《次に暫を勤めるのはおそらく当分先に 見てほしいです》
5月9日、自身のSNSでこのように投稿したのは市川海老蔵。現在、歌舞伎座で行われている『團菊祭五月大歌舞伎』で出演している演目『暫』への思いを明かしたが、もはや鑑賞は困難になりつつある。
「海老蔵さんが出演している第二部のチケットが飛ぶように売れていて、連日満員御礼。最終日までほとんど空席がありません。彼は女性との密会、祈祷師との交流、そして義理の姉・小林麻耶さんによる告発など、公演前はスキャンダルが立て続けに飛び出しましたが、影響はなかったようですね」(松竹関係者)
日々、エスカレートしていった麻耶の暴露攻撃も、現在は落ち着いている。
「連日、複数回にわたって海老蔵さんに対する怒りをブログに投稿していましたが、4月いっぱいでそのブログは閉鎖。現在は別のウェブサイトに文章を投稿していますが、“愛”とか“幸せ”に関するポエムばかり。海老蔵さんに関する言及はいっさいなくなりました」(スポーツ紙記者)
悩みの種が1つ減った海老蔵。今回の舞台が成功することは、彼にとって大きな意味を持つ。
「『暫』は成田屋に伝わる“歌舞伎十八番”のひとつ。團十郎襲名を控えている海老蔵さんが、見事に演じきれたことで不安視されていた“芸の継承”ができていると安堵している関係者は多いでしょうね」(梨園関係者)
市川家は代々“荒事”と呼ばれる、動きの激しい演目をお家芸としている。それだけに日々の身体の鍛錬を怠らなかったようだ。
「多忙な海老蔵さんですが、どんなときでもトレーニングを欠かしません。実際に彼の身体を見ると、厚みのあるすごい肉体をしているんですよ。今回演じた役の衣装は総重量が60キロを超えるといわれていますが、それを着ながらいつもどおりの動きをするのは簡単なことではありません」(海老蔵の知人)
「豹になれ!」謎の筋トレにハマる
團十郎襲名に対して、強い思いを持ち続けている海老蔵。しかし、どこか世間とずれているようで─。
「若手の役者たちが、海老蔵さんに身体作りのアドバイスをもらう機会があったんです。そうしたら“俺はもう筋トレで鍛えられるところは全部、鍛え終えている。だから豹のように歩くことでインナーマッスルを鍛えているんだ”って話してくれたんですが……。正直、独特な感覚すぎてまったく参考になりませんでした」(歌舞伎役者のひとり)
インナーマッスルとは、身体の深部にある筋肉のこと。正しい姿勢を維持したり、関節のスムーズな動きに欠かせない部分とされている。
「海老蔵さんは周囲の役者たちにも“豹になれ!”とすすめているんです。はたしてどういった効果があるのか、そもそもなんで豹なのかは誰にもわかりません……」(同・歌舞伎役者のひとり)
歌舞伎座への復帰を見せつけた海老蔵だが、彼に対する周囲の不安はまだまだ尽きなそうだ。