柴咲コウ

《金髪ショートの柴咲コウさん美しすぎて眼福》
《柴咲コウの金髪ショート優勝》

 SNSが沸いたのは、TBSドラマ『インビジブル』での柴咲コウの役づくりだ。

「TBSの連ドラ初主演の高橋一生さんが演じる刑事と、柴咲さんが演じる“犯罪コーディネーター”という、正義と悪で相反する立場の2人がタッグを組み、未解決事件に挑む物語です。昨今は原作ありきのドラマが多いですが、『インビジブル』は原作のないオリジナル脚本の作品です」(テレビ誌ライター)

 それだけに、柴咲も気合が入っている。

「今年9月に福山雅治さん主演の『ガリレオ』シリーズの映画『沈黙のパレード』や、冬には大泉洋さんや有村架純さんと共演する映画『月の満ち欠け』の公開が控えるなど多忙な日々を送る柴咲さんですが、作品をよりよくするために力を注いでいます。

『インビジブル』の現場では、脚本を読んでスタッフたちと意見を出し合いながら、演じるキャラクターをつくり上げていますよ。衣装やセリフの言い回し、立ち居振る舞いなど、細部にも気を配っているようです」(テレビ局関係者)

実業家としては“赤字”続きの柴咲

 強いこだわりを見せているわけだが、それを発揮するのは女優業だけではない。

「柴咲さんは、2020年3月に21年間所属したスターダストプロモーションを退所し、自身が社長を務める『レトロワグラース株式会社』で活動しています。この会社を立ち上げたのは2016年のこと。アパレルや雑貨のオンライン販売なども行っていて、環境に配慮された素材を使用するなど、サステナブル(持続可能)なアイテムを提案しています」(芸能プロ関係者)

 しかし、これまで赤字続きで……。

2019年12月期の決算は1億1038万円、2020年12月期も6806万円の赤字となっています」(同・芸能プロ関係者)

 エコや経営に詳しいサステナビリティコンサルタントの安藤光展さんに、柴咲の活動について話を聞いた。

芸能人がサステナブルファッションを扱うと、情報開示がすごく少ないことが多いです。環境に配慮した素材を使っていても、製作プロセスに長時間労働がないか、人権に配慮した工場に発注しているか、低賃金労働させていないかなど、情報の透明性が低いと“グリーンウォッシュ”と呼ばれる“見せかけだけの環境配慮”になってしまうことがあります」(安藤さん、以下同)

服ではなくストーリーを売る

 柴咲が販売している服はTシャツが8000円程度、ブラウスやパンツは安いもので2万円台と、なかなかの高価格だが……。

「消費者は、環境に配慮された商品でも、価格が高いと自分の財布を開きたがりません。例えば100円の水と、120円の環境に配慮した水があったら、100円の水を買うんです。柴咲さんのブランドでよく使われているオーガニックコットンの洋服は、ほかのメーカーでは2000円程度のものもあります。となると、柴咲さんの服を選ぶ人が多いかと言われると……」

 では、今後の事業拡大のカギは?

「値段に関係なく、柴咲さんを応援してくれる人を増やす必要があります。つまり、マーケティング的には“服を売っちゃダメ”なんです。“一緒にこの世界観をつくっていきませんか”と、服ではなく“ブランドストーリー”を売る。中には、CO2排出の削減量や労働環境などを明らかにしている会社もあります。柴咲さんにもぜひそれをやってほしいですね」

 事業のことは“インビジブル”にならないよう、要注意!