布施愛織

 京編に入ったNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で比嘉家の末っ子、歌子(上白石萌歌)の幼少期を演じ、連続ドラマに初出演した布施愛織。歌が好きで走るのが苦手な歌子は自身と似ているそうで、沖縄編撮影のため現地に約1か月滞在した。

「沖縄に行くのは初めてでした。海がすごくきれいで、お休みの日は海辺でヤドカリに触ったりしました」

仲間由紀恵からのアドバイス

 沖縄料理や方言のほかに三線にも挑戦。お父ちゃん(大森南朋)と一緒に『椰子の実』を演奏して歌声を披露した。三線は撮影の半年ぐらい前から練習し、今では愛用の三線で、さまざまな曲を弾けるようになった。

 レパートリーは昭和歌謡からディズニーソングまで幅広い。

「『夜桜お七』や“アナ雪”の『雪だるまつくろう』を演奏して歌うのが好きです。三線の先生から『涙そうそう』の楽譜をいただいたので練習しています」

 和楽器が好きで、いずれは三味線や琴の演奏にもチャレンジしてみたい。人見知りだったが3歳のとき七五三の記念写真を写真館で撮影したことをきっかけに変身。母親にせがみモデルに応募。4歳から子ども向け雑誌の読者モデルやCMなどに出演している。

 将来は女優と決めている。

「いろんなことができる女優さんになりたいです。特に好きな女優さんはいなかったけど、お母ちゃん役の仲間(由紀恵)さんが素敵でした。泣くお芝居で、泣けなかったら泣かなくていい。そのときの自分の思いが大切と教えてもらいました」

 ちむどんどん(心高鳴る)するときについては、「いちばん楽しいのはお仕事をしているときです」と即答。真っすぐなまなざしに快哉!

夢の時間
戦後の昭和、本土復帰前の沖縄の生活を疑似体験。決して裕福ではなく、継ぎ当ての服を着用した。「衣装がかわいくて、そのまま学校に着て行きたいくらい。毎回、着替えるのが楽しみで(撮影は)夢の時間でした」

ソーミンチャンプルーとチバリヨー
好きな沖縄料理と方言。「撮影でソーミンチャンプルーを食べるときは、(箸で)取るのが難しかったです。お父ちゃんに“歌子、大盛だね”って言われちゃいました。ニーニーやネーネーとは撮影の合間も方言を使って話していました。好きな言葉は“チバリヨー(頑張って)”“まーさん(おいしい)”。気になる言葉は“まくとぅそーけー、なんくるないさ(正しいことをしていれば、なんとかなる)”です」