2016年の解散から5年が過ぎたSMAP。かつて『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が放送されていた月曜夜には、今もなお「♯SMAP」がトレンド入りするなど、その人気は衰えることを知らない。
ジャニーズ事務所に残った木村拓哉(49)は、最終回を迎えたばかりのドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で主演に。個人事務所を立ち上げた中居正広(49)は現在も『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)などレギュラー番組を抱えている。オートレース選手に転向した森且行(48)は現在ケガのリハビリ中ではあるが、トークショーなども大好評!
そして『新しい地図』稲垣吾郎(48)、草なぎ剛(47)、香取慎吾(45)は、『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)がレギュラー化したほか、大河ドラマや朝ドラにも出演、舞台や映画が続々決まるなど好調。6人それぞれが、個性を生かしながら変わらず幅広く活躍している。
そんないまだに話題に事欠かないSMAP元メンバーたちだが、最年長の中居・木村は49歳、最年少の香取も45歳と、ついに全員がアラフィフ世代を迎えた。
若い頃の「イケメン」評価から数十年、医師から見たNo. 1イケオジは誰? 若作りだけが“イケオジ”じゃない! 美容整形外科「高須クリニック」の平野正之医師が6人のお顔をジャッジ。男性の加齢に対するメンテナンス方法についても、解説してもらった。
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今回のターゲット:中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾、森且行
「元SMAPもアラフィフに! No. 1イケオジは誰!?」
――SMAPの……いや、ジャニーズの「イケメン」といえば平成の頃からキムタクこと木村拓哉さんがイメージされると思います。美容整形外科という面からジャッジして、元SMAPメンバーの中で、いわゆる「お顔が整っている」のはどなたでしょうか?
平野先生「整っている、つまり顔のパーツ配分がいいと思うのは、木村さんと中居さんですね」
――なるほど! 他のメンバーが選ばれなかった理由はどのあたりでしょうか?
平野先生「みなさん、さすがはジャニーズなのでお顔は基本的に整っていますが、エラが若干目立つなど、わずかな理由です。目鼻立ちに加え、フェイスラインのよさを考慮すると木村さんと中居さんかなと」
――顔のラインは大事なんですね。
平野先生「先ほどの“フェイスライン”が気になるかなと思うのは香取さん。元々の骨格のせいもあるとは思いますが、若い頃と比べると太られたのか、ちょっと顎下のお肉が目立つかな? 逆に森さんは仕事柄ダイエットされているのか、はたまた日焼けのせいか、ややシワが目立ちます」
――昔の写真と比べて、6人の中でもっともお顔が変わらないメンバーは誰でしょうか?
平野先生「圧倒的に中居さんです! なんといってもシワがほとんどない。もしかすると普段からインドア派とおっしゃってますし、そのせいか日焼けによる肌ダメージが少なかったのかな? あとは体重の増減がさほどないのも、シワや顔の痩(こ)けの原因を生まず、いいと思います」
――むやみにダイエットするより、アラフィフ世代は「体重を維持する」ことも重要なんですね。
平野先生「痩せすぎないことも、太らないことも大事なポイントです。これらは“たるみ・シワ・顔のボリューム減”を生む原因になりますから。とはいえみなさん、年齢もあって当たり前に少したるみ始めているとは思います」
肌も髪の毛も早めのケアが大事
――確かに、体型も変わらなく見える稲垣さんも、お顔にはやや変化が出始めているように見えます。
平野先生「稲垣さんは今48歳。それを考えたら軽度ですが、顎のラインがややぼやけ気味かな。ウルセラは顎下によく効くので、メンテナンスとして定期的に行なっている方もいます」
――先ほど「顎下が気になる」と指摘のあった香取さんのようなフェイスラインには、どのような施術がいいでしょうか?
平野先生「そうですね~。脂肪吸引と糸リフトでしょうか。顔の脂肪吸引は吸引量も多くないので、ダウンタイムもさほど心配する必要がありません」
――脂肪吸引は大変なイメージがありますが、量にもよるんですね。では、たるみよりも、シワが目立つメンバーはいますか?
平野先生「草なぎさんかな。元々痩せ型ですし、エラも張っていることから、顔のボリュームダウンによる骨っぽさと、シワが気になります。特に口の横のシワはなかなか深いのですが、これは早めのケアで変わってくると思います。役者としては、こういったシワが“いい味”になったりするんですけどね(笑)」
――確かに! 顔のボリュームダウンとシワは、読者さんも気になる方が多い箇所だと思います。これらにはどのような対策がありますか?
平野先生「ヒアルロン酸注入とウルセラの併用がいいと思います。ダウンタイムもさほどないですし、芸能人の方はもちろん、会社があって休みが取りにくいという方にもいいですね」
――ヒアルロン酸とウルセラ、やはりエイジングケアには欠かせないですね! ところで、ただただ若く見えるだけが「イケオジ」とは限らないと思います。先生から見て、「いい感じに年齢を重ねている」イケオジNo. 1を決めるとしたら誰でしょうか?
平野先生「やっぱりここでも、No. 1は中居さんですね! 仕事も自分のキャラクターを生かして活躍しており、肌のハリやツヤもある。かと言って、それが不自然じゃない。そして一時期気になった髪の毛もきちんとケアされたのか改善されており、全体的に素晴らしいと思います」
――髪の毛は女性も気になる加齢現象かと思います。クリニックで施術する場合、どのような方法がありますでしょうか?
平野先生「患部に直接薬剤を注入する“メソセラピー”、そして処方薬、塗布タイプの育毛剤などが王道ですね。男女ともにだいたい、半年くらいで効果が現れると思います」
――半年程度で効果が見られるんですか! それくらいなら頑張れそうです。
平野先生「とはいえ、髪の毛は早めのケアが大事。気になる方は20代であっても、クリニックで診てもらうことをオススメします」
――ところで、意外にも木村さんのお名前が上がりませんが、現状お顔で気になる部分はありますか? 一時は“老け顔”から復活した、とも言われていましたが……。
平野先生「いまだにかっこいいままの木村さんですが、たるみのせいかやや口角が下がって見え、ゴルゴ線と鼻の横のシワが気になるかな」
――口角が下がるのは不機嫌に見えますし、女性芸能人にも多い加齢現象だと思います。
平野先生「口角はボトックス注射でだいぶ軽減できると思いますよ。シワは糸リフトかヒアルロン酸注入がいいでしょう」
――みなさん、簡単な施術でケアできそうですね! では最後に、アラフォー、アラフィフ世代の男性が取り入れたい、オススメのケアを教えてください。
平野先生「やはり肌がきれいだと清潔に見えて印象が高まります。なので、毛穴ケアにいいケミカルピーリングやピコトーニング。あとはシワ・顔の凹凸・たるみ対策として、ヒアルロン酸・ボトックス・ウルセラ・糸リフトをオススメしたいですが、どれも手遅れになる前にこまめにやることが大事! あとは基本的なことですが、顔や頭のUVケアには気をつけてほしいですね」
今回お話を伺ったのは…
平野正之先生:
秋田大学医学部卒業、小田原市立病院勤務、各地で形成外科医として勤務。その後、美容外科クリニック入職を経て、令和3年より銀座高須クリニック勤務(instagram)。専門的知識が豊富で丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。形成外科専門医、日本美容外科学会会員、日本熱傷学会会員