いよいよ4月24日夜10時からスタートする日本テレビ系・日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』(初回30分拡大 毎週日曜夜10時30分〜)。5代目の金田一一を演じる道枝駿佑(なにわ男子)にも注目が集まっている。
これまで堂本剛、松本潤、亀梨和也、山田涼介が演じてきた個性あふれるはじめちゃんたち。それぞれの魅力とスペックを深掘ってみるとーー? イケメン評論家・沖直実さんがキャッチフレーズつきで徹底考察!
初代 堂本剛(KinKi Kids)
「リアルでヤンチャなドハマリ金田一」
(by沖直実さん 以下同)
1995年にスペシャルドラマ2本と連続ドラマ(第1シリーズ)、'96年に連続ドラマ(第2シリーズ)が放映され、'97年には劇場版が公開された、堂本剛の初代・金田一一。沖さんも「いちばん印象に残っている」と語る。
「アラフォー以上は、金田一一=剛くんという人も多いのでは? やっぱり王道ですよね。漫画との境い目がないというか、原作にとても忠実に作られたのが初代。
リアルなはじめちゃんで、ヤンチャな感じがハマっていたなと思います。ともさかりえさん演じる美幸との関係性もよかったですね」(沖さん)
一と美幸、幼なじみならではの歯に衣着せない言い合いや、友達以上恋人未満の甘酸っぱいやりとりに、キュンときた人も多いはず。
そして沖さんいわく、
「歴代4人の中で考えると、剛くんの金田一一は、まさに正統派。往年の漫画『キャンディ・キャンディ』に例えるなら、アンソニー的な存在では?」
確かに! ザ・王道の初代。ここから黄金の『金田一少年の事件簿』ヒストリーが始まったのだ。
また、いちばん作品数が多いのが初代。その中で堂本剛自身にも変化や成長があったようだ。'96年、連続ドラマ第2シリーズ時には、以下のように語っている。
《(これまでと比べて)成長したとは思わないけど、芝居に対しての考え方は変わった。昔はとりあえずセリフを頭につめて現場に行ってただしゃべってるだけだった。だけど、ひとことのセリフでも言い方を変えると意味が全然変わってくるでしょ。
いかに味付けをしていくかとか、目で芝居したり、表情で芝居したりといった、そういう細かいところから考えるようになりましたね》(『Hanako』'96年7月25日号)
そんな変遷を楽しめるのも初代の魅力!
二代目 松本潤(嵐)
「クールビューティー眼力(めぢから)金田一」
'01年にスペシャル1本と連続ドラマが放映された二代目の松潤・金田一一。
「キラキラアイドルの松潤が金田一くんをやって、ふつうの高校生になったのがとても親近感を感じました。ブラウン管の中の王子様が、私たちのそばまでおりてきてくれたような(笑)。
初代の剛くんの印象がとても強く、“じっちゃんの名にかけて”のキメゼリフなども剛くんが確立したので、プレッシャーも大きかっただろうなと思いますが、見事に松潤版の金田一一を作り出していましたね。クールビューティーなたたずまいと眼力が素晴らしかったです」
と沖さん。松潤本人も、初代との違いについて、スペシャルドラマ時に次のように語っている。
《台本を読みながら、剛くんの時のキャラ設定とは、大人に対する反発心を持ってるとこや、美幸との距離感も違うなって。そういう素直になれずにいる部分をリアルに演じてみようと。今回のはじめはねぇ、僕から見たらかわいくないガキですよぉ〜(笑)》(『JUNON』'01年5月号)
また連ドラ時には、スペシャル版を見た堂本剛から「クールで今っぽい金田一一やな」と言ってもらい、「うれしかったです!」と語っていた(『ポポロ』'01年9月号)。
そして、沖さんイチオシのキュンシーンが、連ドラの最終エピソード『露西亜人形殺人事件』内にある。
「マジックミラー越しに、鈴木杏さん演じる美幸のほっぺにキスするんです。金田一くんからは見えてるけど、美幸からは見えなくて。キュンキュンしました」
クールビューティーなはじめちゃん、本領発揮の名シーン!
三代目 亀梨和也(KAT-TUN)
「年上キラーのワイルド金田一」
'05年にスペシャルドラマが放映。原作や他の歴代金田一一がミステリー研究会の所属なのに対して、3代目は陸上部(ただし幽霊部員)。名探偵だったじっちゃんが嫌い。殺人事件に遭遇しても最初は推理しようとしない……など、キャラ設定が他とだいぶ異なる三代目。
「個人的にはいちばん好み(笑)。年上女性は亀梨くん版の金田一一にひかれる人が多いのでは。昭和世代はちょっと不良っぽい男子に弱いんですよ」
と沖さん。
「茶髪でロン毛でちょっとおバカ。軽いけど好きな女の子には一途。不良っぽい見かけが他の金田一くんと違って異色でカッコいいんです。ずっとお肉を食べてるとたまに魚が食べたくなるというか(笑)。
原作からいちばん離れているので、“こういうとき、この金田一くんならどう反応するだろう?”と、妄想も広がるんですよね。正統派の剛くんがアンソニーなら、亀梨くんの金田一一はテリィ。ちょっとワルなところがたまりません」(沖さん)
亀梨本人は、当時のインタビューで
《今回、ホントいろんな顔してるの。どれだけブサイクになってるかも楽しみなんだ》(『ザ・テレビジョン』'05年9月30日号)
《はじめちゃんはすごく人間味があるキャラ。女の子に弱いし気を引きたいから、調子のいいこと言ってみたり。俺も含めて、男なら誰でもしたいと思うことをすごくする。自分との共通点は、“バカ”ってひとことにいきつくのかな》(『セブンティーン』'05年10月1日号)
と語っていた。変化球バージョンで強烈な印象を残した亀梨の金田一一は、ワイルドな魅力あふれる、まさに年上キラー!
ただ、沖さんによると
「すごく好みではあるけど、結婚相手として考えると、一緒にいるとカッコよすぎて緊張しちゃいそう(笑)」
むむ? では、結婚相手として最高な金田一一は、いったい誰!?
四代目 山田涼介(Hey! Say! JUMP)
「下界に君臨、プリンス系金田一」
'13年にスペシャルドラマ、’14年に連続ドラマが放映。連ドラ時のタイトルは『金田一少年の事件簿N(neo)』。
「結婚するなら、山田くんの金田一一でしょう!」
と沖さん。
「フランクでフレンドリーなので、何でも話せる友達のような関係を築けそう。夫婦間で隠しごともなく、ずっと仲良く一緒に生きていけるような気がします」
(沖さん)
原点回帰ともいわれる四代目の山田涼介版・金田一一。原作のひょうきんなキャラやエッチなところがガッツリ表現されている。
「Hey!Say! JUMPでの山田くんはキラッキラな王子様なので、金田一一とのギャップにびっくりしましたね。松潤とも共通するのですが、“プリンスが下界におりてきてくれた〜!”みたいな感覚。
下ネタもけっこう言うコメディキャラでしたが、山田くんだといやらしく感じないんです。また、友達の佐木竜二役でHey!Say! JUMPの有岡大貴くんが出演していて、2人のわちゃわちゃした感じも楽しかったですね」(沖さん)
山田は、連ドラ時のインタビューで、
「たぶん、ここまでハジけたはじめちゃんは初めてなんじゃないかな?」
と語っている(『non・no』'14年9月号)。コメディ要素も強く、おっぱい大好きなはじめちゃんは、まさにneo!
でも、もちろんカッコよさもバッチリあって、
《切り替えのクイックさ、ふざけたところから真剣になる瞬間の速さはすごく意識して演じてます》(『オリ☆スタ』'14年7月21日号)
コメディとシリアスの絶妙なあんばい、これも『金田一少年の事件簿』の人気の秘訣だろう。
5代目 道枝駿佑(なにわ男子)も期待大!
個性あふれる4人の金田一一を受けて、4月24日から新登場する五代目の道枝駿佑。歴代の面々に比べて、179cmという高身長でスレンダーな柔らか系イケメンの彼は、どんなはじめちゃんを見せてくれるのか。沖さんも楽しみだと言う。
「原作に近い金田一一になるのか、それとも変えてくるのか。どんなキャラになるのか気になりますね。道枝くんはとてもバランスのいいイケメンなので、山田くんのように下ネタを言ったりするのかな? なにわ男子のファンには刺激が強いかも。
個人的にはちょっと期待しちゃいます(笑)。また、大阪出身なので、クスッと笑っちゃうようなおふざけ的なことや面白いことをしてくれるのではという期待もありますね。放送開始が楽しみです」(沖さん)
新たなはじめちゃんの誕生が待ちきれない!