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 最近の冷凍餃子は、水や油を使わずに焼けるタイプのものから、大袋入りのお徳用など種類も味もさまざま。冷凍庫から出して焼くだけ、レンチンするだけ、お湯にくぐらせるだけで簡単に食べられるとあって、常備している人も多いだろう。

冷凍餃子アレンジレシピ14選

「冷凍餃子のいちばんの魅力は、手間なくおいしこと。“野菜を切ってひき肉に混ぜて皮で包む”といった、餃子作りの面倒な工程が必要なく、すぐに食卓に提供できます」

 そう教えてくれたのは、料理家で栄養士の田村つぼみさんだ。

「ストックできることも大きなメリットですね。冷凍庫に常備しておけば、忙しいときやおかずが足りないときにすぐ使えて大助かりです」

 そんな冷凍餃子、料理の具材として炒めたり、スープの具にしたり、どんぶりの具にしたりと、具材としても優秀という。

「肉の代わりになるんです。餃子の材料は、ひき肉、野菜、小麦粉なので、餃子を加えるだけでボリュームがアップして、どんな味にもアレンジOKです」

 そこで冷凍餃子をアレンジするポイントを聞いてみた。

「焼いたときに羽根ができるタイプは、あらかじめ餃子の周りに小麦粉や水、油などがついているので料理によってはとろみがつきすぎることもあります。

 お徳用として売っているようなシンプルな餃子のほうが、味も濃すぎずアレンジ向きです。なにより大容量でコスパもいいですね」

 餃子は丸ごと使うだけでなく刻んで形を変えたり、和洋中アジアンなど幅広い味つけにあわせたりと、飽きのこないアレンジが可能。

「たんぱく質と糖質をとれる餃子に野菜を組み合わせれば、栄養バランスもアップします。短時間で調理できて満足感も出せる“冷凍餃子”は、頼りになる食材です」

餃子お好み焼き

餃子お好み焼き

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
卵 3個
桜エビ 大さじ3
キャベツ 100g
サラダ油 小さじ2

A 水 大さじ3
A だしの素 小さじ1/2
A 塩、こしょう 各少々

ソース、マヨネーズ、かつお節、青のり 各適量
紅しょうが 適宜

【作り方】

(1)キャベツは細切りにする。冷凍餃子は耐熱容器に入れてふんわりとラップし、電子レンジで1分加熱する。卵を溶きほぐしてAを混ぜ合わせて卵液を作っておく。

(2)フライパンにサラダ油を熱しキャベツをサッと炒めてしんなりしたら、卵液を流し入れて大きくかき混ぜる。餃子を並べ、桜エビを全体にふる。フタをして中火弱で約5分〜10分、卵が好みの硬さになるまで焼いて器に取り出す。

(3)ソース、マヨネーズ、かつお節、青のりを全体にかけ、紅しょうがを添える。

●ポイント●餃子の皮=小麦粉なので、ベースの生地は卵や野菜でシンプルに。桜エビの風味がアクセントになります。

餃子のラザニア風

餃子のラザニア風

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
トマト (大)1個
なす 1本
玉ねぎ 1/2個
ピザ用チーズ 50g

A ケチャップ 大さじ3
A ソース、砂糖 各小さじ1

塩 少々
刻みパセリ 適宜

【作り方】

(1)玉ねぎはみじん切りにして耐熱皿に入れ、混ぜ合わせたAを入れて混ぜる。ふんわりとラップし、電子レンジで3分加熱してソースを作る。

(2)耐熱容器に冷凍餃子を入れてふんわりとラップをし、電子レンジで1分加熱する。トマトは1cm幅の半月切りにする。なすは5mm幅の斜め切りにして塩を全体にふる。

(3)(1)のトマトソースの上に、(2)を交互にサンドするように並べて上からチーズを散らす。200度に熱したオーブンで約15分焼き、取り出してパセリを散らす。

●ポイント●餃子のひき肉はトマトソースとの相性抜群。野菜やチーズと焼くことで中華っぽさが気になりません。

餃子のカレー炒め

餃子のカレー炒め

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
アスパラガス(太め) 3本
玉ねぎ 1/4個
サラダ油 小さじ2
水 大さじ2

A マヨネーズ 大さじ2
A カレー粉 小さじ1
A 塩、こしょう 各少々

【作り方】

(1)アスパラガスは筋の硬い部分をピーラーでむいて3cm幅の斜め切りにする。玉ねぎは1cm幅のくし形に切る。Aを混ぜ合わせておく。

(2)フライパンにサラダ油を熱し、凍ったままの餃子を入れて焼く。焼き色がついたらアスパラガス、玉ねぎ、水を加えてフタをし、中火弱で蒸し焼きにする。

(3)フライパン内の水けがなくなったらAを入れて全体にからませ、なじんだら火を止める。 

●ポイント●みそにニンニクのアクセントとバターのまろやかなコクをプラス。炒めるときは手早くすると餃子が崩れません。

餃子とキャベツのみそガーリック炒め

餃子とキャベツのみそガーリック炒め

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
キャベツ 100g
パプリカ(赤) 1/3個
バター 20g
水 大さじ2

A みそ 大さじ1
A おろしニンニク(チューブでも可) 小さじ1
A 砂糖 小さじ1
A しょうゆ 小さじ1/2
A 水 大さじ2

【作り方】

(1)キャベツはざく切り、パプリカは小さめの乱切りにする。Aは混ぜておく。

(2)フライパンにバターの半量を熱し、凍ったままの餃子を入れて焼く。焼き色がついたらキャベツ、パプリカ、水を加えてフタをし、中火弱で蒸し焼きにする。

(3)フライパン内の水けがなくなったらAを入れ、全体にからめながらサッと炒め合わせる。火を止めて残りのバターを加えなじませる。

●ポイント●みそにニンニクのアクセントとバターのまろやかなコクをプラス。炒めるときは手早くすると餃子が崩れません。

餃子入りミルクスープ

餃子入りミルクスープ

材料(2人分)

冷凍餃子 6個
ブロッコリー 約1/3株(100g)
エリンギ 50g
顆粒コンソメ 小さじ1/2
水 3/4カップ
牛乳 1カップ
みそ 大さじ1強
粉チーズ 小さじ2
黒こしょう 少々

【作り方】

(1)ブロッコリーは小房に切り分け、エリンギは1cm幅に切る。

(2)鍋に(1)、コンソメ、水を入れてひと煮立ちさせ、凍ったままの餃子を入れて3分ほど煮る。

(3)牛乳を加えてひと煮立ちしたらみそを溶き入れる。器に盛り、粉チーズと黒こしょうをふる。

●ポイント●牛乳とみそを合わせた和風チャウダーのようなスープ。餃子の中華っぽさをおいしくカバー。

餃子入りチリトマトスープ

餃子入りチリトマトスープ

材料(2人分)

冷凍餃子 6個
玉ねぎ 1/2個
セロリ 1/2本
カットトマト缶詰 200g
顆粒コンソメ 小さじ1
オリーブオイル 小さじ2
水 3/4カップ
塩 小さじ1/2弱
タバスコ 適量

【作り方】

(1)玉ねぎとセロリは1cm角に切る。

(2)鍋にオリーブオイルと(1)を入れて炒める。半透明になったら、カットトマト、コンソメ、水を入れてひと煮立ちさせ3分ほど煮る。

(3)凍ったままの餃子を加えてさらに3分ほど煮込み、塩とタバスコで味をととのえる。

●ポイント●玉ねぎやセロリの香味野菜がスープの味に深みを出して、餃子のうまみもアップ!

餃子入り坦々スープ

餃子入り坦々スープ

材料(2人分)

冷凍餃子 6個
青梗菜 1株
豆乳(無調整) 1カップ
ごま油 小さじ2
豆板醤 小さじ1/2
水 1カップ

A すりごま 大さじ3
A みそ 大さじ1と1/2
A 砂糖 小さじ1/2
A しょうゆ 大さじ1/2

ラー油 適量

【作り方】

(1)冷凍餃子は耐熱容器に入れふんわりとラップし、電子レンジに30秒かけて半解凍し半分の長さに切る。青梗菜は葉を3cm幅のざく切り、茎を5mm幅の縦細切りにする。Aを混ぜ合わせておく。

(2)鍋にごま油、青梗菜、豆板醤を入れてサッと炒め、青梗菜に油が回ったら水を入れてひと煮立ちさせる。Aと餃子を入れて全体をなじませたら、豆乳を加えてさらにひと煮立ちさせ火を止める。

(3)器に盛りラー油をたらす。

●ポイント●餃子をカットしてから加えることでスープとのなじみがアップ。多めのすりごまがポイント!

餃子入りゆずポン酢スープ

餃子入りゆずポン酢スープ

材料(2人分)

冷凍餃子 6個
大根 80g  
にんじん 30g
だし 1と1/2カップ
ゆずポン酢しょうゆ 大さじ2強

【作り方】

(1)大根とにんじんはピーラーでスライスする。

(2)鍋に(1)とだしを入れてひと煮立ちさせ、凍ったままの餃子を加えて3分ほど煮込む。ゆずポン酢を入れて味をととのえる

●ポイント●味つけがゆずポン酢だけなのでとっても簡単! お好みでゆずこしょうを入れても合います。

餃子のペッパーランチ風

餃子のペッパーランチ風

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
玉ねぎ 1/2個
コーン 80g 
ご飯 300g
焼き肉のタレ 大さじ4
バター 20g
黒こしょう 小さじ1
バター、刻みパセリ 各適宜

【作り方】

(1)冷凍餃子は耐熱容器に入れふんわりとラップし、電子レンジに1分かけて半解凍し半分の長さに切る。玉ねぎは7mm角程度に切る。

(2)フライパンにバター、玉ねぎ、餃子を入れて中火で炒め玉ねぎに火を通す。コーン、ご飯、焼き肉のタレを加えて強火で焼きつけるように炒める。

(3)器に盛りバターをのせて、黒こしょうをふり、パセリを散らす。

●ポイント●半分にカットした餃子が焼き肉のタレとなじんで、ご飯と一体感のある仕上がりに。しっかり炒めるのがポイント。

あんかけ餃子ご飯

あんかけ餃子ご飯

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
かまぼこ 40g
キクラゲ(乾燥) 小さじ1
玉ねぎ 1/4個
青梗菜 1/2株

A 中華だしの素 小さじ1
A しょうゆ 大さじ1/2
A 塩 小さじ1/4弱
A 砂糖 小さじ1弱
A 片栗粉 小さじ2
A 水 1カップ

ごま油 小さじ2
ご飯 適量

【作り方】

(1)かまぼこは5mm幅のいちょう切りにする。キクラゲはたっぷりの水で戻して石づきを除きひと口大に切る。玉ねぎは1cm幅のくし形、青梗菜はひと口大のざく切りにする。

(2)小鍋にごま油の半量を入れ、凍ったままの餃子を加えて焼き色をつける。Aをよく混ぜながら加えて、ひと煮立ちしたら時々混ぜながら4~5分ほど中火弱で煮る。火を止めて残りのごま油を回し入れる。

(3)器にご飯を盛り(2)をかける。

●ポイント●餃子を凍ったまま煮込んで時短♪ 調味料にあらかじめ片栗粉を混ぜるので、トロミづけも簡単。

キムチマヨ餃子丼

キムチマヨ餃子丼

材料(2人分)

冷凍餃子 8個
レタス 大きめの葉5枚
キムチ 100g
サラダ油 小さじ2
水 大さじ2
マヨネーズ 大さじ4
しょうゆ 小さじ1
小ねぎ 少々
ご飯 適宜

【作り方】

(1)フライパンにサラダ油を熱して大きくちぎったレタスと凍ったままの餃子を入れる。レタスはしんなりしたら取り出し、餃子は焼き色がつくまで焼く。水を入れてフタをし、中火弱で水分がなくなるまで蒸し焼きにする。

(2)キムチ、マヨネーズ、しょうゆを加えてサッと炒め合わせ火を止める。

(3)器にご飯を盛り、レタスを敷き(2)を盛り付ける。斜め切りにした小ねぎをのせる。

●ポイント●キムチの辛さをマヨネーズがほどよくカバーし、餃子のおいしさを引き立てます。ご飯との相性バッチリ!

餃子ドッグ

餃子ドッグ

材料(作りやすい分量)

冷凍餃子 4個
ホットケーキミックス 50g
マヨネーズ 小さじ2
牛乳(または水) 40g
しょうゆ 少々
揚げ油 適量
ケチャップ、マヨネーズ 各適量
パセリ 適宜

【作り方】

(1)冷凍餃子は耐熱容器に入れてふんわりとラップし、電子レンジで30秒加熱する。

(2)ホットケーキミックスにマヨネーズ、牛乳、しょうゆを混ぜて生地を作り、(1)をくぐらせて170度の油できつね色になるまで揚げる。

(3)ようじや竹串を刺して器に盛りつけ、ケチャップ、マヨネーズ、パセリを添える。

●ポイント●ちょっと甘めの衣と餃子の組み合わせは予想外のおいしさ。酢じょうゆやカラシ、ソースをつけても。

餃子のパクチーあえ

餃子のパクチーあえ

材料(作りやすい分量)

冷凍餃子 4個
パクチー 50g
ミニトマト 6個
ピーナッツ  10粒

A ナンプラー 大さじ1/2
A 砂糖 小さじ1弱
A レモン汁 小さじ1
A ごま油 小さじ1/2
A ラー油 小さじ1/4

糸唐辛子  適宜

【作り方】

(1)パクチーは3cm幅のざく切り、ミニトマトはくし形に切る。ピーナッツは粗く刻む。冷凍餃子は熱湯に入れ、沸騰後1分ゆでてから氷水にとり水けをきる。

(2)ボウルにAを混ぜ合わせて(1)を加え、サッと混ぜ合わせる。器に盛り糸唐辛子をのせる。

●ポイント●パクチーの香りでさわやかさをプラス。ドレッシングにナンプラーをきかせたビールが進む味。

餃子のコチュ卵焼き

餃子のコチュ卵焼き

材料(作りやすい分量)

冷凍餃子 4個
卵 3個
大葉 適量
コチュジャン 適量
ごま油 小さじ2

A みりん 大さじ1
A しょうゆ 小さじ1
A 水 大さじ2
A 塩、こしょ 各少々

【作り方】

(1)冷凍餃子は耐熱容器に入れてふんわりとラップし、電子レンジに30秒かけて半解凍する。4等分程度に刻んで、コチュジャン大さじ1を混ぜる。卵は溶きほぐしてAを混ぜ合わせ卵液を作る。

(2)卵焼き器にごま油を熱し卵液の1/3量を流し入れて大きくひと混ぜし、奥側に(1)の餃子を並べて手前に巻く。

(3)卵液の1/3量を再び流し入れ、奥側に大葉3枚を並べて手前に巻く。

(4)残りの卵液を流し入れて奥から手前に巻く。食べやすい厚さに切り分けて器に大葉と盛りつけ、コチュジャン適量を添える。

●ポイント●定番の卵焼きも餃子を巻き込めば立派なごちそうに。コチュジャンの甘辛さ、大葉のさわやかさがお酒に合います。

PROFILE●田村つぼみさん●料理家・栄養士・フードコーディネーター。料理研究家の浜内千波氏のもとで修業後独立。「毎日の“ふだんごはん”を無理せず楽しく健康に!」をモットーに雑誌やTVで活動中。