《どうやらちょこっとお休みが必要のようです》
4月25日、広瀬アリスがツイッターで芸能活動を休止することを発表した。同月23日に体調不良が理由で舞台『薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-』の降板が発表されていた矢先のことだった。
そんななか、『週刊新潮』(5月5・12日号)で《「広瀬アリス・すず」が家族を救った壮絶ファミリーヒストリー》なる特集が組まれた。
静岡市清水区で育ったふたりが、2009年の祖父の死をきっかけに借金が残されていたことが発覚。自宅などを担保に三千万円以上を借り入れていたことや、父が病に倒れてしまったことなどさまざまな困難があったことを報じている。加えて『新潮』は親族や地元の知人などに取材もしているのだが、そのなかに出てきたある“証言”が一部芸能事務所マネージャーの間でちょっとした話題になっているという。
それは、アリスの妹・広瀬すずの“デビュー前夜”のエピソード。
元カレは誓約書を書かされて
「知人の証言により、中学生のころに交際している同級生男子がいたこと明かされていました。その男の子は金髪で、無免許ながらに原付やビックスクーターを持っていたこと、公園で一緒にたむろしていたすずさんがスウェットにサンダル姿だったことなどを話していましたね。ちょっとヤンチャな雰囲気を感じますが、中学生でしたらまぁ、ありがちなことだろうと思いました」(中堅芸能事務所マネージャー)
このマネージャーが驚いたのはその後だ。2014年春に中学卒業とともに上京したすずは都内の高校に通いながら本格的に芸能活動を開始、その彼とは別れてしまったというのだが──。
「その知人が元カレに聞いたところによれば、“付き合っていたことを誰にも言わないと約束させられた”と、彼女の事務所に誓約書を書かされたというのです。私の知る限り、そこまでする事務所があるとは聞いたことがありません」(同前)
デビュー前に“身辺整理”をして過去を精算するのはタレントではよくあることだろう。しかし、元交際相手に一筆書かさせてまで箝口令を敷くというのは驚きだ。このような行いは、芸能界の常識なのだろうか。長年、界隈を取材してきた芸能ジャーナリストの佐々木博之氏に聞いてみると、
「かなりめずらしい話でしょう。現在も付き合っている相手はいるか? という質問ならまだしも、元交際相手についても聞き出すというのは聞いたことがない。しかし、誰しもスマホを持つのが当然の現代にあっては、恋人同士で撮った親密な写真などはデータとして大量に残っているでしょうし、ひと昔前とは比べ物にならないほど“写真流出”するリスクは大きい。事務所サイドがタレントの過去を気にするのもわからないでもないですね」
誰とLINEを交換したか報告させて
すずの所属事務所がどれだけ自社のタレントを丁重に扱っているかを示すようなエピソードはほかにも。2016年、すずに「メンズファッション誌の年上モデルとの交際疑惑」や、「若手芸人らと気軽にLINEの連絡先を交換している」ことを報じられた際、事務所の担当者は取材に対し、このようなコメントを出している。
《その男性モデルと交際の事実はありません。また、共演者とLINEの交換をすることはあっても、誰と交換したかは報告させています》(『週刊新潮』2016年5月5・12日号)
このとき、すずはまだ16歳。所属事務所が親に代わって管理しなければならない年齢ではあるが、少し行き届きすぎているような気も……。
「とはいえ、近年は芸能界も変化はしてきていますよ。例えば芸能人の交際報道があった際に“プライベートは本人に任せています”という、ある種の交際を肯定するような事務所のコメントを見かける機会が以前より増えました。これも、タレントの恋愛事情についてそこまで縛り付けないようになったことの顕れではないでしょうか?
恋愛をするな、はコンプライアンス意識が高まったこのご時世では“人権無視”と捉えられかねませんから」(前出・佐々木氏)
しかし、恋愛をすることがファンにとって良しとされていないアイドル業界では、昨今でも少し事情が異なるようで、
「ある大手女性アイドルグループのオーディションに受かった子が地元にいたのですが、その子は事務所に入る前に“過去の写真や男友達のLINEを削除しなさい”と言われてその通りにしていましたよ。男女みんなで写った集合写真も消していましたね。少し寂しそうでした」(アイドルの知人)
芸能人の栄光の影には、さまざまな苦労はつきもののようで……。