コロナ禍において、「コロナはただの風邪」「ワクチン危険」と訴え、2020年7月に東京都知事選挙、2021年3月に千葉県知事選に出馬した(いずれも落選)国民主権党党首・平塚正幸氏(40)。
4月22日、ウェブメディア「Smart FLASH」で、「中学2年生を妊娠・出産させた」というプライベートが暴かれ、「児童福祉法違反や青少年健全育成条例違反に問われるのではないか」とささやかれる中、平塚氏は自身のYouTubeチャンネルで、怒涛の釈明を行っている。
出産時点では「16歳」だと主張
しかし、平塚氏の口から語られる“事実”は、「記事以上にショッキングな内容」(芸能記者)だといい、さらなる波紋を呼びそうだ。
「Smart FLASH」の記事によると、中学生である“彼女”は、熱心な国民主権党の支持者である母親に連れられ、2020年9月に同党が開催した葛飾区堀切水辺公園の花火大会に参加。そこで平塚氏と知り合い、ほどなく交際を始めたとみられ、数カ月後には妊娠が発覚したという。
彼女の父親である元地方議員のA氏は、これに激怒しているといい、同誌の取材に対して、A氏の代理人弁護士が「現在訴訟なども含めて法的手段を検討しているところで、現時点で詳しくお話することはできません」と回答している。
「記事でも指摘されていますが、平塚氏には、児童福祉法違反や青少年健全育成条例違反の疑いがかけられても致し方ないことをしたといえ、記事配信直後から、SNSでは平塚氏への批判が噴出。また、彼が同誌の取材に対し『父親が誰なのかわからないので…まだ赤ちゃんにも会わせてもらっていませんし…』と答えている点に関しても、『無責任すぎる』などと、世間の怒りを買っている状況です」(同・前)
そんな中、平塚氏は、自身のYouTubeチャンネルに、約60分にわたる釈明動画を投稿し、「中学2年生を妊娠・出産をさせた事実はないです!」と、記事に真っ向から反論しているのだ。
平塚氏は、動画の冒頭で、世間が最も衝撃を受けた「中学2年生」の部分を訂正。実際に出産した2021年12月時点で、女性は16歳、学年でいうと「高校1年生」であると述べた。
「たとえ16歳(高1)だとしても、平塚氏が女子中学生と交際していた事実は変わらないですし、その衝撃が薄れることはありません。平塚氏いわく、彼女と最初に会ったのは、東京都知事選の最後の街頭演説で、握手をした聴衆の一人が彼女だった。
その時、『かわいい子』という印象は抱いたものの、特に何もなかったそうですが、花火大会で再会した際に、≪普通にしゃべってて面白かったから、『じゃあ今度遊ぼうよ』って感じでLINEを交換≫。その後、彼女のほうから『好き』と伝えられ、平塚氏も好意を持ったことから、交際に発展したといいます。
アラフォーと中学生という年齢差に鑑み、平塚氏が一方的に交際や肉体関係を迫ったのではないかと疑惑の目が向けられていることに、平塚氏は反論したかったのでしょう。妊娠・出産に関しても、2人で話し合ったうえで子づくりをしたと断言していました」(同・前)
産院選びで平塚氏と女性側が対立
また、平塚氏は、ネット上で「ロリコン」と批判されたことにも物申したかったのか、彼女の見た目について、「身長が自身と同じくらいで、スラッとして大人びている」と明かしている。
「そして、平塚氏が特に熱心に語っていたのが、母親公認の仲であったという点です。交際を応援し、娘である彼女を平塚氏の家まで送り届けたことも100回はあり、お泊まりも公認だったそうです。また以前から、2人に子どもができたら『絶対にかわいい』などと口にし、妊娠を告げた際には、びっくりしていたものの、『私も応援するからちゃんと育てようね』とサポートをする姿勢を見せていたとか。
平塚氏が主張したいのは、母親も応援してくれるような真剣交際であり、青少年健全育成条例などには“違反していない”ということでしょう。しかし、たとえこの部分がクリアになったとしても、この母親の言動自体は、一般的に疑問視されるはず。『平塚氏の熱心な支持者』という点も、母親の倫理観に、何らかの影響を及ぼしたとも見えてしまいます」(同・前)
平塚氏は、未成年との交際、妊娠・出産をまったく問題のないものと主張するが、ではなぜ、現在彼女の父親であるA氏は、平塚氏を訴える準備をしているのだろうか。
「彼女と母親は、A氏に妊娠したことを、すでに堕胎できない週数で告げたそう。これには、母親がA氏と離婚したがっているという家庭事情も関係しているものの、詳細は明かされませんでした。そして、このころから平塚氏と彼女サイドの関係性が、ぎくしゃくし始めたといいます。具体的には、両者は産院選びで対立。
平塚氏は、病院で産むメリットとデメリットを説明したうえで、≪ちゃんと産道を通して産まないと……会陰切開といって、局部を切って広げて(赤ちゃんが)出てくるってことをすると、(次の出産では)またそこが切れるから、会陰切開の連続になるよ≫と、会陰切開を行わない助産院でのお産を希望したのですが、彼女側は『(彼女は)若年なのに、コイツは危険なことをさせようとしてる!』と反発し、連絡が取れなくなったというんです。ともすると、お産は命にも関わりますから、『病院で産みたい』という彼女サイドの主張は、真っ当だととらえる人が多いと思います」(ウェブメディア編集者)
今回の件を政治活動の“武器”に?
そしてその後、A氏の代理人弁護士から“訴える”との知らせが入り、1000万円の慰謝料を請求するとも伝えられているという平塚氏。彼は、彼女や母親とのやりとりの全データを持っているとし、「やましいことはない」と、裁判で戦う姿勢を見せている。
「そもそも平塚氏は、『FLASH』の記事に関して、今年6月の参議院議員選挙を控えた自身に対する、自民党からの政治的な攻撃ととらえているんです。その理由は、彼女の身内が元自民党議員で、かつ記事に『国会関係者』の弁が掲載されているから。この記事には、日本医師会も絡んでいるとの持論を展開しました」(同・前)
このように平塚氏は、記事に対する釈明を行っているが、「それでも世論が擁護に一変することはないだろう」(芸能ライター)という。
「ほかにも、記事内の『父親が誰なのかわからないので…』という発言は、記者に対する『(あなたは)父親が誰かわかるんですか?』という意味合いの言葉を、悪意的に切り取られたと述べ、子どもに対して愛を持っていることも主張しました。しかし、中学生と交際、そして妊娠・出産させたという事実は覆らないため、批判はやみそうにありません。むしろ平塚氏は、今回の経験を、政治活動の“武器”にしそうな気配すらある。
今年4月に民法が改正され、女性の結婚年齢が16歳から18歳に引き上げられたことに、彼は以前から反対しているのですが、釈明動画でも『子どもを産める年齢を引き上げたのと変わらない』として、少子化問題を加速させてしまうと、あらためて意見していました。今後、政治活動を行う中で、『未成年を妊娠・出産させた』と、堂々とアピールしながら、その正当性を訴えていくのかもしれません。当然、相当の反感は買うでしょうが……」(同・前)
平塚氏の裁判の行方は注視したいところだが、何よりも心配なのは、未成年の彼女とその子どもが、現在どのような状況にあるのかという点。まずは、2人が周囲からのサポートを受けて生活を送っていることを、祈らざるを得ない。