《新マネージャーつかまえた! ゆうちゃん、これからよろしくお願い致します》
5月27日、自身のSNSで笑顔の写真とともに近況を報告したいしだ壱成。
「彼は'90年代にドラマで活躍しましたが'01年に、大麻取締法違反により逮捕。以降、私生活のトラブルが続き、精神的な不調もあって'18年ごろから石川県に移住していました」(スポーツ紙記者)
父・石田純一からの電話「マトリが向かっているから逃げろ」
昨年12月に3度目の離婚を発表。今年2月にはクラウドファンディングのリターンを巡って金銭トラブルも発覚するなど災難続きだった。
「3月にトルコで植毛手術を受けたことがメディアで取り上げられてから風向きが変わりましたね。再び東京に拠点を移して、本格的に芸能活動を再開させるようです」(同・スポーツ紙記者)
新マネージャーも見つかり、再起を図ろうとしている壱成に対し「彼は約束を破り、私たちを裏切った」と怒り心頭なのは、石川県で塗装業に携わっていたというK氏だ。
「彼と出会ったのは'21年の夏ごろ。お金もなくボロボロだった彼を放っておけず、ご飯をおごったり家に呼んだりしていました。離婚直後、住む家もない状態になった彼は、 “再び芸能界で頑張りたい”と私に相談してきたんです」(K氏)
K氏は以前、芸能関係の仕事をしていた知人のT氏と壱成を引き合わせる。
「現在のT氏は、群馬県の山あいにあるホテルの経営者。壱成をT氏のところに住まわせながら、俳優活動をバックアップしようと考えました。私とT氏がマネージャーになり、3人で芸能事務所の設立を目標に、共同生活を始めたんです」(K氏)
詳しい事情を聞くため、自然に囲まれたホテルを訪ねた。
「ここは宿泊施設なので、布団を畳んだり食事を作ったりといった仕事がありますが、彼ができるのはトイレ掃除だけ。ほかの時間は部屋で寝るか、元妻や友人と電話するだけでした。私たちは彼を売り込むためにいろいろ手を尽くしていましたが、感謝の言葉もないんですよ」(T氏)
壱成が植毛手術から帰ってきて数日後の3月下旬、衝撃的な出来事が起こる。
「壱成が“父からマトリ(麻薬取締官)がそっちに向かっているから逃げろと連絡が入ったので、いったんこのホテルから出る”と言うんです。あっけにとられていると、彼の友人と思われる男性が車で迎えに来て、壱成を乗せて去っていきました」(K氏)
「50万円請求したい」「5000円しかもらえなかった」異なる言い分
K氏とT氏はすぐに戻るだろうと考えていたが、壱成はいっこうに戻らない。電話をかけてもつながらない状態に。
「ようやく連絡がついたのは、4月中旬。その電話も“会社設立でなく、業務提携という関係にしたい”と一方的に主張してくるのです。それはできないと言うと、電話は切れてそれっきりです。今でもホテルに彼の私物は残ったまま。住民票もここに置いているので、彼宛ての請求書や郵送物が届くのも迷惑しています。約束を反故にした以上、彼を住まわせていた3か月分の宿泊費や食費など、約50万円分を請求しないと気が済みません」(T氏)
K氏もいら立ちを隠さない。
「彼が起こしたトラブルの尻拭いをして、ずっと面倒を見てきました。こんな終わり方は納得できません。父親の石田純一さんからでもいいので、誠意のある対応をしてほしいのです」(K氏)
壱成の言い分を聞くため、彼に連絡をしてみると「持病でところどころ記憶が曖昧だが、直接説明したい」と、経緯を振り返ってくれた。
「石川県に住んでいたとき、K氏は親分肌で“おまえは俺の弟だ”と言って面倒を見てもらっていました。妻との離婚後は、仕事も住むところも困っている状況でしたから、環境を変えようと、芸能関係の仕事をしていたというT氏を頼ることにしたんです」
しかし、T氏のキャリアは舞台が中心だったため、テレビや映画のコネクションはほぼゼロだった。
「自分はうつ病を患っていることもあって、体調が優れないときは部屋で横になることも多かったのですが、それも気に障ったらしく、毎夜、酔った2人から説教されていました」(壱成、以下同)
仕事も決まらず、閉塞感が漂う共同生活。ほどなくして、壱成のSNSに植毛手術モニターのオファーが入る。
「ギャラは100万円で、そのうち渡航費は約20万円。振込先はT氏でした。渡航費を引いた残りの80万円を分配することになって、とりあえず20万円欲しいと要求しましたが、2人は“金はこっちで管理する” “むしろ、おまえの経費がかかって赤字だ”と言い出して、結局渡されたお金は5000円でした。自分は若いころ、父にお金を管理してもらっていましたが、使い込まれたこともあったので“また、搾取されるのか”と怖くなってしまいました」
ギャラ未払いに「嫉妬されていたのかなって」
お金を巡って両者の関係はさらに悪化。ことあるごとに “調子に乗るな”と恫喝されるようになった。
「植毛手術後の3月末、元妻に予定があったので、娘を自分が預かることになったのです。その夜、酔った勢いなのかK氏は“おまえの子どもも、おまえと同じようなダメ人間になる”とか“ここから出ていけ”と怒鳴り出して、もうダメだなと思いました」
2人との決別を本格的に考え始めた壱成。その翌日、純一から絶叫まじりの電話が入ったという。
「父から “マトリがそっちに向かっているから、その場から逃げろ”と電話があったんです。もちろん、父の勘違いなのですが、もうここにいたくないと思っていたので、ちょうどいい機会だなと思いました。すぐさま近くに住む友人を呼び出して、明け方に彼の車で逃げたんですよ」
雪が残る群馬の山中から脱出した壱成は、そのまま東京へ。その後、一定の距離を保つためK氏とT氏に業務提携を提案するも拒絶される。以後、連絡をとらなくなった。
「未払いのギャラは諦めました。芸能界ってときどき高額な仕事が発生したりするじゃないですか。たぶん嫉妬されたのかなって思います……」
両者の見解が食い違うことになったが、なぜ純一は壱成に“マトリが来る”などと物騒なことを言ったのか。
「父は以前から、クスリをやっていないかと心配する電話をくれていたんです。あと最近は自粛期間中の飲み歩きのバッシングを受けてから精神的に弱っていて、思い込みも強くなっています。自分が雪山のホテルに滞在していることを知って、変な想像を働かせたのかもしれません」
純一の所属事務所に、壱成へ電話をかけた真意について問い合わせたが「ノーコメント」とのことだった。
壱成の再スタートが成功するか否かは“新マネージャー・ゆうちゃん”にかかっている!