人気ゲーム発の『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズを手がけるブロッコリーが、6月3日、同シリーズの登場キャラクター・黒崎蘭丸役を務めてきた声優・鈴木達央について「起用継続を判断いたしました」と発表。
鈴木は2020年1月に歌手・LiSAと結婚したが、21年7月30日配信のニュースサイト「文春オンライン」記事により、都内スタジオ勤務の20代女性・A子さんとの不倫が発覚。LiSAが不在中の自宅にA子さんを招いていたことや、鈴木自身の出演アニメ『Free!』(TOKYO MXほか)シリーズの新曲デモテープをA子さんに聞かせていたことなどが報じられ、ネット上では不倫問題だけでなくコンプライアンス違反という点でも大炎上した。
『うた☆プリ』は起用継続
同報道から5日後、鈴木は「体調不良」を理由に活動を休止し、同年8月19日発売の「女性セブン」(小学館)では“自殺未遂”も伝えられたが、同月30日には所属事務所・アイムエンタープライズを通じ、
「私の無責任かつ不適切な行動により 皆様にご迷惑、ご心配をお掛けし 大変申し訳ございませんでした」
と謝罪。事務所側からは、鈴木の体調の回復状況に応じて活動を再開していくという説明もあった。
この時点で、『Free!』に関しては鈴木の起用継続が発表されていたが、出演が予定されていたフル3DCGアニメ『ULTRAMAN』シーズン2(Netflix)や、出演していたアニメ『東京リベンジャーズ』(テレビ東京系)に『ポケットモンスター』(同)、特撮ドラマ『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系)、スマホゲーム『白夜極光』などからは次々と降板。
「『うた☆プリ』もTOKYO MXほかでアニメ放送されたり、鈴木ら声優陣がライブに出演したりとさまざまな展開を見せてきた人気シリーズとあって、ファンからは“鈴木達央は『うた☆プリ』からも降板するのか”“蘭丸役はどうなるのか”などと心配の声が寄せられていました」(アニメ誌ライター)
そんな中、ブロッコリーは今月3日に『うた☆プリ』の公式サイト上で、
「『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズにて黒崎蘭丸役を演じて頂いております鈴木達央氏につきまして、関係各所と慎重な議論を重ねた結果、引き続き鈴木達央氏の起用継続を判断いたしました」
と報告。このアナウンスに、ネット上の鈴木ファンからは喜びや安堵のコメントが寄せられているが、一方で複雑な声も少なくない。
「やっぱり好きなキャラクターだから、声が変わらなくて良かったとは思う」としつつ、「だけど、どうしても“中の人”のイメージがついてきてしまう」「作品やキャラに思い入れがある分、達央の不祥事は本当に残念」と感じてしまうファンもいるようだ。
また、「達央本人が本当に反省しているのか、疑問」という指摘も。
「周囲はLiSAに離婚を勧めていた」
「鈴木関連ではつい最近、彼が『Ta_2』名義でボーカルを務めていた音楽ユニット・OLDCODEXが5月末をもって解散しています。OLDCODEXは『Free!』シリーズとも多くタイアップしてきましたが、鈴木がA子さんに聞かせた音源も、当初は『劇場版 Free!-the Final Stroke-』前編(21年9月公開)の主題歌になる予定でした。
結局、デモテープ流出が発覚したため、前編での楽曲使用は見合わせに。その後、今年4月公開の劇場版後編の主題歌はOLDCODEXが担当しましたが、ユニットは昨年12月の時点で解散を発表していました」(レコード会社関係者)
今年5月31日が解散のその日で、OLDCODEX公式サイトにはTa_2と、ユニットを組んでいたペインター・YORKE.それぞれのコメントが公開された。
鈴木はTa_2として、音楽に対する自身の思いと、関係者やファン、またYORKE.への感謝をつづり、「これを読んでくれた全ての方に、どんな形でもこの先ずっと幸福が訪れたら良いなと思うのと、そこに我々の作った作品が心の何処かにほんのちょっとでも残ってくれたら嬉しいなと思います」とコメントしていたが……。
「OLDCODEX解散に鈴木の不倫が影響したのは明らかですが、彼は最後のコメントでそのことに一切触れておらず、ネットユーザーから“誰のせいで解散になったと思ってんだ!”“達央のこういうところが無理。本当に反省してる?”“ファンは悲しいしモヤモヤしてるのに、問題を起こした張本人がキレイな感じで締めくくってるの、全然納得いかない”といった批判が続出。
ちなみに、YORKE.のコメントにはTa_2および鈴木の名前が出てこなかったため、“YORKE.さん、やっぱり失望したんだろうな”“達央は誠心誠意、YORKE.さんに謝ったのか?”などとささやかれていました」(同・前)
なお、鈴木の不倫発覚後、LiSAとの夫婦関係もどうなることかと心配されていたが、現状、離婚の発表はない。
「周囲にはLiSAに離婚を勧める人もいたといいますが、彼女が“再構築”を選んだというなら、鈴木にとってはありがたいことですよね。離婚となれば、彼のイメージは一層悪くなるので……。
とはいえ、今後どうなるかはまだわかりませんし、『うた☆プリ』も続投が決まったからといって、すべてのファンに歓迎されているわけじゃない。ただ、不倫発覚からまもなく1年経つので、それこそ『うた☆プリ』など大きな作品絡みで本格的に再始動となるかもしれませんね」(同・前)
鈴木が歩むのは茨の道だろうが、離れずにいてくれる妻や関係者、そしてファンを大切にして頑張ってもらいたい。