「現在、解離性障害に加えて多重人格と診断されていて、自分の中に11人の人格があるんですよ」
タバコをふかしながら、いしだ壱成は寂しげにこう呟く。
昨年末、移住先の石川県で3度目の離婚後、知人のツテを頼り群馬県内のホテルに身を寄せるも、そこでもギャラを巡ってトラブルが勃発。元マネージャーたちとの険悪な関係に耐えられなくなり、今年3月下旬に逃げるように東京へ戻ってきた。
彼女と僕は“ツインソウル”
「石川県では、クラウドファンディングのトラブルの損害を賠償したり、他人に100万円を持ち逃げされたりと散々でした。作家さんや美容師さんといった方々に借金もしていましたね」(壱成、以下同)
'95年のドラマ『未成年』(TBS系)で共演したあの俳優からも、お金を借りている。
「4~5年前、河相我聞くんに20万円貸してと頼んだら“いいよ、いいよ”って貸してくれて。これもまだ返せていないので、次に会うときまでに用意しないと……。現在、借金の総額は270万円ほどだと思います」
負債を抱えながら始まった東京での生活。どのように今日まで生き抜いたのか。
「群馬県から友人の車で六本木に降り立ったときの所持金は、わずか7000円。まず、今後のことを相談しようと父(石田純一)に電話しましたが“引っ越しや離婚危機で助けられる状況じゃない。1000円だって厳しいんだ”と言われ、次に母親に電話したら“ヤダ”とガチャ切り。早々に家族に助けてもらえる可能性はなくなりました」
八方ふさがりで野宿も覚悟した壱成だが、頼れる人を思い出す。
「中部地方に住む独身女性のAさんです。彼女と僕は“ツインソウル”なんですよ」
聞き慣れない言葉で、彼女との関係を説明する。
「“ツインソウル”は魂の片割れのこと。前世に1つだった魂が枝分かれし、心が共鳴した間柄を指します。片方の感情や心情の変化もリンクするんです。元妻もツインソウルだったんですよ」
Aさんと知り合ったのは、石川県にいた昨年のこと。
東京のツインソウルは「主婦」
「SNSを通して連絡があり、“私とあなたはツインソウルです。ぜひ会いましょう”と言われて。その後、石川県に足を運んでくれて何度かお会いしました。当時から資金援助してもらっていたんです」
東京での窮状をAさんに相談したところ、すぐさま中部地方にある自宅に招かれ、4月の初めから居候生活がスタートした。
「Aさんとは“魂の恋人”というプラトニックな関係でした。いずれは婿養子にでもなろうかな、と考えたりもしていました」
穏やかな時間を過ごしていたが、4月下旬に壱成は打ち合わせのために東京へ。
「数日で戻る予定でしたが、打ち合わせや撮影が立て続けに入って。ホテル代はAさんに出してもらっていました。しばらく帰れないことを伝えたら“私はあなたが頑張ってくれることがうれしいから、東京で別のツインソウルを見つけてほしい。また会いに行くから無理しないで”と言ってくださり、居候をいったん解消しました」
5月14日に元俳優の黒田勇樹とトークイベントを開催した際に、第2のツインソウルと出会う。
「僕のライブ配信によくコメントをくれていた都内在住の主婦・Bさんが客席にいて、イベント終了後に話しかけてくれたんです。彼女とはその日が初対面でしたが、ひと目で、彼女と僕はツインソウルだとわかりました」
運命的なものを感じた壱成は、その場で自分の付き人にならないかと提案する。
「今では仕事の打ち合わせにも同伴してもらっています。なにより彼女は“霊視”ができるので、オーラの良しあしがわかるんですよ」
今度はBさん夫妻に食事や資金などを援助してもらう生活を始めた壱成。定住せずヤドカリのように過ごしていると、また新たなツインソウルが現れた。
夏以降は多くの仕事が
「会社を経営する女性社長のCさんです。彼女とはSNSをフォローしたことがきっかけで面識を持つようになりました。今ではときどき美味しいものを食べさせてくれたり、幅広い人脈を活かしてDJイベントの仕事を振ってくれたりしています」
そして、4人目のツインソウルとは特別な関係を持つことになった。
「Cさんと知り合って間もなく、看護師の女性・DさんからSNSのメッセージで“15分でいいから会えないか”と連絡をもらいました。彼女からホテルでの待ち合わせを提案され、部屋で顔を合わせると、すぐにツインソウルだとわかりました。そのままベッドを共にしてお付き合いすることになり、今は精神的な支えになってくれています」
ついには恋人までつくってしまった壱成。ほかのツインソウルの女性たちは、彼がDさんと交際することをどう思っているのか。
「交際のことは全員に話しています。Aさんからは“東京の人は何を考えているかわからないから、身を引きたい”と言われましたが、ほかの方たちとは現在も交流が続いていますよ」
ちなみに、5月27日にSNSで発表した新マネージャーの“ゆうちゃん”は、ツインソウルではないという。
「彼女とはCさんからのつながりで出会いました。テレビ業界の仕事をしている方で、今後お手伝いしてもらう予定です」
仕事もプライベートも充実してきた壱成。借金も返す算段がつき、自信も戻ってきた。
「自分、やっぱモテるんですかね。年内は映画が2本、舞台が3本、ほかにもCMの契約やDJイベントなども決まりだしています。本来であれば、地上波ドラマへの出演も決まって6月から撮影の予定でしたが、心の病気で断念しました。7月から映画の撮影が始まるので、それまでに完治を目指します!」
ピンチになっても、次から次へと支援の手が差し伸べられる壱成。次の“ツインソウル”はあなたかも!?
https://youtu.be/-niM6ioXDl8
こちらのリンク先で『【独占】いしだ壱成、東京へカムバック!福山雅治の名曲『HELLO』を熱唱』の動画が視聴できます。