「女遊びを週刊誌に撮られた際に、カムフラージュとしてブログを書いた」
市川海老蔵の義姉である小林麻耶が突然、爆弾発言を連発。これまで“味方”だったはずの海老蔵を一方的に批判し始めたのだ。
歌舞伎界に“海老蔵批判”はない
「3月21日に、小林麻耶さんがYouTubeで海老蔵さんへの長年の不満を語りました。妹の麻央さんが入院している病室で競馬新聞を読んでいた、9000万円を貸したのに返ってこない、などという衝撃的な告白です。
麻耶さんは、夫の國光吟さんとともに連日のブログで海老蔵さんを口撃。畳みかけるように、24日には『女性セブン』が“SNSナンパ”を報じました。インスタグラムやティックトックを使って複数の女性を誘い、逢瀬を重ねていたというのです」(スポーツ紙記者)
妻を亡くしても懸命に2人の子どもを育てるイクメンパパとして好感度が高かったのに、一転“無法男”のイメージがついてしまった。
「今のところ、海老蔵さんは沈黙を貫いています。麻耶さんの発言や記事について反応することはなく、日課のブログで子どもたちの様子を伝えています。平常運転で、まったくいつもどおりですね」(同・スポーツ紙記者)
よほどメンタルが強いのかと思ってしまうが、そういうことではないらしい。歌舞伎界では海老蔵を批判する声が上がっていないのだ。
「最近だと中村芝翫さんにも不倫報道がありましたし、歌舞伎役者の女性関係が派手なのは事実。人を魅了する“色気”が求められますから、遊びは“芸の肥やし”としてむしろ推奨されるぐらいなんですよ。海老蔵さんはいろいろとやらかしていますが、役者としては魅力も実力も超一流。夜遊びぐらいで地位が脅かされることはないでしょうね」(梨園関係者)
女遊びしても“いいパパ”
海老蔵が謙虚で生まじめなタイプでないことは、役者仲間にもよく知られている。
「成田屋を継ぐ海老蔵さんは“王子様”扱い。気になる女性がいればスタッフに連絡先を聞きに行かせたりする環境で育っています。最近はブログで子どもを積極的に出して“いいパパ”アピールをしていますが、本当は気難しくてわがまま。“自分は特別なんだ”という意識が強く、思いどおりにならないのが我慢できないんです」(同・梨園関係者)
『女性セブン』の記事では、
「麻央がいなくなって寂しい」
「愛しているって言って」
と女性に漏らしたと報じられているが、このように多数の女性を求めてしまうのは、麻央さんを亡くした悲しみを引きずっているからなのだろうか。
「複数女性と関係を持ちたいという願望は人間として不自然、異常だとはいえません。単に、世間に知られるリスクと衝動のバランスがとれていないんでしょうね」
そう話すのは、精神科医の伊井俊貴先生だ。
「麻央さんが亡くなってから女遊びに走ったのなら、愛する人を失った悲しみが原因なのかもしれません。でも、海老蔵さんはもともとさまざまな女性との関係が報じられてきた方ですからね。ブログなどで子育ての様子を見ていた人には突然女遊びを始めたように映り、子どもたちへの影響を心配する批判の声が大きくなったのでしょうが、本人は報道後も変わらず子育ての様子をブログにあげています。本人的には、“女遊びをしても、いいパパはいいパパだ”と考えているのだと思います」(伊井先生、以下同)
海老蔵の言動を知り、抵抗感を抱く人は多いが、彼自身は自然体で振る舞っているだけなのだ。
「罪を犯しているわけではありませんし、今回の報道に関する世間の反応を見て、女性関係を改めるのかどうか考えるのではないでしょうか。ひと昔前と違って、派手な女性関係に対する世間の目は厳しくなっていますから」
「團十郎」がどうあるべきか
歌舞伎界からはおとがめなしでも、ファンの感じ方は違う。報道後に歌舞伎座を訪れた女性客に話を聞くと、“もうこりごり”という気持ちが伝わってきた。
「歌舞伎役者として、あまりに品がないですよね。襲名も控えているんだから、もっとやることあるでしょって。プペル歌舞伎も不評だったみたいだし、何がしたいのかわかりません」(50代女性)
若いころは“やんちゃ”も大目に見てもらえたが、今の海老蔵は歌舞伎界を背負う立場になっている。
「独身だし、遊び方は自由だと思いますが、やっぱりお子さんがいらっしゃるじゃないですか。歌舞伎云々の前に、自分の行いを堀越勸玄くんと市川ぼたんちゃんが知ったときにどう思うのかを考えたら、あんなことはしないんじゃないですか?」(60代女性)
海老蔵を長年取材してきた芸能レポーターの川内天子さんも、失望を隠さない。
「自分の欲望のままに複数の女性と遊ぶというのは相手への敬意が感じられませんよね。結婚する前にあちこちで遊んでいたことを考えれば変わっていないだけなのかもしれませんが、全然学ばない人なんだなと思ってしまいますね。よきパパぶりに好感を抱いていたファンは裏切られた気持ちではないでしょうか」
しかも、海老蔵は“團十郎襲名”という歌舞伎界の大イベントを控える身だ。
「“海老蔵”ならよくても、“團十郎”がどうあるべきかは考えなければなりません。自覚がないって思われてしまうのは当然です」(川内さん)
海老蔵の所属事務所に、小林麻耶の暴露動画について事実関係を問い合わせたが、
「ご家族間のことですので、コメントは差し控えさせていただきます」との回答だった。
名門の跡継ぎとして育てられつつも、型破りで自由奔放な寵児ぶりが彼の魅力だったことは確か。しかし、ファンは品格と威厳を備えた團十郎を待ち望んでいるのだ。
伊井俊貴 精神科医。大学卒業後、精神科専門医・名古屋市立大学で研修。'18年にメンタルトレーニングができるアプリを開発する『メンタルコンパス株式会社』を起業し代表に
川内天子 芸能レポーター。20代からラジオのレポーターとして活動し、ワイドショーや情報番組で活躍。歌舞伎への造詣も深く、市川海老蔵が5歳のころから取材をしている