「“便りがないのはよい便り”というように、ふたりの近況を見聞きする機会が次第に減っていくことを願っていましたが……」
ある宮内庁関係者はそう憂色を浮かべる。“ふたり”とは、半年前に渡米した秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんのことだ。
2度の不合格も焦らない小室さん夫妻
「4月中旬に圭さんが2度目の司法試験に落ちたのを機に、夫妻の近況が再び耳目を集めています。外出する様子も頻繁に報じられ、“一発合格していたら、こうはならなかった”と思い巡らせてしまうのです」(宮内庁関係者)
1度目の不合格が判明したのは、昨年10月の結婚からわずか2日後。圭さんは、すでにNYの法律事務所に法務助手として勤務していた。
「弁護士になることを前提に雇われているため、“2度目も不合格だったら解雇は免れないのでは”と言われていましたが、今のところその心配はなさそうですね。不合格後にも事務所へ出勤する姿が確認されていますし、4月下旬には圭さんが“執筆者”として名を連ねた顧客向け文書が、事務所のホームページに掲載されています」(皇室担当記者、以下同)
首の皮一枚でつながった安心からか、小室さん夫妻の表情は明るいようだ。
「不合格から間もなく、夫妻が指を絡ませた“恋人つなぎ”で出かけている姿が目撃されました。幸せそうな若夫婦からは焦りや不安は感じられず“ふたりだけの世界”といった雰囲気でした」
想起されるのは、'16年10月に『週刊女性』が報じた電車内での“密着ショット”。当時は婚約内定前だったものの、おそろいのアクセサリーをつけ、圭さんが眞子さんの髪の毛やおでこに触れるなど、周囲の目を気にする様子はなかった。
ラブラブぶりが健在なのは何よりだが、こんな話も囁かれている。
「最近、眞子さんがNYの病院に通っているとも聞きました。通院の理由は定かではないものの、ストレスによる精神的な不調が心配です」
昨秋、誹謗中傷などを理由に『複雑性PTSD』と診断されたと公表した眞子さん。結婚や渡米という環境の変化を案じる声は少なくなかった。
ビザ問題は解決したのか
「心理カウンセリングに保険が適用されるアメリカでは、精神科を受診する敷居は日本より低いです。自分の心情をカウンセラーに話すことで、よりよいパフォーマンスが発揮できると認識されています」(在米ジャーナリスト)
メンタルケアが発達したアメリカで、眞子さんの“病状”は快方へ向かっているのだろうか。メンタルコンパス株式会社の伊井俊貴代表精神科医に話を聞いた。
「回復するためには“バッシングがない状態”で時間が経過する必要がありますが、数年単位の期間を要するため、わずか半年で“よくなった”とは期待できません。ただ、日本では否が応でも自身に関する報道に触れてしまうのに対し、NYでは率先して情報を集めない限り、批判を見聞きする機会は減ります。不安を感じる頻度も少なくなるでしょう」
渡米前の心配事は徐々に解消されているが、夫妻を取り巻く環境は依然として厳しい。
「学生ビザを1年間延長できる『OPTプログラム』を利用してアメリカに滞在しているとされる圭さんですが、有効期限が迫っており、“強制帰国”の可能性が取り沙汰されています」(前出・記者)
圭さんがロースクールを卒業したのは'21年5月24日。OPTは卒業日から60日以内に開始するという決まりがあるため、早くて今年5月、遅くとも7月にはビザが失効するとみられる。
「7月26日から27日にかけて行われる司法試験を再々受験する意向を周囲に示している圭さんですが、“ビザ問題”が解決したのかは明らかになっていません」
そう話す皇室ジャーナリストは、不可解そうに続ける。
「就労ビザは、勤務先からの信頼と“長く働いてほしい”という意思表示に等しく、法務助手の圭さんに与えられるとは考えにくい。美術館勤務が報じられた眞子さんが、卓越した能力の保持者に発給される『O―1ビザ』を取得し、圭さんは配偶者ビザを利用する案も浮上していますが、そう“とんとん拍子”に事が運ぶのか……」
何らかの“力”で7月の試験に臨むことができたとしても、再々不合格だった場合は窮地に追い込まれることに。
「事務所をクビになれば、就労ビザは当然与えられませんし、眞子さんの配偶者ビザでは圭さんは働くことすらできません。安定したNY滞在のためには合格が必須なのです」(同・前)
アメリカに滞在し続ける“抜け道”
紙一重な立場の圭さんに対し、NY州弁護士資格を持つ清原博氏はこう指摘する。
「2度目の不合格を受け、圭さんは“合格点に5点足りず、とても無念”と話したと報じられていますが、この発言からは“いかに惜しかったか理解してほしい”という気持ちと“次は受かるだろう”という甘えが見受けられます。
そもそも、圭さんからは“弁護士になろう”という熱意があまり感じられません。本気で試験合格を目指す人は、ロースクールのカリキュラムの合間を縫って論文を執筆することなど考えず、その時間は勉強に費やします」
圭さんは、学生を対象にしたビジネス法律コンペに2年連続で論文を応募し、'19年に準優勝、'20年に優勝している。
「圭さんは“学者肌”のようで、1つの課題に対して時間をかけて調べて分析し、論文にまとめる作業は得意。昨年4月に圭さんが公表した、金銭トラブルを説明する28ページの文書は、一般の方にとっては読みにくかったと思いますが、緻密な分析と整った体裁は、学者としては素晴らしかったです」(清原弁護士、以下同)
その“長所”は、試験では不利に働いてしまうことも。
「限られた時間で数多の問題をテキパキこなさなくてはならないのに、1つの問題を得点にならないところまで深く考えてしまい、点数が伸び悩むパターンだと思います」
再々受験ともなればプレッシャーは計り知れず、勝算は見えないというが、
「次の試験もうまくいかなければ、弁護士よりも大学教授や学者といった“向いている道”へ進めばよいと思います。もう1度大学に入学して博士課程に進めば、学生ビザが発給されるため当面の間はアメリカに滞在できますし、圭さんも、心の奥でその“抜け道”を歩みたいという気持ちがあるからこそ、勉強に身が入らず、油断が垣間見えるのではないでしょうか」
弁護士デビューを諦める─。帰国を回避する驚きの“カラクリ”が、ふたりの余裕な表情のワケなのか。
伊井俊貴 精神科医。『メンタルコンパス株式会社』代表取締役と『愛知医科大学』非常勤講師を兼務
清原博 国際弁護士。アメリカの法律事務所で勤務後、帰国して『むさし国際法律事務所』を開業