紀子さまと小室眞子さん('19年6月・横浜能楽堂)

「やはり今でも紀子さまは、眞子さんが秋篠宮邸に帰ってくることを願われているように感じられます……」

 そう心配するのは秋篠宮家関係者のひとり。眞子さんが小室圭さんと結婚して渡米した昨秋ごろ、紀子さまはしきりに「体のあちこちが痛い」「自分でも大丈夫かなと思う」と近しい人物に明かしていたという。

次々と地方公務もこなされて

「多くの国民が祝福する結婚ではないと秋篠宮さまが判断されたことから、一般の結納にあたる家同士の行事と言える『納采の儀』などの儀式を執り行いませんでした。

 この結婚問題によって秋篠宮家は強い逆風にさらされ始め、秋篠宮家のどなたかが公務を行ったニュースが流れると、ネット上では現在も批判のコメントが溢れかえっている状況です。

 最近ですと、悠仁さまが“特別ルート”の提携校制度を利用して都内の名門校である『筑波大学附属高校』にご進学。さらに、作文コンクールに提出された原稿に“コピペ疑惑”が浮上するなど、宮家への風当たりは一層強まっています」(皇室担当記者)

 世間の非難めいた声が噴出する中、今年4月以降、秋篠宮ご夫妻のご活動が活発になっている。2年以上前から始まったコロナ禍以降、オンラインでの公務ばかりだったが、外出を伴う行事や公務に出席される機会が急増したのだ。

「4月11日は紀子さまが単独で東京都清瀬市で行われた、結核療養をテーマにした展示会に参加して現地の小児病棟跡地をご視察。20日からは秋篠宮さまとともに『立皇嗣の礼』が終了したことを報告するため三重県の伊勢神宮や奈良県の神武天皇陵などを参拝されました。皇太子と同格の皇嗣でいらっしゃる秋篠宮さまが地方訪問を果たされたことで、皇室の方々の動きも少しずつコロナ禍前に戻ってきたように感じます」(同・前)

 その後、両殿下で『地球環境大賞』や『日本医師赤ひげ大賞』などの式典、『千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式』にも皇族代表としてご出席。

「紀子さまは伝統的に女性皇族だけが参加する『全国赤十字大会』、秋篠宮さまは岐阜県の『日本植物園協会大会』と栃木県の『日本動物園水族館協会』の通常総会にそれぞれご出席。6月中旬には広島県で開催のおふたりそろって『全国ろうあ者大会』にもお出ましになる予定です」(宮内庁関係者)

 春から始まった怒涛の公務ラッシュ。お仕事をしっかりとこなされ、皇室内での存在感がなお増している秋篠宮ご夫妻。

「公務と言われる行事や式典に出席することを最終的にお決めになるのは、あくまでご本人たちです。主催者からの要請にお応えになっている秋篠宮ご夫妻は、コロナ禍で失われつつあった皇室の存在感を取り戻そうと必死なのではないでしょうか。

 両陛下は警備の問題があり、まだ地方訪問を行えないのが現状です。皇嗣家として、ご夫妻は世間からの逆風に立ち向かいながら奮闘されているのだと拝察しております」(同・前)

眞子さんが“里帰り”した時のために

 一方で、公務に邁進されているのは「眞子さんへの思いも感じられる」と、冒頭の秋篠宮家関係者が語る。

「眞子さんは婚約内定報道が出るまで、立派に公務をこなす“内親王のお手本”のような方でした。圭さんとの結婚は譲らずに渡米してしまっったわけですが、今でも秋篠宮家が批判にさらされていることは痛いほど理解しているはずであり、責任を感じていると思います。

 ご両親としては、そんな思いを抱く眞子さんのためにも積極的に公務を誠実にこなすことで、世間からのバッシングを弱めるために努めていらっしゃるのだと思います。眞子さんは『複雑性PTSD』を患っておられますし、アメリカで健康的な生活を送ることができているかどうか、特に心配されているのは何を隠そう紀子さまですしね……」(秋篠宮家関係者、以下同)

秋篠宮さまと紀子さま('22年5月12日・『日本医師赤ひげ大賞』)

 秋篠宮さまに関しても眞子さんとの思い出も多く、

「一緒に旅行されたマダガスカルでの写真を普段使っているスケジュール帳にしまって肌身離さずに持っていらっしゃる」
「秋篠宮ご一家が食卓を囲むテーブルには眞子さんが以前座っていた椅子が今なお置かれ、殿下が動物のぬいぐるみを一定期間ごとに入れ替えている」

 といった話もある。眞子さんのいない寂しさを噛み締めておられるのだろうが、紀子さまに関しても「長女への思いを馳せている」ことがわかるエピソードがある。

「妃殿下はお住まいで、少しずつではありますが、眞子さんのお印である『モッコウバラ』でお手製の花のアーチを制作されているそうです。

 自ら丹念を込めて作られているそうで、公務やご家庭のことを行いながらの作業なので制作期間は当然長くなりますが、アメリカで結婚生活を送る眞子さんのことを思われながら作られています。

 ご夫妻がお仕事に邁進して世間からの逆風が止まり、眞子さんが“里帰り”ができるようになった際、きっと手渡されるのでしょう。その時のことを願いながら、紀子さまは日々過ごされているのだと思います」

 紀子さまの母心は、眞子さんが遥か遠い地にいたとしても、きっと届いているはずだ。