歌がうまい」(50代・女性)
光一は、ミュージカル『SHOCK』シリーズなどで主演を務めており、ミュージカル俳優としての地位も築いている。今回のアンケートでは、KinKi Kidsとしての活動に加えて、ミュージカル俳優・堂本光一への評価も多数寄せられた。
「ミュージカルなどを公演してるから」(50代・女性)
「舞台をしているので声が良い」(60代・女性)
「色々なジャンルの歌を歌っている」(30代・男性)
第6位:増田貴久(NEWS)/29票
80年代、90年代にデビューしたベテラン勢がTOP5を占めたが、これに続いたのは、'03年にNEWSの一員としてデビューした増田貴久(35)だ。そんな彼へは、“声”そのものに関する意見が多数寄せられた。
「声量がすごい」(20代・女性)
「高音でものびのある声が、うまいし聴きやすい」(30代・女性)
増田は、同じくNEWSのメンバーであった手越祐也と、'06年にヴォーカルユニット「テゴマス」を結成し、ファーストシングル『ミソスープ』を発売。
ダンスパフォーマンスも魅力的なジャニーズ事務所において、テゴマスは踊らずに歌で勝負するスタイルを選択した。
「テゴマスで歌っているときの印象が今も残っている」(40代・女性)
「古くなりますが、『ミソスープ』の歌を来たときは上手すぎてうなりました」(70代・女性)
第7位:平野紫耀(King & Prince)/18票
2018年にKing & Princeの一員としてCDデビューした平野紫耀(25)が、20代以下では最高位となる第7位にランクイン。平野といえば、「ハスキーボイス」が特徴の1つと言えるだろう。
'14年に平野が出演したテレビドラマ『SHARK』のプロデューサーは、「声が魅力的だった」ことを起用理由の1つに挙げている。今回のアンケートでも、その声に関する意見が多く寄せられた。
「ハスキーな声が大好きだから」(10代・女性)
「ハスキーでかっこいい」(20代・女性)
「地声も活かしていると思う」(10代・男性)
第8位:京本大我(SixTONES)/17票
第8位は、平野と同じく20代で、'20年にSixTONESのメンバーとしてCDデビューを果たした京本大我(27)。父親である俳優の京本政樹からギターをプレゼントしてもらうなど幼いころから音楽をたしなんできた。自ら作詞・作曲を手掛ける大我は、ミュージカル『エリザベート』に出演するなど、歌唱力も折り紙つきだ。
「音程を外すことなくのびのび歌っている」(30代・女性)
「ファーストテイクでみた歌唱力がすごかった」(20代・男性)
「エリザベート などミュージカルにも出演しており、SixTONESのメインボーカルを務めているから」(20代・女性)
「舞台などで歌っているときに上手いなと思いました」(10代・女性)
第9位:坂本昌行(20th Century)/16票
'21年に解散したV6の元メンバーであり、現在は20th Centuryのリーダーを務める坂本昌行(50)が第9位にランクインした。
彼も、堂本光一や京本大我らと同じく、ミュージカルの舞台で高い評価を集める1人だ。近年は『TOP HAT』('18年)といった、海外で高い評価を集めたミュージカルの日本版キャストに抜擢されるなど、ミュージカル俳優としての地位を築いている。
「ミュージカルに精通している」(30代・女性)
「舞台で鍛えられていると思うから」(60代・女性)
「ミュージカルが素敵でした」(60代・女性)
「歌唱力がずば抜けている」(30代・男性)
第10位:櫻井翔(嵐)・亀梨和也(KAT-TUN)/12票(同率)
第10位には、嵐の櫻井翔(40)とKAT-TUNの亀梨和也(36)が同票で入った。
櫻井は歌唱力の評価に加えて、'99年のデビュー曲『A・RA・SHI』を筆頭に数多くの嵐の楽曲で披露してきた、「サクラップ」とも呼ばれるラップへの言及が多いのが特徴。ジャニーズのなかでも、独自のポジションを築いているようだ。
「ラップがうまいジャニーズの代表」(30代・男性)
「歌はもちろん、ラップも上手い」(20代・女性)
亀梨は、'06年にCDデビューを果たしたKAT-TUNのみならず、山下智久とタッグを組んだ'05年の「修二と彰」や'17年の「亀と山P」といったユニット、さらには'19年には『Rain』でソロデビューするなど、様々なアプローチで音楽活動に取り組んでいる。
そんな彼には、「声が好き」という意見が多く集まった。
「ジャニーズで安定して上手いと思うのは、亀梨と大野」(10代・男性)
「亀梨君は、声がききやすい」(30代・女性)
「とにかく声が好き」(40代・女性)
重鎮たちと並んで、近年デビューした平野紫耀や京本大我もTOP10にランクインしたように、歌唱力を備えた若手が台頭しているジャニーズ事務所。
3月末からは、ジャニーズJr.の人気グループ・Travis Japanが、ボイストレーニング、ダンスレッスン、語学習得のためアメリカ・ロサンゼルスに留学すると発表されたように、アーティストしての実力をさらに高める戦略をとっていくのは間違いない。
今回、TOP10入りした面々に加えて、どのような歌うまメンバーが現れるのか。今後のジャニーズ事務所に注目したい。
実施期間:2022/3/10〜2022/3/11
調査方法:WEBアンケート調査
調査対象:15歳以上の男女から80・90代男女まで
(男性490人、女性510人、計1000人)
『週刊女性PRIME』調べ、セルフアンケートツール『QiQUMO』を使用。
実施機関:クロス・マーケティング(https://www.
(文/千歳康一)