《ローラ役、一生懸命演じさせていただきます》
5月24日、城田優がインスタグラムを更新。今秋上演されるブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』に出演することを報告した。
「'05年に公開された同名のイギリス映画が原作。この映画をもとにブロードウェイでミュージカル化されると、トニー賞で最多となる13部門にノミネートされるなど、高い評価を得ました。'16年に日本で上演された際は、ドラァグクイーン役を三浦春馬さんが演じて話題に。'19年にも同じキャストで上演され、春馬さんのハマり役と絶賛されました」(演劇ライター)
春馬さん自身も特に思い入れが強い役で、台湾で行われたファンミーティングでは、
「生まれ変わってもローラを演じたい」
と語るほどだったが、再び演じることはなかった。
ガーシーこと東谷義和氏の暴露でファンは
「'20年7月に急逝。才能あふれる方だったので、業界内外で悲しむ声が相次ぎました」(スポーツ紙記者)
それだけに城田で再演されることに対して、作品や春馬さんのファンからは、SNS上で批判の声が上がっている。
《また新しくやらなくてもいいんじゃない? だってみんなは三浦春馬だからこそ好きな作品なわけで》
加えて、あのお騒がせ人物の発言も影響していて……。
「数多くの芸能人に女性をアテンドしてきた暴露系ユーチューバーの“ガーシー”こと東谷義和さんが、動画内で“春馬さんは城田たちの飲み会に来なくなったし、親友ではない”と明かしたんです。春馬さんが亡くなった後、城田さんは音楽番組で涙をこらえきれない様子を見せていました。インスタグラムでも、春馬さんへの思いを長文で投稿していただけに、親友だと信じていたファンの中には裏切られたと感じた人もいたのかもしれませんね」(前出・スポーツ紙記者)
ファンだけでなく、関係者の間でも同様の声が聞こえてくるという。
「城田さんが詐欺行為に加担したと東谷さんが暴露した影響か、出演していた一部CMが放送されなくなりました。東谷さんの暴露の真偽は不明ですが、城田さんがいまだ否定のコメントを発表していないことから、“春馬さんが大切にしていた大事な役に、城田さんを起用していいものなのか”と問題視する人もいますね」(舞台関係者)
一方で「絆は偽りではなかった」と、2人を知る芸能プロ関係者はこんなエピソードを明かす。
「城田さんがデビュー20周年を記念して、'19年に出版した写真集で親友との対談を行ったのですが、メンバーには春馬さんも入っており、舞台への熱い思いを共に語っています。春馬さんはまじめな性格で知られていたので、城田さんなどが参加する飲み会に顔を出さなくなったのは、仕事に集中したかった春馬さんが夜遊びを控えていたからだと聞いています」
『キンキーブーツ』の主なキャスティングはオーディションで決められたようだが、城田はギリギリまで選考を受けるか悩んでいたという。
仕事をこなせる状態ではなかった城田だが…
「春馬さんが亡くなった後、一部のファンが“親友なのに、なぜ春馬さんの異変に気づけなかったのか”と、城田さんなど仲のよかったタレントをSNSでバッシングするようになったんです。ただでさえ親友を失って憔悴しきっていたのに、ネット上での誹謗中傷もあり城田さんはかなり落ち込んでいました。仕事をこなせる状態ではないと、実現しなかった仕事もあります」(前出・スポーツ紙記者)
その1つが6月3日から公開される映画『極主夫道ザ・シネマ』だった。
「城田さんのことを兄のように慕っている志尊淳さんがドラマ版から出演している関係で、城田さんの才能を買っている瑠東東一郎監督と話が盛り上がり映画版に起用しようとしたんです。しかし城田さんはまだ気持ちを切り替えられなかったようで、出演する話は立ち消えになりました」(同・スポーツ紙記者)
仕事に対して前向きな気持ちになれない中で、なぜ『キンキーブーツ』のローラ役は演じたいと思ったのか。
「春馬さんと城田さんは“日本のミュージカル界をもっと盛り上げたい”という思いが強く、今後についてよく語り合っていました“春馬さんが愛した役を演じられるのは自分しかいない”と、オーディションを受けることにしたんです」(前出・芸能プロ関係者)
春馬さんが城田の写真集で対談した際には、
《もし優君の相手役になったらとか、興味のある作品についてとか、そういう話はやっぱり盛り上がる》
また城田も、
《ミュージカル界に三浦春馬という存在は欠かせなくて、いつかもっと衝撃を走らせることができるはず》
その言葉を受けて、
《優君と興奮できる作品、近い未来で叶えられるのってやっぱり板の上だと思う》
と、春馬さんも城田との“夢”を語っていた。
「確かに“ガーシー”が暴露する前から、城田さんは酒グセの悪さなどが問題視され、悪い評判がつきまとっていました。しかし、ミュージカルへの思いは本物。同じ志を持っている春馬さんとの共演を夢見て、自ら演出を担当したり、日本のミュージカルのレベルアップに向けて頑張ってきました。春馬さんが急逝し、夢だった共演が叶わなくなった今、役を引き継ぐことで、間接的に彼と誓った約束を叶えようとしているのでは」(前出・舞台関係者)
城田が置かれた状況と『キンキーブーツ』のストーリーがよく似ているのは、ただの偶然ではないのかもしれない。
「経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子が、ドラァグクイーンのローラに出会ったことで、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生するという物語です。城田さんは暴露などで窮地に追い込まれていますが、春馬さんと役を通じて“共演”することで、タレントとして再生できるのではないかと期待しています。その才能は高く評価されていますから、春馬さんとは違った演技で観客を魅了してくれるでしょう」(同・舞台関係者)
舞台を見れば、2人の絆とミュージカルへの思いの強さがきっと伝わるはず!