「このね、ディズニーの。見てください、この城。夢が叶っちゃうんですよ。お願いしていきたいと思います! 彼女、ほしいィー!!」
映っていたのは、ライトアップされたシンデレラ城を前に絶叫する10代とおぼしき男性。この東京ディズニーランド内で撮った動画が、ツイッターやTikTokなどのSNSツールを通じて、特に若い女性の間で“バズっている”。
撮影者であろう、「でかい声で」とけしかける別の男性の声も聞こえたことから、おそらくは男性同士で撮った“ネタ動画”なのだろう。街中でもよく見かける若い友人同士のノリなのだが、なぜ、この動画が拡散されたのか。実は、おちゃらけて絶叫した男性が、人気ジャニーズタレント・佐藤龍我だったからだ。
CDデビューを夢見る、6人組のジャニーズグループ『美 少年』に所属する19歳の佐藤。いわゆるジャニーズJr.なのだが、2019年にドラマで主演デビューを果たし、2022年4月より放送中の井桁弘恵主演ドラマ『メンタル強め美女白川さん』(テレビ東京系)にも出演している。
将来を嘱望される『美 少年』のエース格として、ファンの間ではすでに超有名人なのだが、“佐藤龍我”の名前が一般にも広く知れ渡った出来事がある。2020年末に『文春オンライン』が、1歳年上の女優・鶴嶋乃愛との“自宅通い愛”を報じたのだった。
自覚と責任が欠如している
文春の直撃取材に対して佐藤は当時、鶴嶋との交際を問われて「いや…していないです」と否定。双方の所属事務所ともに正式回答はなかったのだが、“文春砲”の2日後、
《学生並びにタレントとしての自覚と責任が欠如していることの表れであり、ジャニーズJr.としてふさわしくない姿勢、行動であると判断いたしました》
コロナ禍での軽率な行動に加えて、当時は学生だった佐藤の“お泊まり”を重く受け止めたジャニーズ事務所は、一定期間の活動を自粛することを発表。Jr.を統括する滝沢秀明副社長から“鉄槌”を受けた格好だ。
「“自覚と責任の欠如”ときびしい指摘があったように、10代にしてスター扱いされたことで舞い上がっていたのかもしれません。しかし、佐藤くんはまだデビューすらしていないJr.にすぎない。彼の活動自粛も影響したのか、2021年7月に先を越すようにデビュー発表されたのが、『美 少年』と同時期に結成した『なにわ男子』でした」(アイドル誌編集者)
自粛期間こそ3か月で済んだものの、期待をかけていた滝沢副社長、ともに切磋琢磨してきたメンバー、そして『美 少年』のデビューを今かと待ち望み、応援してきたファンを裏切ってしまった佐藤。
そんな痛い目を見た彼の、まさかの「彼女、ほしいィー!!」動画流出だったわけだ。ファンの怒りは当然ながら凄まじく……。
「ネット上では『美 少年』ファンと思われる女性から、“2度目だよ”“反省してない”などと非難の声であふれ、さらには“やめろ”とグループ脱退を求める過激な声も大きくなっています。すっかり炎上騒動になってますね。
彼女たちファンがタレントに抱く感情は恋人そのものな訳で、そんなカレが熱愛、さらに“彼女ほしい”などと公然と叫ぶ姿を見せられては、“百年の恋”も冷めるというもの。『美 少年』ファンをやめる、“担降り”宣言も見受けられました」
Webニュースメディア・ライターが危惧するように、“2度目のスキャンダル”にファンの気持ちは収まらず、矛先は佐藤の『Wikipedia』にも向く。流出騒動から間もなく、彼のプロフィール欄の名前が《かす》に、生年月日も《2001588年》などと書き換えられてしまったのだ。なぜか《流出おめでとう てごし》との文面も躍る始末。
熱愛報道よりも前に撮られた動画
一連の騒動に「軽率だったことは否めませんが、ちょっと龍我くんがかわいそうな気はしますね」と苦笑いするのは、スポーツ紙・ジャニーズ担当記者。
「流出動画を確認しましたが、ディズニーランドで周囲がマスクをしていないこと、そして以前に目撃情報が上がっていたことから、撮影されたのは35周年のセレブレイトが開催された2018年から2019年ごろだと思います。おそらく彼の交友関係から流出し、それを告発系のSNSユーザーが拡散させた、というのが騒動の全容みたいですね」
どうやら、シンデレラ城での“夢が叶った”というわけか、2020年2月に佐藤も出演した『東京ガールズコレクション2020』で鶴嶋と出会い、“彼女ができた”のだろう。
「過去に友人と撮った“ネタ動画”が、まさか今さら世間に出るとは思いもしないでしょう。どんな経緯で流出したのかは定かではありませんが、当時はすでにジャニーズ所属とはいえ、10代半ばとまだまだ世間知らずの少年です。
熱愛騒動で深く反省した龍我くんは、今度こそデビューを目指して頑張っていますよ。タッキーは『美 少年』と『HiHi Jets』を競わせる意向で、それこそ『Snow Man』と『SixTONES』のように同時デビューも検討していると聞きます。彼はもう、裏切るようなことはしないでしょう」(同・ジャニーズ担当記者)
次はファンの夢を叶えてほしいものだ。