ゆたぼん

 昨年12月、「ゆたぼんスタディ号で日本一周して日本中の人に元気と勇気を届けたい!」というクラウドファンディングを実施した、少年革命家ことYouTuberのゆたぼん。1月末には、見事、目標金額380万円を超える487万円の資金調達に成功し、この4月から日本一周をスタートさせる予定だったが、3月29日公開のYouTube動画で、延期を報告した。ネット上では、その理由が物議を醸す中、ゆたぼんは、さらなる炎上を巻き起こしかねない“爆弾”を抱えているようだ。

「日本一周」延期の“まさかの理由”

 ゆたぼんが計画した今回のプロジェクトは、「ゆたぼんスタディ号」に乗って47都道府県をめぐり、不登校の児童に直接会いに行くというもの。車両購入費、車両改装費、日本一周の期間中の活動費用などの支援を募るクラウドファンディングは、その当初から、前途多難な様相を呈していた。

「動画を公開して、目標金額の62%しか支援金が集まっていないことを説明。また、友達にLINEを既読無視されたことを明かしつつ、『自分の都合の良い時だけLINEしてきて、こっちがホンマに困ってる時は無視してくるなんて、ホンマの友達じゃない』と持論を展開したんです。この発言は、ネット上で“友達をお金として見ているのはいかがなものか”といった論調で、大きな批判が起こりました」(芸能ライター)

 のちにゆたぼんは、この発言について正式に謝罪。肝心のクラウドファンディングも、「りらくる」の創業者・竹之内教博社長から100万円の寄付を受けることができ、プロジェクトは軌道に乗り始めた。

「そしていよいよ4月の日本一周がスタートするかと思いきや、3月29日、急転直下で『延期』となってしまいました。『【謝罪とご報告】ゆたぼんスタディ号について大切なお知らせ』という動画によると、100万円の支援をしてくれたWEBマーケティング会社経営の通称『世界の赤汁王子』から誘われ、5月開催の格闘技イベント『HATASHIAI』への出演を決めたため、出発は『6月くらいになる』と報告。『一応、クラウドファンディングのページにも 延期になる可能性がありますって書いてあるんで』と主張し、イベント出演に意欲的な姿勢を見せました」(同・前)

 確かに、クラウドファンディングのプロジェクト概要には「※情勢により延期となる可能性があります。」という一文が確認できるが、「情勢とは、社会や国家の事情や成り行きを指す言葉ですから、個人的な理由は当てはまらないと言える」(同・前)という。

 例えば、『コロナ禍で緊急事態宣言が出たため延期』などであれば、誰もが納得したであろうが『格闘技イベントに出演するため延期』とあって、SNS上では、

≪実現時期がずれるのはクラファンのみならずある事なので気にしないけど、他の事ができたから優先度変えました、は流石に通らない気がする。≫

≪赤汁王子以外にもお金を出して出発を楽しみにしてる人たちがいるから その人たちの気持ちも考えてあげて≫

 など、ゆたぼんの決定を疑問視する声が多数見受けられる。そもそも、ゆたぼんスタディ号の改装など、プロジェクトの進捗がなかなか見えてこないことも、批判を後押ししている印象。スタート前から、こんなにもケチがつくプロジェクトになるとは、ゆたぼんサイドはこの状況をどう見ているのだろうか。

スイッチを押すと地球が大爆発

 そんな批判噴出のプロジェクトの渦中にありながら、ゆたぼんには「また別の炎上の火種がくすぶっている」と指摘するのは、とあるウェブメディア関係者だ。

ゆたぼんは、3月13日からTikTokに動画の投稿を始めたのですが、その内容がかなり物議を醸しそうなんです。ゆたぼんがYouTuber・へずまりゅうと共に、宮迫博之プロデュースの焼き肉店『牛宮城』に行く動画や、牛の置物が突然『もぉ~』と鳴いたことにびっくりする動画など、特に当たり障りのないものもあります。

 一方で『千円ガチャ』にチャレンジし、出てきた景品が気に入らず、『なんやねんこれ!』と、道路に叩きつけるものなど、行儀のよくない内容も見受けられます。ゆたぼんといえば昨年3月、小学校の卒業証書を破り捨てたことが大炎上したことも記憶に新しいだけに、こうした“物を粗末に扱う”動画は、波紋を呼びやすいのでは」(同・前)

 ゆたぼんのTikTokは、まだ開設したばかりとあって、「そこまで注目を浴びていない」ものの、ネット上で大々的に“見つかった”場合、最も炎上しそうなのが、北朝鮮・金正恩総書記風の男性とのコラボ動画だという。

1000円ガチャで出た景品を「なんやこれ!」と投げ捨てるゆたぼん(ゆたぼんのTikTokより)

「彼は『プリン将軍』というYouTuber。ゆたぼんとプリン将軍が、手持ちのスイッチを押すと、『ザ・ドリフターズ』の『8時だヨ!全員集合!』(TBS系)のコントのオチに使われる『盆回り』というBGMとともに、地球が大爆発する映像が流れます」(同・前)

 これは“人類滅亡シリーズ”というネットに以前からあるMAD動画のパロディで、実際には地球に隕石が衝突する映像だというが……。

「金正恩風の男がスイッチを押すという点で、核爆弾投下の様子を意識しているのは明らか。事実、ネット上では、これを『核爆弾』と受けとっている人が見られました。ロシアのウクライナ侵攻で、核兵器への脅威が高まる世界情勢の中、こうした映像の中で、『人生は冒険や! 自由に生きよう! 死んだらアカン!』と、いつもの調子で叫ぶゆたぼんの姿を、果たしてどれだけの人が好意的に見るのか。ゆたぼんはまだ13歳だけに、彼の父親である心理カウンセラー・中村幸也氏にこそ、非難の矛先が向かいそうです」(同・前)

これまで幾度となく炎上してきたゆたぼんだが、TikTokでも同じような事態を招いてしまうのだろうか。