「3月10日、仙台市出身のサンドウィッチマンのふたりが、仙台市の魅力を発信し、観光を盛り上げる『仙台観光アンバサダー』に就任し、委嘱式が行われました。これまでも東日本大震災の復興支援活動に尽力してきたこともあり、まさしく適任でしょう」(地元紙記者)
出身著名人の多い仙台市なだけに、これで3組目だ。
今年の寄付はまだ発表されず
「福原愛さんと羽生結弦選手も『仙台観光アンバサダー』で、福原さんは'11年3月に、羽生選手は'14年4月に就任しました。特に羽生選手は、ゆかりの地を巡る観光パンフレットが発行され、仙台駅の観光情報センターに等身大パネルが設置されるなど、世界的人気を生かして広く貢献しています」(同・地元紙記者)
しかし、心配の声があがっているようで……。
「地元のニュース番組では“羽生選手の任期は今年4月まで、福原さんの任期は来年3月まで。今後はサンドウィッチマンを軸に”と報じられていました。実際、仙台駅の観光情報センターでは、サンドウィッチマンのパネルが大きく設置され、羽生選手のパネルは端のほうへ……」(地元住民)
羽生の原点と呼べる場所にも、彼の気配がないという。
「日々の練習で使用している『アイスリンク仙台』です。震災で施設が一部破損したこともあり、羽生選手は継続的に寄付をしていました。ここ数年は、3月11日前後に彼からの寄付がホームページでお知らせされていたのですが、今年はまだみたいで……」(羽生のファン)
たしかに、ホームページを確認すると4月2日現在、まだ発表されていない。
仙台市のアンバサダーはどうなる?
「北京五輪での4回転半やメダルへの挑戦は、ある意味で羽生選手のひと区切りだったように感じます。それもあって、『観光アンバサダー』も、『アイスリンク仙台』への寄付もやめてしまうのでしょうか」(同・ファン)
東日本大震災から11年たった3月11日には、
「僕には何ができるのだろうかと、これからも問い続け、活動を続けていきたいと思います」(『日テレNEWS』より)
と、今の思いを語っていた羽生。そこで、『アイスリンク仙台』を運営する『加藤商会』に問い合わせた。
「今年は、まだ寄付はいただいておりませんが、'12年に刊行された自叙伝『蒼い炎』の印税を、あくまで羽生選手のご厚意で寄付していただいているもので、こちらからお願いしているものではありません。なので、タイミングは把握できません」
と、終了したわけではない様子。では、『観光アンバサダー』はどうなるのか。仙台市に聞いてみると……。
「世界的な発信力を持つ羽生選手には、今後も本市の魅力発信にお力添えいただきたいと考えており、観光アンバサダーに引き続きご就任いただけるよう、お願いをしているところでございます」(仙台市観光課)
“羽生の仙台離れ”ではないみたいでよかった!