6月上旬にYouTubeチャンネル『大島麻衣の裏チャンネル(仮)』を開設した、元AKB48メンバーの大島麻衣。何やら不穏なネーミングだが、前田敦子や高橋みなみらとともに1期生として活躍し、後のAKBグループ、はたまた乃木坂46ら坂道グループの道を開拓した彼女が何をしようとしているのか。
「自らを“チョメ姐”と自称する大島は、生配信に迎えたゲストは“芸能界のゴシップ王”として名高い『さらば青春の光』森田哲夫だけに、芸能界のゴシップネタも暴露していこうというのでしょう。
実際、動画では某俳優のM気質や、人気女優の性に対する奔放ぶりなどの際どい話も。長年、芸能界にいるだけにネタに事欠かないのは確かでしょう」(スポーツ紙芸能デスク)
そう、国民的アイドル・AKB48の創設期より在籍し、また卒業後もタレントとしてテレビで活躍してきた彼女。それこそ自身が見聞きした、また周囲から漏れ聞こえてきたネタの質と量は、世間を騒がせる暴露系ユーチューバー“ガーシー”こと東谷義和氏にも勝るとも劣らない、と言えるかもしれないが……。
2021年2月にも大島は『まいまいChannel』を開設しているのだが、動画内容は“やってみた”企画や料理、ダンスなどの“ありがち”な投稿ばかり。現時点でのチャンネル登録者は約1.3万人で、再生回数も1万回に届かないことも多く、5月の最新動画に至っては2000回未満(6月15日時点)だ。
ガーシーの月収は4500万円とも
「これは芸能人ユーチューバーとしては寂しい数字で、タレント・大島麻衣の現状とも言えます。最近は芸能事務所を離れるタレントも多いですし、今年で35歳を迎える彼女も立場も自覚していることでしょう。今後も稼いでいくための選択肢としても、特技を生かした『裏チャンネル』が必要だったのかも」(前出・芸能デスク)
チャンネル登録者数や再生回数が多いほどに、得られる収入も増えていくとされるYouTube。トップユーチューバーのそれは桁違いだ。
6月13日、NHK党の立花孝志党首が作家・百田直樹氏のYouTubeチャンネルに登場した際に、参議院議員選挙に同党から出馬予定のガーシーについて触れると、
「5月に4000万円くらい広告収入が入って、たぶん4500万円くらい」
ユーチューバー・ガーシーの“月収”を明かしてみせた。自身が秘めてきた情報を発信するだけで莫大な収入を得られて、なおかつ世間から注目されるとあっては心揺れる芸能人がいても不思議ではない。
実は大島、インターネットテレビ『ABEMATV』の配信番組『デマ投稿を許さない』(6月8日配信)出演時に、MCの坂上忍から「ガーシーさんとは友達なの?」と関係性を聞かれると、「まあまあ、普通に」と返答。さらに現在の変貌ぶりに驚きつつも、「(もともとは)すごくいい人なんですよ」と擁護とも受け取れる発言も。
ガーシー本人からも“公認”された「女版ガーシー」として、まんざらでもなさそうだった彼女。“転身”を図っているのかーー。
暴露できるのは「失うものがない人間」
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「リスクしかないでしょう」と苦笑いする。
「たったの1度でも自らが秘密を暴露するようなことがあれば、それは芸能界への裏切り行為にも映り、周囲からの信用と信頼は失墜し、この世界で再び仕事をすることは難しくなるでしょう。週刊誌がネタ元を明かさないのもそのためです。
それを省みずに暴露できるのは“失うものがない”人間で、それまで培ってきた仕事や人間関係を全て断ち切る覚悟がないとできない所業だと思います。加えて、相手から訴えられるリスクもあります」
現在、ガーシーに暴露された人気俳優の所属事務所が、【弊社及び弊社所属タレントに関する投稿について】との文章を公式HPに掲載している。複数にわたる投稿が名誉毀損、威力業務妨害等にあたるとして、法的手続き等の対応をとる旨の声明だ。
「もしも投稿が仕事に明らかな悪影響を及ぼしたとすれば訴えが認められる可能性もあるわけで、暴露するほどに裁判沙汰になるリスクを負ってまで暴露系ユーチューバーになるメリットはないように思えます。
大島さんもゴシップこそ扱っていますが、実際にはYouTubeで実名を晒すことはなく、よくテレビ番組で見かけるイニシャルトークや“ピー音”で被せる演出に近い。おそらくは事務所管理のもとでのチャンネル開設で、今後は“そういうキャラ”で売りたいということでしょう」(前出・佐々木氏)
芸能人として末長く活動するほうが得策のようだ。