《毎回色んなコスプレしたファンが居ますが、今回は本物のウエディングドレスの人を見ました 座席3つ分の面積のスカート…隣の席の人は迷惑だろな〜と思いました もし私が隣だったら、わざとスソ踏んでやる》
5月下旬に投稿された、とあるツイートが一部のジャニーズファンによって共有されると、瞬く間に“コンサートにウェディングドレスで参戦した猛者がいる”として、多くのファンによってSNSで拡散された。すると、
《非常識すぎて話にならんよね ウェディングドレスって、、笑 教会とかで着なさい!》
《ウエディングドレスと花冠でLIVEきて 迷惑かからないって思ってるって 想像力の欠如がすごい》
《ウェディングドレス?なんなん?迷惑かけてんのも分からんのかよ マナー守れよ!》
“ウェディングドレスの人”に対する批判は現在も収まらず、物議を醸している。一体、何が起きたというのか。Webニュースメディアの編集者が詳細を明かす。
SNSで「まじ私ら優勝よ」
「どうも、『KAT-TUN』全国ツアーの愛知公演がきっかけみたいですね。コンサートに参加したファンの中に、純白のウェディングドレス姿にお揃いの花冠をつけた2人組がいて、周りからかなり浮いた存在に映っていたみたいですね。
その当人とされる女性もSNSに画像をアップしていて、“かわいい”と同調するリプライには“まじ私ら優勝よ”と返し、一方で苦言に対してはどこ吹く風で“更年期?”などと応戦(苦笑)。まあ、コンサートで“ウェディングドレスを着てはダメ”と明確に禁止されているわけではないので、批判される言われはないと言えば……」
たしかにジャニーズファミリークラブ公式HPを確認すると、《コンサート・舞台 応援マナーについての注意とお願い》として、うちわやペンライトなどの応援グッズの取り扱い、会場内での録音・撮影の禁止、座席に立ったり、席を移動することに対する注意事項はあれども、服装に関する記載はない。
そのため友人同士でお揃いコーデをしたり、またタレントのステージ衣装に合わせて自作したりと、思いのままのファッションを楽しむファンがいることも事実。東京ディズニーランドと同様に“非日常”の世界を味わい、友人との思い出を作ることもジャニーズコンサートの醍醐味なのだろう。
「彼女たちが派手なファッションに身を包む理由はもう一つあります」とはジャニーズ事情に詳しい芸能ライター。
「それはステージ上にいる“自担”に自分の存在を気づいてもらいたいためで、ジャニーズ名物の装飾うちわも、ファンサービスをしてもらいたいためにデコるんです。数万人の中から自分を見つけてもらうことは、それは何よりも幸せな瞬間で、それなら周りより少しでも目立とうとする心理が働くのは当然」
迷惑行為と判断される可能性も
では、服装に関する規制がなく、いわば“コスプレ”しても許される中でなぜ、ウェディングドレスだけに大きな拒絶反応が起きているのだろうか。
「着ている本人は大満足なのでしょうが、ふわりとしたドレスが近隣席に侵食するでしょうし、裾を踏まないようにと気を使わせるかもしれない。もしも周囲のファンが、ステージを楽しむ環境が損なわれたとスタッフに申し出れば、迷惑行為と判断されて注意される可能性もあると思います。
それに、何よりも花嫁の象徴であるウェディングドレスを堂々と着てしまう感覚に、グループを応援する同じファンとして非常識に思えるのでしょう。結婚したいほどに好き、な気持ちはわからないではないですが(苦笑)」(前出・芸能ライター、以下同)
ドレスに身を包んだ当該女性が画像とともに投稿したのは、《ゆっちとの結婚式無事に終わりました》という火に油を注ぐような報告。冗談だとしても、中丸雄一のファン、そしてジャニーズファンにとって許し難い言動に映ったのかもしれない。
このコンサートにおける“暗黙マナー”は、他にもウェディングドレス同様に周囲の邪魔になる服装、また水着を含めた露出度の高い服はNGとみなされるそう。節度あるファッションで臨むのが無難ということか。
また服装だけでなく、必須アイテムの装飾うちわにしても、規定サイズより大きくしてはいけない、反射・ラメ素材やホログラムはタレントの安全を守るために使用禁止。そして、胸より高い位置にあげるのもマナー違反とされている。
タレントも嫌うマナー違反
「そして髪型です。ファッションと同じく個性を主張しやすいヘアスタイルですが、トップの位置でまとめたお団子ヘアやポニーテール、さらにキャバクラ嬢のように過度にまとめた“盛り髪”は、後部座席の視界を遮ることから反感を買いやすい。つばの大きい帽子、またヒールの高い靴も同様の理由で避けるファンは多いですね」
この“盛り髪”について、ジャニーズファンの間で有名な逸話がある。その昔、某グループが夏場のコンサート開催時に、客席に向かってウォーターガンで水を撒く夏らしい演出があったのだが、メンバーの1人が、まるで客席の一箇所を狙って水をかけていた、ように見えたのだという。
「その先に立っていたのは髪を盛りに盛った女性(苦笑)。真偽の程は定かではありませんが、この話がネットで拡散されると、そのメンバーを讃える声とともに“盛り髪禁止が公式になった”として、今も語り継がれているのです。
実際、彼らが立つステージからは、ファンの振る舞いはハッキリと見てとれるそうです。周りの迷惑を顧みずに自分だけ目立ちたい、自分勝手な“抜けがけ”意識がタレントからも、そして同志からも拒絶されるのでしょう。何もジャニコンに限らずに、そういう女性って反感を買いやすいですから(苦笑)」
自担から嫌われないためにも、か。