6月12日、東京都の吉祥寺駅北口にて『日本維新の会』による参議院議員選挙に向けた街頭演説が行われた。この時の様子を『大阪維新の会』公式YouTubeチャンネルで、【吉村洋文副代表 街頭演説会】とのタイトルで動画配信されているのだが、これが思わぬ事態を招いている。
同演説会には、副代表で大阪府知事の吉村洋文、音喜多駿や石井苗子ら現職議員の面々、また維新の会から比例区で立候補する元東京都知事・猪瀬直樹氏の姿も。そして、この日の主役として街頭に立ったのが、東京選挙区で立候補予定の海老沢由紀氏だった。
元プロスノーボーダーという異色の経歴を持つ海老沢候補は、かつて「美魔女コンテスト」にも出場したことがある美貌の持ち主。先日には『フライデー』が、彼女が大阪市議になる前に“大阪市での居住実態がないのではないか”との疑惑を報じたことでも注目を集めた。
女性候補の名前を言い間違えて
そんな彼女を応援すべく、音喜多議員から「私たちの改革の大先輩」として紹介された猪瀬氏が満を持してマイクを手にしたのだが……。
「平野歩夢君って知ってますよね!金メダル取って、スノボーで。20年前、スノボーやる人は少なかった。オリンピック(の競技)になかった。
その時に、この平野あゆみは…、平野あゆみじゃねぇな。(隣の海老沢候補が“私、海老沢です”と苦笑い)あゆみじゃなくて…、海老沢由紀さんは全日本のチャンピオンだった!パイオニア、ベンチャー企業、そういう精神が大事なんだと」
冒頭の平野歩夢選手の名前が頭に残っていたのか、あろうことか海老沢候補を「平野あゆみ」と言い間違えて、慌てて訂正した猪瀬氏。しかし、一連の言動において問題視されたのはそこではなかった。
名前を正す際に、同候補の肩や髪の毛、そしてあろうことか胸元をぽんぽんと触るような仕草を見せたのだった。そんな猪瀬氏に、海老沢候補もただ苦笑いするしかなかったがーー。
「何が悪いのか」わかっていない
すると、この部分が切り取られて拡散されるとネット上では、
《猪瀬直樹気持ち悪い めっちゃ胸触ろうとしてない?》
《最初に髪の毛や肩を触ってるのも、触る必要がないうえにしつこいし、その後さらに胸にまで触ってるのが完全にアウト》
《維新のタスキを下げて公然とセクハラ。激烈に気持ち悪い》
と、これが“セクハラ”行為を見られてしまったのだ。全国紙社会部記者は「悪気はないのでしょうが」としながらも、
「おそらくは肝心の候補者名を間違えてしまったことで慌てて、彼女のたすきを聴衆の目に向けるように手を持っていったのでしょうが、現代社会ではセクハラと見られても仕方がない。ただ、猪瀬さんは“何が悪いか”もわかってはいないでしょうね。
吉村副代表をはじめ、日本維新の会には生きのいい若い世代が揃っていることをアピールしたかったのでしょうが、“時代錯誤”に思える行為を働いた75歳の猪瀬さんが足を引っ張らなければいいのですが(苦笑)」
時代から取り残されてしまったのだろうか。